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カテゴリ:ゲーム( 4 )
2013年 02月 02日
うみねこのなく頃に散 ~真実と幻想の夜想曲~ 【印象度:95】
2011年発表のPS3用ノベルゲーム。
ほぼ1年前に記事にした
うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~
が出題編(EP1~4)なのに対して、
本作はその展開編という位置づけで、EP5~8が収録されています。

しかし長い、長過ぎる。丸1年かかってしまいました。
プレー時間が140時間以上カウントされています。
寝オチしてしまうケースが多々あったからで、
実際のプレー時間は70~80時間くらいだと思います。


ほぼ一本道(八本道?EP8の最後の最後に分岐がある)でこの長さですから、
作品を面白いと感じない読者は投げ出してしまうと思います。
ですがその一方で、作者はミステリ作品として読者に挑戦状を叩き付け、
その謎解きを引っ張って興味をつないでいる側面もあるので、
謎解きをくどくどと示さずに終わる終わり方に、
大きな不満を感じてしまった読者もいるようです。
(ヒントはくどいほどに示されているとも思いますが)
ネットの評価などを見回しても、
毀誉褒貶どちらかに振り切れていて、その中間がないようです。


私は絶賛の方です。
原作部分の構成は新境地に達しており、
要所要所に新しいアイディアが盛り込まれ飽きることがありません。
これに、贅を尽くしたグラフィック、ヴォイス、音楽が絡み合い、
総合芸術としてのゴージャス感に溢れています。

新キャラで印象深いのはなんと言っても古戸ヱリカ。
大いに笑わせてもらいました。

碑文の謎解きは驚くほどきれいに決まっていました。

終盤の山羊の皆さんの腹に響く厳かな声と、
拭いきれないザコ臭のバランスが絶妙で、
これも大いに笑わせてもらいました。

最期の数十年後のエピソードも抑制がきいていて、
静かに感動的でした。

ちなみに最期の分岐で私は「魔法」を選びました。
もう一方のルートも試してみようと思ったのですが、
クイズ大会以降のログが消えてしまう仕様のようで、
そこからやり直すのは大変そうなので、
また時間があるときにやれればやります。

追記:結局すぐにやりました。


うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜(通常版)
by camuson | 2013-02-02 21:40 | ゲーム | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 05日
うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~ 【印象度:93】
2010年発売のPS3用ノベルゲーム。

原作は、竜騎士07率いる07th ExpansionによるPCノベルゲームで、
孤島を舞台にしたクローズドサークルミステリ風味で、
全8部作で構成されています。原作は未プレイです。

本作はその内の第1部から第4部までを
PS3用にカスタマイズしたもので、
原作テキストはほぼそのままに、
アニメ化の際の声優達によるフルボイスが追加され、
グラフィックが全面的に書き換えられています。

前のシリーズ「ひぐらしのなく頃に」では、
私はアニメから入ったのですが、
日本の山村における土着系ホラーミステリの雰囲気が良く出ていて、
高く評価しています。(過去記事参照:ひぐらしのなく頃に(アニメ)
続いて原作PCゲームの第1部「鬼隠し編」もプレーしましたが、
時間が掛かり過ぎるところが、厳しいなと感じ、
続きをやりたい気持ちがありながらも、
結局やらず仕舞いになっていました。
アニメの2期も原作をやってからと思っていたので、
結局見ず仕舞いになっています。


さて、前置きが長くなりましたが、本作についての感想です。
昨年の12月暮れ、冬休みが始まってからプレイし始めたのですが、
総合的なエンターテインメントとして驚くほど質が高くて、かつ新しく、
あまりの面白さに、やめどきを失ってしまうような状況です。
70時間かかると言われていますが、なんとか1ヶ月程で終わらせました。
中毒気味でやめられず、矢継ぎ早に続編を購入してプレイしているところです。

1986年10月4日、5日に伊豆に浮かぶ孤島で起きた連続見立て殺人事件が、
第1部から第4部まで、それぞれパラレルに、
現実世界と魔女が跋扈するファンタジー世界が混ざり合って展開され、
その上位空間では、主人公の青年が、ファンタジー(魔女)を否定するために、
すべてをミステリ(推理)として説明すべく、
魔女と思考ゲームを戦っていくという、
一見矛盾した作品構造をとっていて、
読者も主人公の立場で推理を進めていく事になります。

竜騎士07は、地の文章の表現が若干くどいところもあり、
あまり文章は上手くないと思うのですが、
キャラクターづくりと、キャラを特徴付ける台詞表現のセンスがずば抜けているのと、
常に読者の予想の斜め上を行く怒濤の超展開の発想のぶっ飛び方が凄まじく、
これまでのミステリの常識の枠を、軽々と飛び越え、
ファンタジーとの融合を果たし、読者を煙に巻きつつ、
なお、ミステリとして読者に挑戦を仕掛け続ける新しいスタイルを発見し、
作品として昇華しているところに、思わず感心してしまいます。

そして、CV(Character Voice)ですが、
声優達の仕事が見事というほかありません。
絵に動きがない分、声優達の演技にも熱が入っています。
アニメ作品ではこれほど声優の熱演を堪能できる作品は見つからないと思います。
この手の作品としては大人の登場人物がやたら多く、
渋みのある声の演技を堪能できるのも本作の特徴です。

そしてグラフィックですが、
2009年に放送されたアニメ化作品が、
女性によるキャラクターデザインということもあり、
少女漫画的な細かく細い線描なのに対して、
逆に本作のグラフィックはアニメ的な、
スッキリと洗練された美麗なデザインとなっていて、
アニメのように原画の間を埋めるための安価な外注などは不要ですから、
作画崩壊とはまったく無縁でもあります。

