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カテゴリ:映画( 369 )
2010年 06月 09日
告白 【印象度:89】
会社を早めに切り上げて、池袋テアトルダイヤの
レイトショー(21:15~)で鑑賞してきました。原作は未読です。
この劇場は初めてでしたが、スクリーンが小さめです。
公開して間がないため、遅い時間ですが、結構入っていました。

中学校を舞台にしたミステリィ作品です。

女性教師の告白(というか、むしろ告発ですが)からはじまり、
序盤で、教師の娘を殺害した生徒が確定します。
残り時間どうしたものかと要らぬ心配がよぎりますが、
別の登場人物の告白が続き、事件の全く違った見方が示されていきます。
新たな真実が見えたときの、なるほど感がなかなかに心地よい作品です。

学校という社会から隔絶された世界を舞台にしているので、
閉塞感で息が詰まりますが、
最後には、どっかーんとそれをぶち壊して、風穴を開けてくれるような、
ある種の爽快感があります。


久しぶりに自分の中学時代(四半世紀前)を思い出しましたが、
その頃と比べて最も変化したのは、
ケータイ(通信端末)とインターネットの普及ですかね。
本作品ではこれらのツールを使用した新手のいじめなど、
生徒の生活に与える負の側面が描かれています。
ツール自体が悪いのではなく、使う人間のモラルの問題ですが、
能動的な情報収集ツール故に結果的に偏ってしまうこと、
依存症になりやすいことなどもあり、
未熟なうちは使用を制限した方がよさそうですね。


ここからは、わたくしごとでたいへん恐縮です。
私が通っていた中学校では、いじめなどしようものなら、
教師による体罰でぼっこぼこにされてしまうようなところでした。
特に私のクラスの担任は、ちょっとした悪ふざけ程度でも、
急に怒りだして、胸ぐら掴んで振り回したりして、
場の空気を凍りつかせるような教師でした。
(誰か暗殺してくれないかなーと、ため息を漏らした日々を思い出します)

こういう、わかりやすい「狂人」や「敵」が目の前にいると、
生徒同士は、意外と団結するもので、
そのお陰で目立ったいじめはありませんでしたね。

教師としては、単純に、生徒に舐められないために、
威嚇および実力行使をしているだけと思われますが、
結果的には、少年法に守られることのない大人が暴力を管理することになり、
生徒の暴力はある程度抑止されていたと考えられます。
(殺意のある殺人レベルになると、さすがに別でしょうが)

私がその中学校を卒業した数年後、体罰のエスカレートぶりが報道されて、
小西克也が中学校の校門の前でレポートしていたのを思い出します。
(サンデープロジェクトだったかな?)


色々と考えさせられる映画ですね。
by camuson | 2010-06-09 21:51 | 映画 | Trackback(23) | Comments(0)
2010年 06月 04日
ブラックホーク・ダウン 【印象度:90】
2001年のアメリカ映画。
Blu-ray Disc発売待ちだったのですが、
諸般の事情により発売中止になったようなので、
DVD を借りて観ることにしました。

1993年、ソマリア、モガディシュの戦闘を描いたノンフィクションの映像化です。

米軍の精鋭特殊部隊が、ソマリア反PKO勢力の主要人物2名を、
30分程度で素早くスマートに拉致しようとしたものの、
民兵の反撃にあって泥仕合に発展し、特殊部隊兵18名が殺害されるとともに、
ソマリア人の民兵、民間人350~1,000名を殺害するに至った戦闘です。

米国側視点の映像ですが、
創り手の思想の押し付けは極力排され、
市街地戦の現場で実際に何が起きたのか、
その緊迫感と惨状を再現することに心血が注がれています。

緊張の糸が途切れることなく、見ていて非常に疲れる作品です。
DVD鑑賞の場合、途中でトイレ休憩を挟んだりしますが、
トイレから戻ってきても鈍い疲労感があり、
もう戦場には戻りたくない、という感じで、
再び、映画の中の凄惨な世界に戻るのには、
ちょっとばかり気合いを必要としました。

映像、演技などに緊迫感を壊すようなスキは見られず、
作品に没入することができました。
序盤わかりやすい死亡フラグ立てがありますが、
そういうのも入れないと、キャラの描き分けが弱くなり、
知らない人が淡々と死んでいくだけになってしまいますからね。

