書籍
1865年に発表されたイギリス人作家ルイス・キャロルによる児童文学。
英語原本読書2作目。講談社英語文庫を購読しました。
日本語の訳本とか、映像作品とかは見たことありません。
1月から読み始めたので3ヶ月くらいかかってますね。
ここのところ読書できる時間が、外で昼飯を食べるときと、
出張の移動時くらいしかなかったですからね。
さて、作品の中身についてですが、
結構、言葉遊びの比重が大きいので、
原文で読まないと、かなり厳しい作品だと思います。
(相当な超訳でないと、読んで楽しめるレベルにならないという意味で)
児童文学とは言え、けっして読みやすくはないです。
前に読んだ「
チョコレート工場の秘密」の方が、
はるかに読みやすいです。
私の英語スキルの問題も多分にあると思いますが、
たぶん、語り口として、
おはなしを面白く思わせるための
含みを持たせるような表現が多いのではないかと思います。
明解さよりも、興味を引くための雰囲気重視ですかね。
で、おはなしの中身は、というと、
現実上想像上の様々なキャラクターが、次々と登場して、
展開の突拍子の無さは、飽きることがなく、
まさにワンダーランドなのですが、
ひとつひとつの話が、あまりオチることなく繋がっていくので、
(そのこと自体が最終的なオチにつながっているのは置いといて)
あまりパキパキと読み進められなかった気がします。
本作品を読み進める上で、
本作品から影響を受けた厖大な数の作品の存在が、
非常に大きなモチベーションとなりました。
今まで、間接的な知識で、おぼろげに想像していた作品世界について、
原典をあたってみて、その違いに新鮮に驚いたりするのも、
これまた一つのアドベンチャーと言えるわけで、とかうんぬん。
正直、作品中のアドベンチャーよりも、むしろそちらの方がおもしろかったです。
ふしぎの国のアリス ― Alice's adventures in Wonderland 【講談社英語文庫】