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2012年 05月 08日
TPP亡国論 【印象度:80】
2011年発行。

著者の中野剛志氏は、昨年の秋頃、
動画サイトに、AKB48大島優子のお面を被って登場し、
反TPPの論陣を張ったことで、一躍有名になりました。
(その後、お面は外すことができず、付け続けているようです)

当時は面白い人が出てきたなと思っていたのですが、
仕事に忙殺されていたこともあり、その後を追っていませんでした。
最近になって、やっと時間ができたので、
今更ながら、著作を読んでみることとしました。

本書では、TPPがいかに危険なもので、
TPP推進派の論拠が、いかにあやふやなもので、
楽観的なイメージによっているかなどが、
わかりやすく示されていきますが、

どっちかというとTPP問題は、
たまたま降って湧いた当面の具体的課題であって、
それを通してグローバル経済の是非を問うことこそが、
大きなテーマとなっています。


私自身あまり深く考えたことがなかった事柄に気付かされたり、
ヒントとなる物の見方が示されていたりして刺激的でした。

以下、本書を読んだうえでの私の連想や拡大解釈等の備忘録です。

――――――――――――――――――――――――――――――――
<TPP問題について>
TPPの問題認識として少なくとも二重の誤謬があって、問題をややこしくしています。

(1) TPPが公平なグローバル市場実現のプロセスたり得ると思ってしまう誤謬
そもそもFTAとかTPPとかは、
参加国以外を排他することにこそ意義があるもので、
結ばない方がグローバル的に公平だよねっていう話です。
誰かが抜け駆けするからいけないんであって。

(2) グローバル市場の公平なルールというものが存在し得ると思ってしまう誤謬
TPP推進論者自ら、
「ルールづくりから参加しないと不利になるから急いで参加せねば!」
と言っているくらい自明なことなのですが、
しばしばレトリックとしてグローバル市場の公平なルールというものが
存在し得るという幻想がない交ぜになっている気がします。

個人的にはルールを選べることこそが公平だと思います。
ボクシングが得意な人はボクシングのルールを、
レスリングが得意な人はレスリングのルールを選び
活躍できることが重要です。
それぞれのルールを廃止して異種格闘技の統一ルールをつくるという話であれば、
ルール無しでやった方がまだしも公平だと思います。


<グローバル化について>
これまで「グローバル」を冠した言葉が、はっきりと定義されないまま、
特にマスコミによってイメージ先行で使われ続けてきたこと、
それを放置し、のさばらせてしまったことは反省する必要があると思います。

各々の国が、独自の文化とルールを持ち、お互いを刺激しあえる社会が
グローバル社会なのであって、
貴重な刺激を無くすようなルールの統一である「グローバル化」は
やめるべきという考え方はあり得ます。
他国への刺激となり得るガラパゴス化をうまくインキュベートできるような、
マーケットの適度なサイズと適度な壁。
適度に醸成されたところで自然と壁から溢れ出て乗り越えていくようなイメージです。


TPP亡国論 (集英社新書)
by camuson | 2012-05-08 20:11 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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