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2017年 02月 09日
サウルの息子 【印象度:70】
2015年のハンガリー映画。レンタルDVD。

何も予備知識を入れずに見ました。

アウシュビッツ強制収容所のゾンダーコマンドの男が主人公。

まず、「ゾンダーコマンド」という言葉、その存在を初めて知りました。
夜と霧」を読んで、「カポ」の存在は知っていたので、
最初それかなと思ったのですが、別に「カポ長」が出てきたので、
それとはまた違うようです。



カポはユダヤ人以外の囚人(要は正式な犯罪者)で、
ユダヤ人がきちんと労働しているかを監視する役割を与えられ、
しばしばユダヤ人を虐待し、死に至らしめたとのことです。

ゾンダーコマンドはユダヤ人収容者の中から選ばれ、
虐殺後の死体の後片付け等をするなどの雑用の役割が与えられ、
懲罰労働などと比較すると、ナチスにとっては有用な労働であったため、
他のユダヤ人収容者よりは少しましな環境に置かれたようです。
(以上、wikiedia調べ)

話を戻します。
本作は、そのゾンダーコマンドの男が主人公です。

ガス室で死体の処理をしていたところ、
その中から少年が奇跡的に息を吹き返しました。
たいへん珍しいケースで、医者が首を絞めて殺します。

その少年が実は主人公の息子だったらしく、
息子の遺体を医者に解剖させずに、きちんと埋葬をしようと、
収容所の中を男が奔走するという話です。

現在進行形で大量に人が殺されていく中で、死者の埋葬どころじゃなかろうに。
と普通に思ってしまい、最後までその疑問を引き摺ってしまいました。

正気が奪われて、息子の埋葬を心のよりどころにせざるを得なかったのだとは思いますが、
感覚的にわかりづらかったです。


映像は、臨場感を持たせるためか、
主人公に接近した位置から、画角の狭いカメラで主人公を大写しにしていて、
限られた画面の隙間から、凄惨な情景が垣間見えるという手法をとっています。

一つ一つの凄惨さにフォーカスするのではなく、
凄惨さが飽和に達し、感覚が麻痺して、何が何やらわからない中で、
虐殺がオートメーション作業のように進行していく感じが再現できていたように思います。


蛇足
囚人を大量虐殺するときに、服を脱がしてから殺しています。
服を資源として考えているのでしょうが、そうだとしたらみみっちいなと。
同じ殺すのでも、もう少し人に対する尊厳を持てないものかなと思いました。

ある民族を抹消するという目的だけを考えたら、
すごく丁重に、尊厳が保たれ、苦痛を伴わない方法で行われてもよさそうに思いますが。
何故かそういうのはありませんね。
結局は尊厳を踏みにじって優越に浸ることが目的なのかな? かな?

サウルの息子 [DVD]
by camuson | 2017-02-09 21:35 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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