「TRON」1982 アメリカ
監督:スティーヴン・リズバーガー
出演: ジェフ・ブリッジズ, ブルース・ボックスレイトナー他
(C)Disney Enterprises,Inc.
左画像は冒頭のバイクゲームシーン
最近DVDレンタルのDISCASに入会した。
そして記念すべき初レンタル作品には、この「TRON(トロン)」を選んだ。
この作品が公開された1982年、私は小学生だった。「ゲームセンターあらし」が流行っていて、ゲーセンは定番の遊び場だった。この頃はまだファミコンは登場してなかったが、ゲームウォッチやLSIゲームといったポータブルゲーム機は出回っていて、その中にこの「TRON」もあったように記憶している。
また、パソコンは一般家庭にはまだ普及しておらず、マイコンと呼ばれ、一部のマニアが趣味でいじる類のものだった。(な、な、なんとプログラムを組むことによって自分の作りたいゲームが作れてしまうというではないか、うぉーっ!)コンピュータの向こう側に無限の可能性を思い描けた、そんな時代である。
さて、前置きはこのくらいにして、映画の話に戻そう。この「TRON」であるが、当時のcamuson少年の心には非常に鮮烈なイメージが焼き付いており、いつかきちんと見たいと思っていた。その鮮烈さとは裏腹にストーリーをほとんど覚えていないのは、おそらくテレビ放映時に冒頭だけ見た後、すぐに親父にチャンネルを変えらてしまったのだろう。
とにかく覚えているのはバイクゲームのシーンだけ。それだけなのだが、卓越した3DCG技術と映像センスによる表現世界、その舞台がコンピューター内部のデジタル空間であるという、そして、その演じ手が擬人化されたプログラムであるという、これだけで少年の心をワシッと掴むには十分であった。
今回20余年ぶりに、作品を見たわけだが、全く色褪せることがない。
映像が感覚に突き刺さってくる。
コンピュータのネットワーク化が進み、破壊的なプログラムを擬ウイルス的(?)に「ウイルス」と呼んだりする今だからこそ、身近なこととして実感できる設定だったりするが、
その一方で、前述したような当時のコンピューター事情、ゲーム事情のようなものが、ドバッと頭の中に流れ込んできて、時代の流れって早いものねとノスタルジーに浸ることができる。
ディズニー映画とは思えない先駆的なエッジの効いた作品。星三つ。
追伸1
エンディングがジャーニーの曲だったりする。はじめて聴いた曲だが、
スティーブ・ペリーってすごいな。すぐわかるからな。
スティーブ・ペリーも嫌いじゃないが、ジャーニーなら
1stアルバムの「Journey」がプログレッシブな作りで断然好きだ。
追伸2
前に「Matrix」を見たときに、なんとなく「TRON」の真似かなと思った。ヴァーチャル空間の着想が。ま、今度機会があったら「Matrix」も真面目に見てみたいと思う。
追伸3
この記事を書いている途中、ハッキングつながりで「wargames(ウォー・ゲーム)」という映画を思い出した。これも再度見てみたくなった。
トロン [DVD]