漫画
2013年単行本発行。電子版購入。
表題作を含めた短編5作。
現代社会では、多くの人がクリエイティブな人間になることを夢見るわけで、
そしてその中の少なからずが、それをこじらせたり、もだえたりしてるはずなわけで・・・
本作は、クリエーター、表現者などを目指して、
くすぶりながらも努力をしていて、
端から見るとこじらせ気味な人たちにスポットを当てて、
その悲哀を描くことに真っ向から取り組んだ意欲作だと思います。
客観的に見ると痛々しいながらも、
もがき、あがける対象があるだけでも、幸せなんじゃないかと、
逆説的に気付かされた気がします。
クリエイティビティーを求めるすべての人たちに送る
自嘲を込めた応援歌と捉えました。
イヤミになる寸前で笑いに転換できていて絶妙だなと思いました。
もとい。イタイくらい極端化することで、イヤミになるゾーンを突き抜けて、
笑いに転換できていると思いました。
思い切った踏み込みと、短編としての軽さがうまくバランスしていると思いました。
カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生 (SPA!コミックス)蛇足:
主人公達のブロガー率の高さに親近感を持ちました。