書籍
漫画
映画
アニメ
テレビ
ゲーム
音楽
作品名
印象度
ラン
書籍索引
漫画索引
映画索引
アニメ索引
テレビ索引
ゲーム索引
音楽索引
時間
空間
人間
ランまとめ
2017年 03月 18日
一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく 【印象度:75】
書籍
一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく 【印象度:75】_e0020682_19404829.png

2017年発行。電子書籍版を購読しました。

kindleのベストセラーランキングで1位だったので。

前半、記憶のメカニズムの解説。
後半、記憶術の教則。

とてもわかりやすくまとまっていて、
演習をして効果を確認しながら進められるようになっています。

ま、でも、副題の天才への扉なんちゃらは言い過ぎというか、
良書なのに逆にイメージ悪くしてないか?


前半の記憶のメカニズムの解説がわかりやすくて、今後に役立ちそうです。
長期記憶領域から短期記憶領域への記憶の引き出しを繰り返すことで、
ニューロンのシナプスを強化できること、
そのためには短期記憶領域から、当該記憶を追い出しておく必要があることが、
特に重要だと思いました。


一方、後半の記憶術については、
これは、円周率などのように、無意味と思われる物の羅列に、
無理矢理意味づけ、イメージの結びつけをして覚える手段であって、
自分が使う機会はほとんど無いなと思い、
演習は行わずに、流して読みました。

特に語学のように、覚える対象が意味そのもの、イメージそのものの場合、
記憶術による間接的な意味づけやイメージを挟むのは、害はあれど利はないなと。

そう思いつつ読み進めていると、
記憶術は最後の手段で使ってくださいネ的なことが書かれています。

最後の手段としての記憶術を知っておくこと、
世界記憶選手権に出るような超人的な記憶の手段を知っておくことは、
悪くないかなと思います。


以下、備忘録です。

<記憶の過程>
①記銘(符号化)→ ②保持(貯蔵)→ ③想起(検索)
インプット → ストック → アウトプット
と言い換えることもできます。
最終的にアウトプットできてはじめて記憶と呼べるということです。

<記憶の多重貯蔵モデル>
(1)感覚記憶 (2)短期記憶 (3)長期記憶
※本書では、記憶という言葉を、記憶の中身だけでなく、
 容れ物の意味合いでも使用していることに留意が必要。
 ここでは、中身を「記憶」、容れ物を「記憶領域」として再整理。


(1)感覚記憶とは、
感覚器官に1秒程度残る残像のようなもの。
注意を払って短期記憶領域に移し替えない限り、
意識に登らないまま消え去ってしまいます。


(2)短期記憶とは、
容れ物としては揮発性の作業領域のイメージでしょうか。
その場限りの記憶で小容量。


(3)長期記憶とは、
容れ物としては大容量の不揮発性の記憶装置のイメージでしょうか。
ここから短期記憶領域に記憶を引き出す(想起する)ことで、
アウトプットしたり、思考の材料として使うことができます。


長期記憶領域から短期記憶領域に記憶を引き出すこと(想起)を繰り返すことで、
ニューロン(神経細胞)間のシナプス(結合)が強化され、
記憶が引き出されやすくなります。(これを脳の可塑性と言います)

ここで重要なのは、短期記憶領域に記憶が残っているうちに、
想起を繰り返しても、長期記憶領域へのアクセスが不要なため、
ニューロンに変化が起こらないこと。
短期記憶領域から当該記憶を追い出した後に想起することを繰り返すのが肝です。
ここ重要!!!!

以上は顕在記憶についてなのですが、
これとは別に潜在記憶の一つとして「手続き記憶」というのがあります。
スポーツの動きなどのように、考えずに自動的に動けるようにする記憶のことです。
とにかく考えずに反復して、体に覚え込ませる必要があります。
難しい漢字を覚えるのに繰り返し手を動かす、
英語の発音を覚えるのに繰り返し口ずさむなど、
手続き記憶の活用が重要になる場合もあります。


後半の記憶術に関しては、自分にとってはあまり重要だと思えず。
必要になったときに思い出せるくらいで十分かなと。
著者は以下の方法を推奨してます。

・頭文字法(頭文字を並べて覚える、意味のある言葉になるように並び替えると更に覚えやすい)
・物語法(覚えるべき物を織り込んだ物語を作って覚える)
・場所法(自分の知っているルート上の場所に覚えるべき物を順番に結びつける)


一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく
by camuson | 2017-03-18 21:36 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
<< リザとキツネと恋する死者たち ... バードマン あるいは(無知がも... >>