書籍
漫画
映画
アニメ
テレビ
ゲーム
音楽
タイトル
印象度
ラン
書籍索引
漫画索引
映画索引
アニメ索引
テレビ索引
ゲーム索引
音楽索引
時間
空間
人間
ランまとめ
<   2011年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧
2011年 07月 31日
ルネッサンス 【印象度:45】
2006年のフランス・イギリス・ルクセンブルクのアニメーション映画。
レンタルDVDで見ました。

一応アニメーションということなのですが、実写映像を3DCGに変換して、
更に、白と黒のべた塗り映像に変換しているといった風で、
一から描く、手書きアニメとは、まったく別のものと言っていいでしょう。

静止した絵として切り出せば、
思い切った白と黒の造形で、スタイリッシュな絵柄なのですが、
3DCG化したことで、実写にあるような役者の息遣いを失い、
モーションキャプチャーを取り入れたその動きは、
変幻自在のアニメには遠く及ばず、
実写の劣化版に甘んじています。

お話のほうは、近未来を舞台にしたSFサスペンスで、
新規性のかけらもないので、
見ているのが辛くなりました。

実験的に新しい映像表現を試みたという意欲は買います。

ルネッサンス [DVD]
by camuson | 2011-07-31 19:48 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 31日
パッチギ! 【印象度:65】
2005年公開の日本映画。
時の人、高岡蒼甫氏が出演した作品ということで、DVDをレンタルして見ました。
こんな機会でもないと、なかなか見ることがありませんからね。

1968年の京都の朝鮮学校(高校)に通う朝鮮人(主に不良)と
主人公の日本人高校生を含めた青春群像劇。

高岡蒼甫は朝鮮学校の不良のリーダー役で、
その妹が沢尻エリカで、
その妹に主人公の塩谷瞬が惚れているというのが大枠です。

前半、血の気の多い喧嘩シーンが延々と続き、
泥臭さとコミカルな味付けなのですが、
これがとにかく面白くなくてとても辛かったです。
監督のアイデンティティというかこだわりの部分だと思われ、
好き嫌いが別れるところでしょうね。

後半は、それなりにドラマが展開されて、かなり持ち直しました。

総じて、ふんだんに集めた若手の役者がきちんと演技をしていて好感が持てました。

特に、劇中で高岡氏に孕まされる楊原京子(現:松永京子)は良かったですね。
たぶん出演者の中ではもっとも美人なのですが、色々がんばっています。
後で、テレビ朝日の深夜番組「虎の門」の「こちトラ自腹じゃ!」という
井筒監督の映画批評のコーナーでフォロー役をしていた娘だと知り、
懐かしく感じました。まだ、テレビが面白かった時代ですね。

主人公の塩谷瞬はキュート。
相手役の沢尻エリカは童顔で顔が小さくて、顔のつくりもちんちくりんなのですが、
体がずんぐりと厚みがあって、そのアンバランスが面白くて魅力的ですね。
いままで全然興味なかったですが。

本作品は、在日朝鮮人社会を扱ってますが、
作者らの懐かしき記憶、過去の風景をベースに、物語を膨らませたものであり、
政治的な意味合いは希薄だと思います。
時代設定が1968年となっていて、全共闘の学生運動も絡めていますが、
熱病的な暴発も含めて人が持つエネルギーがテーマなのかなとは思いました。

パッチギ! (特別価格版) [DVD]
by camuson | 2011-07-31 03:25 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 26日
赤い指 【印象度:92】
2006年発表の小説。
当時単行本で購入して十数ページ読んだ後、
間が空いてしまい読むチャンスがなかなか持てず、
5年程経ってようやく読む時間を持てました。
東野圭吾を読むのは「容疑者Xの献身」に続いて2作目です。


父親の育児不参加、母親の過保護、いじめ、
嫁姑問題、老人性認知症、などを抱えた、
どこにでもありそうなごく普通の家庭で起きた殺人事件の話。

「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、
彼ら自身の手によって明かされなければならない」
と帯の引用にあるとおり、
倒叙ミステリの陰に隠されているもう一つの真実が、
彼ら自身の手によって明かされるところが醍醐味ですが、
これを更に加賀刑事親子のエピソードおよび
隠されている真実で挟み込んだところが絶妙です。


流れるように読みやすいのに奥行きが深い。
文章の達人ですね。小物の選び方には痺れました。

実力がありながら、売れっ子でもあるというのが不思議な感じもしますが、
とにかく読みやすく、かつ、
ストーリーの骨格から表面のディテールまで
読み手の感受性のブレに対応できる程度に、
滑らかに中身が詰まっているからだと思いました。
よくそんなことができるものだと感心してしまうのですが。

赤い指
by camuson | 2011-07-26 22:05 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 19日
逆もまた真なり
伊藤園の「おーいお茶」って他社製品と違って畳の味がするよなぁ
と常日頃思っていて。
「おーいお茶ほうじ茶」を飲んだ時には、
枯れた畳の味がするよなぁ
と強く感じたりして。

「おーいお茶」に「畳」が混入されている疑惑を晴らすべく、
思い立って「おーいお茶」「畳」でググってみたところ、
なんと「おーいお茶」入りの「畳」が製品化されていることを知りました。

伊藤園ウェブサイト 茶殻リサイクル製品
http://www.itoen.co.jp/csr/recycle/product/tatami.html

いわゆる「逆もまた真なり」といったところでしょうか。
by camuson | 2011-07-19 22:07 | 生活 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 12日
剣の舞 【印象度:70】
2000年ヤングチャンピオン連載。単行本「雪野峠・剣の舞」に収録。