RPG!を覚えたのも収穫でした。

ブラックホーク・ダウン [DVD]
by camuson | 2010-06-04 23:49 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 06月 01日
アンダルシアの犬 【印象度:85】
1928年のフランス映画(モノクロ・サイレンス)。
レンタルに供されていないようなので、DVDを購入して鑑賞しました。
基本的に映像ソフトはBlu-ray DISC以外は購入する気はないのですが、例外ですね。

作品の感想の前に、この作品に出会うまでの経緯を少しばかり。
私が高校生の頃ですから、もう20年以上前になりますか。
なにか軽めの読み物の何気ない引用で、
人の眼球を剃刀で切る映画があること、撮影には葡萄を使ったらしいことを読みました。
(wikipediaで調べてみると、実際に使ったのは葡萄ではなくて、子牛の目らしいです)

非常に心がざわついたのを思い出します。

そのとき読んだ言葉によって想起されたのは、
皮をむいた透明感のあるみずみずしい葡萄が、
剃刀を包み込むときに示すであろう弾性挙動、細胞がはじけ、こぼれる果汁、
これに、人の目の映像を、それぞれ透明度50%で重ね合わせたような、
透明感とみずみずしさのイメージでした。


今はインターネットという便利なものがあるので、
昔の記憶を頼りに、調べたところ、
1928年のシュルレアリスム作品であることが判明し、今回、鑑賞するに至りました。


冒頭から、男が剃刀を研ぐシーンから始まり、女の目蓋が男の指で見開かれ、
満月を一筋の雲が横切る映像の後に、
眼球を一筋の剃刀が横切る例のシーンとなるのですが、
想像していたのとはずいぶんと違っていて、
不透明な球体の開いた裂け目から、透明なゲル状のものがじわりと出てくるものでした。
葡萄で言えば皮をむいてない状態、どちらかというとゆで卵の質感と弾性。

映像はすぐさま「8年後」の文字画面に切り替わり、
別の意味ありげなシーンが次々と切り替わりながら続いていきます。
15分見終えると、結局、何の脈絡もない映像だったことに気付かされます。

何の必然性もないことが、逆に凄みを増していますよね。

剃刀のシーンはさすがに笑えないものの、
その他のシーンはコミカルな味付けで、思わず笑ってしまうものが多いです。

一番笑ってしまったシーンは、
どういう訳だか、主人公と思われる男が、重いコンダラよろしく、
腐乱した馬の死体(?)が乗っかったピアノを紐で引っ張る状況になり、
二本の紐を肩に掛けて引っ張り続けると、
その紐には、実は、二人の男がぶら下がっていて、
そいつらが仰向けに床を引き摺られながらついてくる場面です。

おまえはダレですか?と小一時間ばかり問い詰めたい気持ちになります。


まあ、何とも言えない可笑しさが、この作品の妙味ですね。


アンダルシアの犬【淀川長治解説映像付き】 [DVD]
by camuson | 2010-06-01 21:13 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 30日
素晴らしき哉、人生! 【印象度:85】
1946年のアメリカ映画(モノクロ)。レンタルDVDで観ました。

冒頭、銀河系同士が、主人公の命運について会話するシーンが、とても斬新です。
この掴みで、コメディとして安心して作品を楽しむことができました。

タイトルからしてストレートですが、中身も名前負けしていません。
もうわかったって言ってるのにゴリゴリ来るところもありますが、
「かけがえのない人生」について、ここまで分かり易く、力強く示されると
なかなか、すがすがしいものです。

主人公が存在する現実世界と、主人公が存在しない"if"の世界、パラレルワールドとで、
目に見える違いが幾つもあったことは、主人公の「素晴らしき人生」を証明するものです。
凡人がいなくなったところで、世界は何も変わらないであろうこと、若干、心に染みます。

コメディーとして楽しい仕掛けも盛りだくさんですが、
パーティー会場の床が開いて階下のプールが出てくるシーンが好きです。
見てて心が躍りました。

廃墟での祝宴もなかなか素敵です。
蓄音機でレコードをかけつつ、そこからベルトで動力を取って、
鶏肉を回転させて暖炉で丸焼きにするなんて、とても楽しげですよね。
この演出のために、奥さんは、蓄音機のモーターをパワーのあるものに交換するなどの
魔改造を行っているはずです。技術部所属でしょうかね。

