書籍
漫画
映画
アニメ
テレビ
ゲーム
音楽
タイトル
印象度
ラン
書籍索引
漫画索引
映画索引
アニメ索引
テレビ索引
ゲーム索引
音楽索引
時間
空間
人間
ランまとめ
2011年 07月 10日
殺戮にいたる病 【印象度:75】
1992年の小説。文庫版を読みました。

ネクロフィリア(屍体性愛)による連続殺人を扱ったミステリ作品。

著者の我孫子武丸はチュンソフトのサウンドノベルゲーム
「かまいたちの夜」のライターとして知っていましたが、
小説を読むのは初めてです。

犯人が現行犯で逮捕されるシーンおよびその後のエピローグが冒頭で示され、
(1)犯人:蒲生稔の視点、
(2)母親:蒲生雅子の視点、
(3)犯人を追う元刑事:樋口の視点、
と3つの始点を交互に切り替えながら話は進みます。

稔の視点が、他の視点と比べて時系列的に遅れていて、
犯行後の周囲の様子が前情報として与えられた後、
少し遅れて実際の犯行の様子が示されるという工夫がされていて、
終盤には、この時間のずれがなくなり、
すべての視点が時間・空間的に一点に集約するような構造で、
なかなか面白いなと思いました。
そして、勢いがマックスに達したところでの終劇は見事でした。
ただ、序盤・中盤と終盤とで重心がずれてしまったため、
積み上げてきたものの相乗効果が効かず、中途半端感が残ります。

また、勢いに乗るまでは、いまひとつ感が強かったです。
犯人の人物造形が、どこか作り物臭く感じられ、
魅力を感じないのですよね。

犯人と被害者との会話なども歯が浮いてしまうものが多く、
女性の多くが思慮が浅くて魅力に乏しいのも気になりました。

殺戮にいたる病 (講談社文庫)
by camuson | 2011-07-10 23:36 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://camuson.exblog.jp/tb/15096018
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 雪の峠 【印象度:80】 鬼が来た! 【印象度:70】 >>