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2016年 03月 04日
タクシデルミア~ある剥製師の遺言~ 【印象度:80】
映画
タクシデルミア~ある剥製師の遺言~ 【印象度:80】_e0020682_18454907.png

2006年のハンガリー、オーストリア、フランス映画。レンタルDVD。

かなり希少なハンガリー映画ですが、まごうことなき変態映画です。

全体が3部に分かれています。
最初は変態的な自慰に勤しむ唇が割れた青年下等兵の話。
蝋燭の火で自分の体をいぢめてる映像から始まり、
彫刻刀で削り取られたような唇の裂傷の凹凸の陰影が、
炎により照らし出されて卑猥な感じで反則気味なのですが、
その後いきなり、ちんぽから火炎放射器のように火を噴いたプレーには、
呆気にとられると共に大笑いしました。
木造の家の外壁の節穴にグリスを塗りオナホールにしてたら(無茶しやがって...AA略)、
鶏に外からつつかれて更に大笑いでしたが。
しかしこれは一人で見てたから笑えるけど、人と一緒に見たら辛いかもなぁと。
ファミリーにはお薦めできません。

次に、話は一気に飛んで、大食い選手権となります。
フードファイトの間にゲロをしまくるのですが、
そもそも食い物がゲロ並みにまずそうで、
その食べ方も、ゲロの方がまだきれいだわと思うほどで、
あまりに酷くて笑ってしまうというものです。
なぜかフードファイター達が白いTシャツの上に、
レスリングウェアを着用してるところもポイント高いです。

最後は神経質そうな剥製師の話です。
動物の肉から皮を捌く、ある種洗練された職人芸ですが、きちんとグロテスクです。
ここで最後のオチを言うのは控えますが、
やはり変態映画だなとおもわせるとともに、ちょっと高尚な後味も残しました。

3部に分かれた短編それぞれが、どうつながってくるのかな?
途中からそれを期待しながら見ていたのですが、
結局、何もつながらずに終わってしまいました。

で、少し調べてみると、これは、親子3代の話らしいのです。
それがわかるような説明が作中にあったかしら?

3編の共通点を考えるに、人体と欲望がテーマなんでしょうね。


タクシデルミア~ある剥製師の遺言~(初回限定版) [DVD]
by camuson | 2016-03-04 19:31 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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