素晴らしき哉、人生! [DVD] FRT-075
by camuson | 2010-05-30 21:47 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 26日
ロフト. 【印象度:80】
2008年のベルギー映画。レンタルDVDで鑑賞しました。

マンションの最上階にあるおしゃれ空間(ロフト)を、
マンションをデザインした建築家と知人達(既婚男性5人)で共同所有し、
各々が好きな時に浮気部屋として活用しておりました。
ある日のこと、ベッドの上に女性の変死体が発見されました。

一応ここで念を押しておきますが、犯人はお塩先生ではありませんよ?
(懐かしいなぁ。学、可愛いなぁぁ。)

部屋の鍵を持っているのは5人だけなので、
お互い疑心暗鬼にならざるを得ません。
その一方で、浮気がばれると家庭崩壊する
というリスクを共有していることから、
そのまま警察には通報せずに、色々と画策・事後工作することになります。

画策・工作の合間に、事件に至るまでの回想がはさまり、
5人の人となりや、みな綺麗な奥さんがいることなどがわかってきます。
これらの奥さん達が、それぞれ魅力的なのにもかかわらず、
短い出番で、夫を萎えさせるオーラを十分に発しているところが、
いい演出だなと思いました。
浮気相手との完全対比によって、
浮気相手の魅力ムンムンが引き立つとともに、
妻達の陰謀論が出てくるなど、後の展開にも効いてくるように思います。

浮気現場である、ロフト、バー、ホテル、パーティー会場など、
生活臭が一切しない洒落た空間のシーンが大部分ですが、
警察の取調室まで、おしゃれ空間風になっていて、
そこまで徹底するなら、大いに許すという感じです。
オープニングクレジットから舞台となるロフトの
鋭角的なデザインがフィーチャーされるなど、
現代風建築空間へのこだわりが感じられ、
それがそのまま映像美として具現されています。

終盤には誰もが驚くサプライズ展開がありますが、
だまされた感はあるものの、あまりインパクトを感じませんでした。
建築家に感情移入できれば、感じ方も随分変わってきそうですが。

浮気もまた人それぞれというところを丁寧に描いていて、
会話の駆け引きなどが面白いので、
最後まで飽きることなく見ることができました。
安易なドタバタに走ることなく、
じっくり静かな展開としたことに好感が持てました。

ロフト. [DVD]
by camuson | 2010-05-26 20:22 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 24日
彼岸花 【印象度:90】
映画ファンとか、そういうんじゃないので、
小津作品をちゃんと通して見るのは初めてです。
1958 年公開の小津映画初のカラー作品。

夜中の1:00からの鑑賞だったので、
途中で眠る可能性が高いと思っていたのですが、
そんなことはまったくなく、
とても楽しい2時間を過ごすことができました。

ありふれた日常の中に、人の営みの不思議さ、おかしさを見出す眼力。
それを素材にして、エンターテインメントとして成立させ得る、緻密な構成力と手腕。
さすがです。

全篇を通して、軽妙で、押し付けがましくないユーモアにあふれていて、
さわやかな気分になりました。
(レンタルDVDで鑑賞)

彼岸花 [DVD]
by camuson | 2010-05-24 01:07 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 16日
es[エス] 【印象度:70】
2001年公開のドイツ映画。レンタルDVDで鑑賞しました。

1971年にアメリカはスタンフォード大学心理学部で行われた監獄実験を素材として、
エンターテインメントへの昇華を狙った作品です。

実験の内容は、新聞広告で集めた被験者を看守役と囚人役に分けて、
2週間の期限で、模擬刑務所でそれぞれの役割を演じさせ、
心理や行動にどのような変化が発生するかを監視カメラで観察するというものです。

主人公の新聞記者は、ネタ欲しさに、この実験の被験者に応募し、
囚人役として実験に参加するのですが、こいつが非常に曲者です。

ネタ欲しさからなのか、真性のバカなのか、看守に対して挑発的な態度を取り、
看守チームvs囚人チームという意識を煽ってしまいます。

これによって、ただでさえあやしい実験の学術的な意味合いが、
更に薄まったように感じられ、
教授が貴重な実験データなどと言っているのが、まぬけに聞こえてしまいます。

