書籍
1774年に刊行されたドイツの小説。電子書籍で読みました。
終盤の一部を除き、ほぼすべてが主人公が友人に宛てた手紙から成っています。
当時としては斬新だったと思われます。
読み始めてすぐ、
思ったことを片っ端からしゃべる躁的な文面に、
うわー。きっついなー。と思ったのですが、
読み進めると、意外と慣れるもので、
空気読まない人はどこにでもいますよね位に落ち着き、
さらに、シャルロッテは確かに魅力的なので、
主人公にシンパシーを感じなくもない位になりました。
まあよくよく考えると、手紙のやりとりの中から、
主人公から友人に宛てた手紙だけを取り上げているので、
ストーカー的に一方的にしゃべってる感じになってしまっているのは錯覚かも知れず、
友人の返事が挟まっていれば全く違った印象になるんだろうなと思いました。
最後の方でシャルロッテに頼まれて主人公が朗読する詩は、
何のことやらさっぱりで、読むのが苦痛でした。
若きウェルテルの悩み (新潮文庫)