映画
2009年のオランダ/イギリス映画。レンタルDVDで見ました。
アイディア一発の低予算映画と思って舐めてましたが、
思いのほか丁寧につくられていて、楽しめました。
ご存知のとおり、ムカデ人間とは、
四つん這いの複数の人間の肛門と口を縫い合わせることで、
あたかも1つの生命体であるかのように改造された人間のことで、
節の数(素材となる人間の数)は関心事だと思いますが、
本作では3という値が採用されています。
マッドサイエンティストの部屋に迷い込み手術されるまでは、
ドキドキワクワクのホラー映画として楽しめます。
手術内容を説明するポンチ絵は、なかなかオシャレな感じなのですが、
実際に完成形を見ると、思っていたほど感動しないというか、
美しくないのですよね。
口側は抜歯して口裂け女状態まで口を切開する一方で、
肛門側は肛門を中心に尻のほっぺたを裂けた口にあてがえるように切開して
お互いに縫い付けるのですが、
1つの生命体を感じさせるには、あまりに接合部の強度が弱すぎるのです。
無理な動きをすると接合部が裂けて血が滴るという、
これはこれで違った効果が得られているのですが、
1つの疑似生命体としての美しさがまったくないのです。
膝をV字に曲げて、前の人の足の裏と、後ろの人の肩を接合して、
後ろの人が手を外しても重量が支えられるようにした方が、
機能的にも、一体感の面でも美しくなるのではないでしょうかっ!
あとはC体に栄養が行き渡らないのが課題ですね。
栄養の加減と直接関係はないと思われますが、
B体がおっぱいなのに対して、C体はちっぱいでした。
ムカデ人間 [DVD]