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2013年 02月 14日
こころ 【印象度:85】
1914年発表の小説。Kindle Paperwhiteで読みました。

最近Amazonのサイト内でも、
電子書籍がちらほら目に付くようになっていることもあり、
Kindle Paperwhite 3Gを衝動買いしてみました。
使い勝手などはまた別の記事にしたいと思いますが、
青空文庫からの移植で著作権切れの無料本が大量に読めるようです。

夏目漱石の本作が目に付いたので、
事始めにダウンロードして読んでみました。

本作は学生の時に教科書で読んだことがあったことから、
なんとなく作品全部を読んだつもりになっていましたが、
今回読み始めてそうではなかったことに気付きました。

思い返すに、たぶん教科書では、
終盤の三角関係になってからの部分が抜粋されていたのですが、
著者が最も苦心したであろう、核心への道筋、布石、仕掛けが
まったく無為にされています。
それでもさわりだけでも読んでおいて良かったなと思えるのも事実です。
若いときに感じた感触との違いを噛み締めて味わうことができるのは、
とても貴重なことだと思うのです。

実際のところ、序盤、中盤は、ドラマチックなことは何も起こらず、
教科書に載せるには長いしつらいです。
ですが、静かに鬱屈していて、でも謎めいていて、
先が読みたくなってしまう不思議な魅力があります。

登場人物が限られているのですが、
外見的な特徴があまり描かれないこともあり、
キャラが容易に被ってきます。
ですがむしろそれが面白く、新鮮でした。
先生もKも私も役割的には別人物ですが、
性質的にはほぼ同一人物にも感じられます。
ありがちな言い方になりますが、著者の分身なのでしょう。

そして皆変人です。
「私」が比較的まともだと思いがちですが、
先生への執着っぷりは、今で言うところのストーカーです。
「私」と先生の出会いというのが、また何とも不可思議です。
「私」は実に先生を海水浴の雑沓の間に見付け出すわけですが、
何度か読み返して確認したのですが、
この時点で「私」と先生はまったく面識のない他人なのですよ。
「私」が実に怪しすぎます。


伝通院(散策記永井荷風「伝通院」)、こんにゃくえんま、植物園などの近所の地名がちりばめられていて、
土地勘を持って読むことができたのは幸せでした。


こころ
by camuson | 2013-02-14 21:34 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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