書籍
1915年発表の短編。青空文庫電子書籍版を読みました。
学生の頃に読みましたが、
当時は門の上に登るってどういうこと?
とうまくイメージを結べなかった記憶があります。
今読むと、少ない言葉で、はっきりとイメージが浮かび上がってきます。
名文ですね。
文中に「sentimentalisme」というフランス語が使われているのですが、
まったく記憶に残っていなかったので、おっと思いました。
学生時代に読んだときは古めかしい文章としか思っていませんでしたが、
語り手が現代人であることを意識させる、
思いのほか洒落っ気のある文章で、新たな発見でした。
羅生門