2日目には完全に看守と囚人が敵対するようになり、
そこからは、あれよあれよと、狂った方向に進んでしまうのですが、
被験者達は随時監視されているにもかかわらず、
人前で感情的になることへの羞恥がほとんどないので、
あまり現実味を感じることができませんでした。
(文化的な背景の違いによるものかどうかは興味があるところですが)

被験者の心理変化をもっとじっくりと見せて欲しかったですね。
教授や助手による学術的な解説なども付け加えて、
被験者の心理変化や行動に説得力を持たせれば、
もう少しリアルに感じたかも知れませんね。

es[エス] [DVD]
by camuson | 2010-05-16 21:19 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 14日
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 【印象度:89】
1997年のドイツ映画。レンタルDVDで見ました。
病院で余命を告げられた男二人が、死ぬまでに一度海を見ておこうと、
車を盗み、金を盗み、警察やギャングの追跡をかわしつつ、
突き進むロードムービーです。

非常にシンプルな筋書きですが、コミカルな味付けが絶妙です。
物語の推進力を失わずに、小技が小気味よく決まっていく感じです。

ニヤけぎみの警官のオッサンやギャング2人に代表される、
異色のキャラづくりも魅力です。

トウモロコシをなぎ倒しながらのカーチェースは、
死ぬまでに一度は経験したいと思ってしまいました。

ギャングのラスボス登場のシーンだけ英語になるのですが、
ドイツ人に通じるものなんでしょうかね。
ルトガー・ハウアーがドイツ人じゃないので苦肉の策だと思いますが。

映画本編は文句の付け所がありませんが、
主役二人が葉巻を吸っているジャケットの写真は今ひとつですね。
もうすこし凛々しい表情の方が良かったと思います。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア (デジタルニューマスター版スペシャル・エディション) [DVD]
by camuson | 2010-05-14 12:48 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 10日
CURE 【印象度:70】
前半に出てくる精神科や内科の診察室の空間の余り方が、
無機的で殺伐としたイメージを増長していて面白いのですが、
横長な舞台のセットのようにも見えてしまう諸刃の剣。

手持ちビデオカメラでの撮影で画質が悪いのは、予算もあるのでしょうが、
余り構えずに、日常の中の殺伐とした感じを出すのも狙いだと思います。
後半の廃墟などは幻想的なので、綺麗な画質で見たくなりますね。

もし、「この人、邪魔だな」という感情を抑えることなく、
そのまま、邪魔なものを排除する日常行為として殺人に至るとしたら、
一体どんな感じなのか?
という、描写部分が面白く、最後まで飽きずに見られました。

どうしてそうなったかというストーリー部分は、さほど興味が持てず、
実際、あまり面白いとも思えませんでした。
シーンを展開させるのには当然必要な部分ですが。

終わり方は思わせぶりで、面倒くさいことするなぁと思いました。

怖いかどうかですが、
被害者側の恐怖に共感する一般的なホラーの恐さとは全く違ってますね。
私はあまり怖いとは感じず、どちらかというと面白かったという感想です。
(レンタルDVDで鑑賞)

CURE キュア [DVD]
by camuson | 2010-05-10 20:51 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 05日
本陣殺人事件 【印象度:50】
1975年の日本映画。
横溝正史の金田一耕助シリーズ第一作の映画化作品。
DVDレンタルで観ました。原作小説は未読です。

35年前の映画ですが、あまり古臭い感じはせず、きれいな映像でした。
前にテレビ版(1977年版)を見たことがあるのですが、それに比べると、
映像へのこだわりが見られ、映画らしい作品となっています。

しかし、いかんせん、シナリオにインパクトがないのは否めません。
このシリーズの一番の売りであるオドロオドロしさがまだ確立されていないようです。
旧家に澱む陰鬱な歴史や、見立て殺人などによる猟奇性が見当たりません。
キャラもあまり立っていなくて、
何より殺人の動機に共感できないので特に感動もありません。
トリッキーな密室づくりも、そんなうまくいくかよという感じで、
見ようによっては拙く思えてしまいます。

しかし、上記以外は、よくまとまった作品だと思いました。

金田一役を中尾彬が、ジーンズのチョッキと、
やたら襟の大きなシャツを着て演じているのも注目です。

本陣殺人事件 [DVD]
by camuson | 2010-05-05 23:59 | 映画 | Trackback | Comments(0)