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2010年 06月 20日
占星術殺人事件 【印象度:97】
1981年に発表された島田荘司による本格推理小説です。文庫版で読みました。

占星術と錬金術の知識がちりばめられた
物々しい猟奇殺人事件を示唆する狂人芸術家の
仰々しい手記から始まります。

羅列される情報の量に、読了するまでにどれだけ時間がかかるのかと、
先行きが非常に危ぶまれましたが、
手記が終わり、探偵役と助手役の会話パートになると、
軽妙なやりとりをすらすらと読み進めることができ、一安心。

全体の四分の三ほどを読み進み、探偵役が謎が解けたと宣言したところで、
作者からの挑戦状(挑発状m9(^Д^))が挿入されます。

挑発状m9(^Д^)で書かれているところの
「なぞを解く鍵が非常にあからさまな形で鼻先につきつけ」られたところで、
大掛かりなトリックの謎に、恥ずかしながら、ようやく気づいたのですが、

トリックに気付いた時の、からだじゅうに興奮物質が一気に充満していく感覚は、
ここのところなかった感覚でしたね。
思わず図を描いて確かめてしまいました。

ただ、「ピン一本を引き抜けば、パタパタカラカラと
一発ですっきりした形におさまった」
と探偵役は言うのですが、
私は、パタパタまでで、カラカラまでは行けなかったです。

自分の推理の検証のために、
全体の四分の三を、ほとんどもう一度読み直すことになりましたが、
最初の事件に関しては、いくつかストーリーの可能性はあって、
動機や実行の可能性に一長一短あり、
一つに絞り込むことはできませんでしたね。

最初の挑発状m9(^Д^)から、第二の挑発状m9(^Д^)の間の
感動的な出会いの演出には、思わず涙がこぼれてしまいました。

第二のm9(^Д^)の後に続く解答の部分は、
思いのほか退屈で蛇足ぎみなのですが、
最後には、もう一度感動がありました。

一長一短と前述したように、解答には相当無茶なところもあるのですが、
爽快な総合的力づくで乗り切られてしまった感じです。

占星術殺人事件 (講談社文庫)
by camuson | 2010-06-20 03:50 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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