映画
2006年のハンガリー、オーストリア、フランス映画。レンタルDVD。
かなり希少なハンガリー映画ですが、まごうことなき変態映画です。
全体が3部に分かれています。
最初は変態的な自慰に勤しむ唇が割れた青年下等兵の話。
蝋燭の火で自分の体をいぢめてる映像から始まり、
彫刻刀で削り取られたような唇の裂傷の凹凸の陰影が、
炎により照らし出されて卑猥な感じで反則気味なのですが、
その後いきなり、ちんぽから火炎放射器のように火を噴いたプレーには、
呆気にとられると共に大笑いしました。
木造の家の外壁の節穴にグリスを塗りオナホールにしてたら(無茶しやがって...AA略)、
鶏に外からつつかれて更に大笑いでしたが。
しかしこれは一人で見てたから笑えるけど、人と一緒に見たら辛いかもなぁと。
ファミリーにはお薦めできません。
次に、話は一気に飛んで、大食い選手権となります。
フードファイトの間にゲロをしまくるのですが、
そもそも食い物がゲロ並みにまずそうで、
その食べ方も、ゲロの方がまだきれいだわと思うほどで、
あまりに酷くて笑ってしまうというものです。
なぜかフードファイター達が白いTシャツの上に、
レスリングウェアを着用してるところもポイント高いです。
最後は神経質そうな剥製師の話です。
動物の肉から皮を捌く、ある種洗練された職人芸ですが、きちんとグロテスクです。
ここで最後のオチを言うのは控えますが、
やはり変態映画だなとおもわせるとともに、ちょっと高尚な後味も残しました。
3部に分かれた短編それぞれが、どうつながってくるのかな?
途中からそれを期待しながら見ていたのですが、
結局、何もつながらずに終わってしまいました。
で、少し調べてみると、これは、親子3代の話らしいのです。
それがわかるような説明が作中にあったかしら?
3編の共通点を考えるに、人体と欲望がテーマなんでしょうね。
タクシデルミア~ある剥製師の遺言~(初回限定版) [DVD]