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2017年 05月 19日
セデック・バレ 第一部 太陽旗 【印象度:91】
2011年の台湾映画。レンタルDVD。

台湾の原住民が首狩り族だったという話は聞いたことがあります。
日本が統治する際に苦労したと言うことも風の噂で聞いたような気がしますが、
それ以上のことは知りませんでした。

なので、そんな未開の土人をテーマに映画ができるものなのか?しかも、2部作?
というのが見る前の正直な所感でした。
ですが、これが見始めると実に興味深くて、エキサイティングで、
作品世界に没入してしまいました。



台湾原住民達のは部族ごとに島内で敵対しているわけですが、
他部族との闘いは、一に奇襲、二に奇襲で、
油断しているところを襲って、背後に回って大鉈で首を狩るという具合で、
鬼ごっこや、サバイバルゲームのような無邪気さがあるのですよね。

敵の首を狩るまでは1人前の男として認められないとか、
首を集めるほど部族の中で尊敬され地位が高くなるとか、
首狩りが、部族の文化に組み込まれて、システム化され、
いわばゲーム化されているわけです。

よくこんなんで、つい最近まで全滅せずに生き残れたものだと思うのですが、
むしろ首狩りありきで、島の生態系がうまくバランスしていたと考えるべきなのでしょうね。

こんなことを考えさせられてしまう映画作品に今まで出会ったことがないので、
まず、それが、驚きです。

主人公は、セデック族の中でも身体能力に長け、首狩りの殊勲を重ね、
部族を代表する若き英雄となりつつある青年です。

台湾に進軍してきた日本軍と衝突して、当初大暴れするものの、
最終的には、日本軍の軍事力に屈し、捉えられてしまいます。

それから20年後くらい。
日本人警官の指導の名の下、首狩りは禁止され、定住生活を強いられる原住民達。
主人公は壮年となり、セデック族のリーダーとなっていました。

学校がつくられ、日本語が教えられ、開墾や農作業をさせられ、
原住民の中でも優秀な者は警官として抜擢され、などなど、
原住民達これまでの価値観がひっくり返ります。
原住民達は慣れない生活を強いられ、鬱屈がたまる一方です。

部族の若い衆の間に、日本人を殺っちゃいましょう的な空気が流れますが、
主人公は、過去の経験から、日本人には到底、勝てないことはことは知っていたので、
むしろ大人として、それをなだめていました。

ところが、日本人警官とのくだらないいざこざを契機に、
主人公も我慢の限界突破!!
いざ、殺るのであれば、最大限の効果をあげようと、
セデック族のリーダーとして他の部族の協力を仰いで、蜂起計画を練り上げます。

まずは派出所を狙って、連絡体制を寸断した上で、
学校の運動会に集まった日本人を大虐殺、首狩り三昧を決行します。

世に言うところの「霧社事件(1930年)」です。
壮絶な大虐殺をクライマックスに第1部は幕を下ろします。

原住民の無邪気な残虐性、計略性と、
欧米などに比べると激甘な植民地支配手法の対比がとても面白いなと思いました。

史実とはかなり違い、演出過多になっているようですが、
その分、本当にエキサイティングで、面白いです。
全体的に、日本人がマヌケになっていますが、
主人公をヒーローにするためには、演出上、いたしかたないですね。


セデック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋【通常版 2枚組】[DVD]
by camuson | 2017-05-19 20:22 | 映画 | Trackback | Comments(0)
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