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2012年 08月 24日
北京原人 Who are you? 【印象度:85】
1997年の日本映画。レンタルDVDで見ました。

「みんなのシネマレビュー」という映画レビューサイトで、
ワーストランキングの上位となっていたことから、見てみることにしました。

バカ設定エンターテインメントとしてはよくできていると思います。
序盤はドキュメンタリー風で、真面目を装いながらも
丹波や蛾次郎の適切な配置や、
科学的考証とは無縁の雰囲気重視のインチキSF感など
随所に不真面目映画としての布石を打っておきつつ、
いざ北京原人の復活に成功してからは、やりたい放題です。
監督やりたい放題です!



本来それが入り込む余地が無さそうなTPOにおけるエロ事象が、
マンネリ化で鈍磨してしまった我々の感覚に対して、
ご褒美的刺激を与える現象は、よく知られているところですが、
本作品はあざといまでにそれを利用することで、成功した事例だと思います。

例えば、山に逃げ込んだ北京原人を捕獲しようとするシーン。
緒方直人演じる主人公科学者が、同じ生き物、仲間だと意思表示するために、
荷物と服を捨てパンツ一丁になり、近付こうとするのですが、
何故か一緒にいたヒロインが、こともあろうか、真似して裸になっています。
あたかも、ごく自然な流れのように装っていますが、
状況としてはかなり不自然で、不意を突かれます。
だがそれがいい。
ヒロインの科学者としての純粋さ、健気さを
エロに昇華させたところに新鮮味を感じます。

そして極めつけは、北京原人の♀です。
現代科学によって甦った北京原人は夫婦とその子供の3人で、
それぞれ直立歩行で移動し、全身に毛が生えているのですが、
毛はあまり濃くなく地肌の9割くらいは透けて見えます。
当然服は着ていません。

♂の風貌は、ヒトの男性の体型とは大きく異なり、ゴリラのように筋骨隆々です。
よって、必然的に役者は筋肉の着ぐるみを装着しています。
顔の骨格も北京原人に似せるために相当盛っていて、
地の顔がまったく判別できません。

一方、♀の風貌は、体型がほぼヒトの女性と同じという勝手設定があるようで、
必然的に着ぐるみではなく、小松みゆき(当時26歳)の生の体がベースとなっています。
全身薄い毛で覆うメークがされていますが、乳房には毛はなく露出しています。
日光や風雨に晒された感じはまったくなく、なまめかしいです。
個体が移動するたびに、そこだけが他とは違う振動周期で上下左右に揺れ動くため、
いやでも目に飛び込んできます。

顔は、眉のところを出っ張らせる特殊メークをしており、
北京原人に似せようとしたアリバイは見て取れますが、
体同様になるべく素材を活かすという選択がなされています。
地の顔がわからない程にメークを施したならば、
露出度的には「けっこう仮面」の類型となりますが、
素材をなるべく活かした北京原人メークは、
羞恥プレイ面で、より苛酷なものになっていると妄想します。

ストーリー上は、お色気の類は一切ありません。
ですから、ナマおっぱいや毛で覆われた裸体がなくても話は成り立ちます。
だが一見不要だからこそいい。強引な設定が味わい深いのです。
それがなかったら、凡作に終わっていたでしょう。


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by camuson | 2012-08-24 21:09 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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