書籍
漫画
映画
アニメ
テレビ
ゲーム
音楽
タイトル
印象度
ラン
書籍索引
漫画索引
映画索引
アニメ索引
テレビ索引
ゲーム索引
音楽索引
時間
空間
人間
ランまとめ
2010年 06月 01日
アンダルシアの犬 【印象度:85】
1928年のフランス映画(モノクロ・サイレンス)。
レンタルに供されていないようなので、DVDを購入して鑑賞しました。
基本的に映像ソフトはBlu-ray DISC以外は購入する気はないのですが、例外ですね。

作品の感想の前に、この作品に出会うまでの経緯を少しばかり。
私が高校生の頃ですから、もう20年以上前になりますか。
なにか軽めの読み物の何気ない引用で、
人の眼球を剃刀で切る映画があること、撮影には葡萄を使ったらしいことを読みました。
(wikipediaで調べてみると、実際に使ったのは葡萄ではなくて、子牛の目らしいです)

非常に心がざわついたのを思い出します。

そのとき読んだ言葉によって想起されたのは、
皮をむいた透明感のあるみずみずしい葡萄が、
剃刀を包み込むときに示すであろう弾性挙動、細胞がはじけ、こぼれる果汁、
これに、人の目の映像を、それぞれ透明度50%で重ね合わせたような、
透明感とみずみずしさのイメージでした。


今はインターネットという便利なものがあるので、
昔の記憶を頼りに、調べたところ、
1928年のシュルレアリスム作品であることが判明し、今回、鑑賞するに至りました。


冒頭から、男が剃刀を研ぐシーンから始まり、女の目蓋が男の指で見開かれ、
満月を一筋の雲が横切る映像の後に、
眼球を一筋の剃刀が横切る例のシーンとなるのですが、
想像していたのとはずいぶんと違っていて、
不透明な球体の開いた裂け目から、透明なゲル状のものがじわりと出てくるものでした。
葡萄で言えば皮をむいてない状態、どちらかというとゆで卵の質感と弾性。

映像はすぐさま「8年後」の文字画面に切り替わり、
別の意味ありげなシーンが次々と切り替わりながら続いていきます。
15分見終えると、結局、何の脈絡もない映像だったことに気付かされます。

何の必然性もないことが、逆に凄みを増していますよね。

剃刀のシーンはさすがに笑えないものの、
その他のシーンはコミカルな味付けで、思わず笑ってしまうものが多いです。

一番笑ってしまったシーンは、
どういう訳だか、主人公と思われる男が、重いコンダラよろしく、
腐乱した馬の死体(?)が乗っかったピアノを紐で引っ張る状況になり、
二本の紐を肩に掛けて引っ張り続けると、
その紐には、実は、二人の男がぶら下がっていて、
そいつらが仰向けに床を引き摺られながらついてくる場面です。

おまえはダレですか?と小一時間ばかり問い詰めたい気持ちになります。


まあ、何とも言えない可笑しさが、この作品の妙味ですね。


アンダルシアの犬【淀川長治解説映像付き】 [DVD]
by camuson | 2010-06-01 21:13 | 映画 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://camuson.exblog.jp/tb/12736441
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< ブラックホーク・ダウン 【印象... 素晴らしき哉、人生! 【印象度... >>