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2010年 02月 23日
冷たい密室と博士たち 【印象度:88】
あまり推理小説を読まないし、詳しくもないのですが、
ちょっと変わったタイプの推理小説だなと思いました。

いわゆる単純な倒叙法ではないのですが、
ある程度読み進むと、犯人とトリックの目星が付くようになっていて、
何故犯人は密室をつくったのか?の謎を追っていくようになります。
そこから、仮想倒叙モードが進行する一方で、
実は倒叙じゃないよという揺さぶりを掛けてきたりと、
面白いことするなぁと感じました。

ただ、読んでる側からすると、
登場人物が巡らす間違った推理がバカっぽく感じてしまうんですよね。
読者にヒントを与えて誘導しようとする作者のあざとさを若干感じてしまいました。
とは言うものの、
読者は、犯人が「本の外の人」では作品が成立しないことを知っているのに対して、
「本の中の人」達は、そうではないので、実際はバカではないんですけどね。
逆に、密室の理由の謎については、神視点ですべて見えてしまう読者の
虚を突くものになっています。

前作「すべてがFになる」(過去記事参照)が、
強烈なビジュアルイメージ、天才、狂気、なのに対して、
本作は、その都度平面図と見比べながらコツコツと空間のイメージを積み上げて、
秀才はたくさん出てきますが天才は出てこなくて、怨恨のような人間っぽい話もあってと、
非常に対照的ですね。
どちらも甲乙付けがたいですが、シリーズの振れ幅が味わえて、
続編が楽しみになる感じです。

私も大学時代は実験系のことをやっていて、
大学の敷地の外れにある外界から隔絶された
窓が全くない実験施設に籠もったりもしていたので、
非常に身近というか、懐かしいというか、そういった感覚で一気に読めました。


ストーリーと関係ないところで、ちょっと、おやっ、と思ったのは、
搬入室と実験室の間にドアらしきものがないことですね。
せっかく同レベルのところに搬入室を設けたのに、
これだと、実験室に荷物を入れるのに、非常に急で狭い階段を
上がって降りてしなきゃならないんですよね。まあ蛇足です。

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
by camuson | 2010-02-23 23:58 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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