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2009年 07月 23日
パフューム ある人殺しの物語 【印象度:96】
2006年制作のドイツ・フランス・スペイン合作映画。

現実世界を超越した存在=天才 にまつわるお話です。
「天才もの」というジャンルがあるならば、それにあたります。

私はそういうのが好きなので、非常に楽しめましたが、
WEBで見かけたレビューなどを眺めてみると、
向かない人も結構いるんだなと感じました。

唐突に例を挙げるならば、福本伸行のマンガ作品「アカギ」の主人公アカギ。
彼は現実世界を超越した天才ですが、
その非現実性をいちいち気にしていたら、作品を楽しめません。
そこにしびれて憧れるべき神展開を、受け入れられないのであれば、
そもそもジャンルが違ったとあきらめるべきところです。

さて、作品についてですが、
人類の究極のメニュー、至高のメニューは「匂い」である。
ということを映像によって表現した作品です。

とにかく、映像がすばらしいです。
人肌のシミ、毛穴、うぶ毛までもが、精細にフィルムに写し取られていますが、
色彩と陰影の処理が一貫して中世絵画風に施されており、
いろいろと混じりながらも調和が保たれ濃厚に香り立つ映像です。

また、他の配役はともかく、主役ベン・ウィショーがすばらしいです。
自分の天才に対して純粋かつ従順なところが良く表現できています。

終盤、処刑台での展開には、いい意味で驚かされされましたが、
「天才もの」としては、むしろ、これありきでしょう。

終わり方に関しても、人の狂気を引き出す程度の能力を
十二分に発揮した、非常に“らしい”終わり方だと思います。
見た後では、これ以外の終わり方が思い付かないです。

Blu-rayを購入しましたが、レンタルDVDで済まさず大正解でした。

映画公開時に原作小説を読み始めたのですが、途中で放置状態になっていました。
気が向いたら読み直したいと思います。

パフューム ある人殺しの物語 [Blu-ray]
by camuson | 2009-07-23 20:48 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2009年 07月 21日
遊星からの物体X 【印象度:85】
1982年のアメリカ映画。

DVDレンタルして見ました。
DVD化にあたってシネマスコープが4:3のTV用に変換されているため、
上下左右に15cmずつの黒枠ができてしまい、
ディスプレイの半分以下の面積で見ざるを得ませんでした。

それはさておき、非常に楽しめました。
岩明均のマンガ作品「寄生獣」に出てくるクリーチャーの原型がここにあります。
「寄生獣」のハリウッド実写映画化いらんやん、と思いました。

地球外から来た生物と南極隊が戦う話なのですが、
この地球外生物は、喰らった生物個体に擬態する能力を持っています。
喰らった人間になりすまし、傍目には区別がつかなくなります。
喰らわれたくない隊員同士が、疑心暗鬼の中、殺し合っていくような話です。

作品はリアリティの追求に徹しており、
万民に対するエンターテイメント性を高めるためのお約束的なものは極力
排除されているようです。
序盤から、何の説明もなしに、
逃げるハスキー犬をヘリコプターが追っかける絵を延々と見せられたりします。
地味なリアリティがやたらに続きます。

SFXによるクリーチャーのリアリティもなかなかのもので、
地味なリアリティの中で際立って感じます。
特に触手の質感とその動きは、すばらしいです。

興行上はパッとしなかったものの、カルト的な人気があると聞きましたが、
さもありなんと、思わず頷いてしまう作品ですね。

遊星からの物体X [Blu-ray]
by camuson | 2009-07-21 19:24 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2009年 07月 16日
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 【印象度:93】
公開から2週間以上が経過し、落ち着いてきただろうと思い、
また、夏休みが始まると混み始めるだろうなと思い、
シネマサンシャイン池袋で見てきました。

以下、感想です。

幕開けから旧作にはない新しいシーンから始まります。
以降も旧作からは大胆に改変されています。

旧作を見ていない人は、この「破」から見始めるのも悪くないかも知れません。
映像の美しさでは「序」を凌駕していますし、
序盤のテンポがすばらしく、ぐいぐい引き込まれます。
前知識がなくても十分楽しめるし、
興味が持てたら、後から「序」や旧作を見直すのもありかなと思います。

ひとひねり、ふたひねりが加えられた映像のアイディアは
終始、満足感を与えてくれ、思わず笑みがこぼれてくる感じでした。

旧作では、レリエル戦、ゼルエル戦での初号機覚醒に、鳥肌が立ったものですが、
「破」では、シンジとヱヴァンゲリヲン初号機との心の交信、
シンクロ率の謎のようなものは、前面には出てきません。
いとも簡単に再起動していて、拍子抜けしてしまうくらいです。
その分、新キャラ真希波マリがエヴァの獣性を引き出して補完している感じですかね。

また、旧作では、
 (1)セカンドインパクトを起こした世代(ゲンドウ、ユイ、冬月、赤城ナオコ、ゼーレ)
 (2)セカンドインパクト後を育った世代(ミサト、リツコ、加持)
 (3)セカンドインパクト後に生まれた世代(シンジ、レイ、アスカ)
の3つの世代の間に大きな断絶があり、それぞれに物語があります。
「破」では、謎に包まれた(1)の世代の物語がほとんど進まないので、
エヴァ特有の過剰なまでの謎の埋込みによる神秘性の演出がなされず、
いまひとつ否が応でも先が見たい感がないですかね。
(衒学的な手法を取らない縛りを自ら設定しているのかも知れませんが)

