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2014年 03月 11日
オリエント急行の殺人(Murder on the Orient Express) 【印象度:87】
1934年に発表された長編推理小説。
英語原書の電子書籍版を読みました。

英語作品の原書を読むのは、
同著者による「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)
以来です。

ミステリー作品の原書をあさっているところなのですが、
「そして誰もいなくなった」以上に、そしてクリスティ以上に読みやすい作品は
なかなかなさそうです。

なので、当面はクリスティを読んでいこうかなと。

クリスティの3大代表作
「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」
はまず押さえておきたいところ。

「アクロイド殺し」は叙述トリックらしいので、より英語力が必要となりそうなので、
今回は「オリエント」で行くことにします。



はたして、クリスティらしく余計な描写の少ない読みやすい英文で、
分からない単語は出てくるものの、辞書を引き引き、なんとか読了。
ポアロがときどきしゃべるフランス語もkindleの翻訳機能で何とかなりますし、
フランス語は、雰囲気重視で、無視しても内容把握に支障ないことに気付けば、
読み進めるのも早くなります。

序盤、中盤は、列車平面図が出てきたりして、
登場人物の行動が分単位で語られることから、
かなり精緻でロジカルな推理物なのだろうと思って読み進めていました。

その分、人物描写には深入りしない感じで、キャラが立っていない人物も多く、
その行動や言質がなかなか記憶に引っかからない感じです。

そんなわけで、各人のアリバイを自分なりに再整理して、
記憶に植え付け直さないと、
解答には辿り着けないだろうなと思っていたのですが・・・

終盤に近付くと思わぬ方向に話がねじれてきて、
2時間ドラマでもないのに安っぽい香りがほのかに漂ってきた頃には、
緻密にロジカルな解答を検討するモチベーションはどこかにすっ飛んでしまいました。
そのまま、解答編に突入することに。

いやー。一次はどうなることかとヒヤヒヤしましたが、
お見事です。

サプライズはあるものの、トリック面で物足りなさがあるところ、
ポアロによる、思いもよらないこじゃれたトリックを組み合させたことで、
キレ味抜群な仕上がりになっています。

しかし、よりにもよって、なぜに、
ポアロその人がこの列車に乗り合わせてしまったのか・・・
本来、万に一つもないであろう数奇な運命の巡り合わせの妙を
感じずにはいられないですね。


Murder on the Orient Express (Poirot)
by camuson | 2014-03-11 22:18 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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