そしてまた音楽が品格があって、作品の雰囲気を高めています。

脚本と声とグラフィックと音楽のすべてが、高い質で融合しており、
小説とアニメの間に位置する今までにない新たな総合エンターテインメントとして、
その立ち位置を確立しているなと感じました。

原作の竜騎士07によるヘタウマなキャラ絵も悪くないのでしょうが、
正直、原作をリアルタイムでやらずに、
最初から、総合的完成度の高い本作をプレイできたことは
ラッキーだったと思いますね。


原作では終わり方に不満の声も上がっているやに聞いていますが、
とにかく続きが気になります。


うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~

「うみねこのなく頃に散 ~真実と幻想の夜想曲~」のレビューはコチラ
by camuson | 2012-02-05 20:56 | ゲーム | Trackback | Comments(0)
2010年 03月 31日
HEAVY RAIN -心の軋むとき- 【印象度:87】
フランスのQuantic Dream社が開発し、今年2月に発売開始された
プレイステーション3用ミステリーアドベンチャーゲーム。

結構、前にプレイしたのですが、なかなかレビューする暇がなく、遅くなってしまいました。

猟奇連続殺人犯によって誘拐された主人公の息子を助け出すために、
主人公含めて4人の登場人物を操作して、事件の真相に近付いていきます。
プレーヤーは価値観や人生観を試されるような究極の選択を迫られ、
その結果によってシナリオが変化するマルチエンディングストーリーになっています。

陰鬱としたサイコスリラーという意味では「サイレントヒルシリーズ」風でもあり、
比較的リアルで身近な社会をモデルとしていて、
QTE(Quick Time Event)による格闘アクションがあるところは
「シェンムー」風でもあります。

エンディングまで到達するのに、10時間程度と短いこともありますが、
FF13など、やりかけ放置状態のゲームが増える一方の状況下、
エンディングまで一気に行けたのは428(過去記事参照)以来です。

まず、グラフィックがすばらしいです。
空間デザインに対するこだわりが、随所に見られ、
インテリア、エクステリア、細かなところまでおもむきがあります。
また、音楽も、雨の音とともに心の深くまで染み入ってきます。
プレーヤーを没入させる雰囲気づくりがうまいですね。
また、QTEは、簡単な操作で手に汗握るアクションが体感でき、
緊張感を持続させるのに有効に働いています。

私は、ノーマルモードでプレイして、
犯人以外の主要登場人物は死亡しないエンディングを迎えました。
ノーマルな部類のエンディングだと思われます。

純粋な不条理ものとして作品をとらえてプレイしていたのですが、
終盤に意表を突く展開があり、驚かされました。
ですが、これをやるのであれば、伏線の仕込みや回収を丁寧にやらないと、
不意打ち感だけが目立ってしまう気がします。
シナリオに関しては、あまり心地いいヤラレタ感を感じませんでしたね。

犯人が別の人間という別のシナリオがあるならば、話は別ですが、
ネットの情報等によると、それもないようで、
マルチシナリオの振れ幅の面でも物足りなく感じます。
2周目もやる気満々でしたが、少し萎えてしまいました。

とはいえ、エンターテインメントに対する制作者達の真摯な姿勢が伝わってくる力作で、
今後もこの手のシリアスな作品が出てくることを願わずにはいられませんね。

HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-
by camuson | 2010-03-31 22:34 | ゲーム | Trackback | Comments(0)
2009年 10月 12日
428 〜封鎖された渋谷で〜 【印象度:92】
チュンソフトのサウンドノベルゲーム。
元々wii用のソフトでしたが、最近PS3に移植されたので遊んでみました。

複数の登場人物が複雑に絡み合う物語を、
登場人物の視点を任意に切り替えながら読み進めていくことで、
ミステリーの真相に迫っていくという、デジタル読み物です。

登場人物にはすべて役者が当てられており、
文章を繰るのに合わせて、実写の静止画が切り替わっていきます。
実存する街”渋谷”を背景に物語が進んでいきますので、
臨場感、現実味が感じられます。

物語を小気味よく刻んでいくアイキャッチやサウンドエフェクト等、
ショーアップのための演出も優れていて、いやでも続きが見たくなります。
30分の連続ものを見出すと止まらないのと同じ原理ですかね。

特に終盤は、少なからずサプライズが用意されているので、
休憩する間を惜しんで一気に読み進めてしまいますね。

休日2日もあればクリアできるので、
ゲームに時間を割けない人には非常に有り難い仕様です。

あえて難を言うとすれば、主要人物の一人、遠藤阿智のセリフ回し、
ト書きの心情吐露が、何ともオッサン(が考えた)臭いところですかね。
結構ゾワゾワ来ます。ことわざ関連のギャグ?が特に来ます。
役者は渋谷の元チーマー役としては悪くないので、
彼の等身大に合わせて大きく変更すれば、
突出した違和感は避けられたのになあと思います。

あと、シナリオ間のジャンプが、筋書きから離れたところで行われることが多く、
メタレベルでのテキスト迷路の抜け道探しになってしまっているところ。
それはそれで、面白くはありますが。

とはいえ、本筋部分のシナリオは非常に練り込まれており、
久々にゲームにのめり込んでしまいました。

暇ができたら渋谷の街をぶらついてみたいと思いました。

428 ~封鎖された渋谷で~
by camuson | 2009-10-12 11:56 | ゲーム | Trackback | Comments(0)