まだまだ、4部作中の2作目ですので、続編に期待ですね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE. [Blu-ray]


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 [印象度:90/2007年/日本]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q [印象度:86/2012年/日本]
by camuson | 2009-07-16 19:18 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2009年 07月 15日
すべてがFになる 【印象度:95】
森 博嗣は初めて読みます。
第1回メフィスト賞受賞作と言うこともあり、
京極夏彦を読んだ後に、読もうと思ったことがありましたが、
読んでいませんでした。
たまたま、友人に薦められたので読むことにしました。

以下、感想です。

面白いので一気に読めました。
湿っぽい人間描写など、無駄な飾りがほとんどないので、
展開の意外性を純粋に楽しめます。

ただ、その弊害でしょうか。
序盤、一般建築とはかけ離れた異常空間の中で、
キャラの立っていない人たちが、あちこち動き回るので、
状況をなかなか把握しづらくなります。

部屋の位置関係や人物の動きをメモろうかとも思いましたが、
そういう細かい作品ではなかろうと思いやめました。
それは、正解だったようです。


建築空間と情報空間。それぞれの「密室」に隠された謎。
すべてがFになるという表題。
The Perfect Insiderという副題。


物語の舞台となる研究所では、
究極のタスク照明が実現されているのですが、
そこまでするのであれば、究極のタスク空調とまではいかずとも
遺体の腐乱をもう少し防げるような、
または、臭気をコントロールできるような
空調があっても良いのかなとは思ったりしました。

リアル・スペースに現実味がないところに、
ヴァーチャル・スペースの描写が妙に瑞々しいのが
印象に残りました。

それから、この作品には天才が登場します。
作者自ら、表現のハードルを上げていますね。
真賀田四季博士は、修羅の道であっても、
軽やかに通り抜けてしまうような、
常人とは違ったコトワリで生きています。
しっかりと天才が表現されています。


次の日には朝から打ち合わせがあり、
配付資料を作成しなければならないにも関わらず、
途中で読むのをやめられなくなり、
深夜3時まで読みふけってしまいました。

後日、作者:森博嗣氏のウェブサイト「森博嗣の浮遊工作室」
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_law.html
でこんな言葉を見つけました。
「明日は仕事で朝が早い、と思いながら読む小説が最もスリリングだ。」

あえて異論を唱えるとすれば、「最も」と書かれていますが、
配付資料を準備していなければ更にスリリングになると思いました。

すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
by camuson | 2009-07-15 22:54 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2009年 07月 10日
ブログを少しいじりました
作品の感想文がある程度たまってきたので、
「印象度」という勝手な指標で整理することにしました。

私個人の感覚でどれだけ印象に残ったかを示す指標で
簡単に言えば好き嫌いです。

さて、エキサイトブログには、タグ機能というのがあるのですが、
特に印象度の高い作品については、タグをつけましたので、
ブログ画面の右サイドにある「タグ」欄から、アクセスできます。
言わば、オススメの作品です。

本当はすべての印象度ランクをタグにして、
アクセスできるようにしにしたかったのですが、
表示順序をコントロールできず非常に見にくくなるのでやめました。

ブログのよいところは、記事を先に書いて、
記事ストックのたまり具合に合わせて、内容はいじらずに、
記事の組み合わせを変えられるところ、
簡単に容れ物を作り替えられるところ、
見せ方を変えられるところだと思います。
ストックへのアクセス性が重要になりますが、
無料ブログの標準ツールではそこらへんが弱いですかね。
(例えば、印象度ランキングリストの作成や、五十音別リストの作成を
当面やりたいと思っているのですが)

(2012.12.08追記)
現在は、五十音別リストはタイトル索引として、
印象度ランキングリストは、印象度索引として整理済み。
その他、作者索引、発表年索引があり、目次からアクセスできます。
by camuson | 2009-07-10 09:25 | 技術 | Trackback | Comments(0)
2009年 07月 05日
アカルイミライ 【印象度:85】
なんとはなしに借りて見たのですが。

こういう映画は好きですね。

物語を語らずに、
風景や情景を切り出して、それを重ねていくことで
静かに感じさせるような映画ですね。

終始雑然とした生活空間の景色と、けだるい空気なのですが、
その中で「くらげ」と、脈絡のない鬱屈の暴発がアクセントになってる感じです。

おしぼり工場の上司が、寿司を片手に部屋に乗り込んできて、
ビール飲みながら浅野とオダギリに語るシーンがあります。

自分が若者のころは、みんな目的を持って生きていた。
それが何だったかは忘れた。本当に忘れちゃった。
たぶん今考えるとばかみたいなこと。
でもそれが若さってやつなんじゃないの?

というような話をします。

おせっかいな上司の鬱陶しい説教じみた語りという形をとっていますが、
結構この映画の核心部のような気がします。

社会が共有する物語が無くなった時代を表現することが、
この映画の目的だとすれば、
映画そのものの物語は邪魔にしかなりませんからね。

だめ押しで、おしぼりのおっさんが、
卓球の試合をTVで見ながら、ニッポン、チャチャチャッ!と始めます。

空気の錆び付き具合に思わず笑ってしまいます。

アカルイミライ 通常版 [DVD]
by camuson | 2009-07-05 11:14 | 映画 | Trackback(1) | Comments(0)