天下一の剣豪、上泉伊勢守が考案した撓(竹刀)をモチーフに、
弟子の疋田文五郎と女剣士をうまく絡めてストーリーに仕立てています。
ちょっと小山ゆうの「あずみ」っぽいですかね。


岩明均の歴史物はクセになりそうです。
人の狂気と残虐性がちりばめられ、基本シリアスなのですが、
たまに絵やセリフを崩すので、
その落差にとぼけた味わいがあるのですよね。


雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)
by camuson | 2011-07-12 22:48 | 漫画 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 12日
雪の峠 【印象度:80】
1999年モーニング新マグナム増刊連載。
単行本「雪の峠・剣の舞」を購読しました。

時は関ヶ原の戦いの後。
常陸の国から出羽の国に転封された佐竹氏のお家騒動。
家内の新旧二勢力による築城コンペ、プレゼン合戦。
それぞれ特徴があり、わかりやすくて面白いです。
戦乱から太平への時代の変わり目をいち早く察知し、
築城の意味を要塞計画から都市計画へと読み替えた
主人公渋江内膳の先見の明には思わずうなりました。



雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)
by camuson | 2011-07-12 22:47 | 漫画 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 10日
殺戮にいたる病 【印象度:75】
1992年の小説。文庫版を読みました。

ネクロフィリア(屍体性愛)による連続殺人を扱ったミステリ作品。

著者の我孫子武丸はチュンソフトのサウンドノベルゲーム
「かまいたちの夜」のライターとして知っていましたが、
小説を読むのは初めてです。

犯人が現行犯で逮捕されるシーンおよびその後のエピローグが冒頭で示され、
(1)犯人:蒲生稔の視点、
(2)母親:蒲生雅子の視点、
(3)犯人を追う元刑事:樋口の視点、
と3つの始点を交互に切り替えながら話は進みます。

稔の視点が、他の視点と比べて時系列的に遅れていて、
犯行後の周囲の様子が前情報として与えられた後、
少し遅れて実際の犯行の様子が示されるという工夫がされていて、
終盤には、この時間のずれがなくなり、
すべての視点が時間・空間的に一点に集約するような構造で、
なかなか面白いなと思いました。
そして、勢いがマックスに達したところでの終劇は見事でした。
ただ、序盤・中盤と終盤とで重心がずれてしまったため、
積み上げてきたものの相乗効果が効かず、中途半端感が残ります。

また、勢いに乗るまでは、いまひとつ感が強かったです。
犯人の人物造形が、どこか作り物臭く感じられ、
魅力を感じないのですよね。

犯人と被害者との会話なども歯が浮いてしまうものが多く、
女性の多くが思慮が浅くて魅力に乏しいのも気になりました。

殺戮にいたる病 (講談社文庫)
by camuson | 2011-07-10 23:36 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 09日
鬼が来た! 【印象度:70】
2000年の中国映画。DVDレンタルで見ました。
カンヌの審査員特別賞受賞作品。

1945年、終戦間際。
夜中、中国の農村に住む主人公のもとに、
何者かがやってきて、主人公を銃で脅し、麻袋2つを置いて、
日本軍に見つからないように保管するよう指示して去っていきます。
袋を開けてみると中身は日本軍人(香川照之)と中国人通訳。
序盤は、まさに天から降ってきたような状況に、
主人公および村人が右往左往する喜劇として話は進んでいきます。

アイディア自体は、突拍子ないながら、面白いし、うまいこと考えたと思うのですが、
それだけで結構引っ張るので、途中の中だるみがきついです。
しかし、終盤は激しい展開で、大きく持ち返しました。

日本軍人の蛮行も描かれていますが、
蛮行にいたるまでの理屈と心理が比較的丁寧に盛り込まれていて、
作者は随分と研究したんじゃないかと思わせるものでした。
あまりに劇的でエンターテインメント的に出来過ぎな蛮行ですが。

中国人の役者は特に爺さんたちが印象的。
日本人は香川照之と澤田謙也などが好演しています。

中国語タイトルは「鬼子來了」。
あまり関係ないですが、日本鬼子(ひのもとおにこ)祭から、はや9ヶ月ですね。
月日がたつのはつくづく早いものです。

鬼が来た! [DVD]
by camuson | 2011-07-09 13:17 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 07日
若草物語 【印象度:86】
何度も映画化されていますが、1949年のアメリカ映画。
英語教材冊子とセットになっているのを購入しました。
原作(1868年)は未読です。

四姉妹の物語ということくらいしか知りませんでしたが、
苦手な分野かと思って敬遠気味でした。
ですが、古き良きアメリカが詰まっていて、
登場人物のキャラも立っていて、話の流れもスムーズで、
過剰にドラマチックであったり嘘臭さかったりもせず、
要所に笑いがちりばめられていて、
とても楽しく見られました。

また、絵づくりが素晴らしく、
どの場面をとっても、絵画から切り取ったようで、
パステル調の落ち着いた色彩には癒やされました。

みるみる上達名作映画で英会話若草物語 (COSMIC MOOK)
by camuson | 2011-07-07 20:08 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 06日
メメント 【印象度:87】
2000年のアメリカ映画。レンタルDVDで見ました。

ドラマチックなストーリーづくりのための便利アイテムとして、
「記憶喪失」は、実に多くの作品で使い古されてきた感があります。


本作は、前向性健忘症(ある時点から新しく記憶をすることができない)
という、これまであまり馴染みのなかった種類の記憶喪失を患う主人公の
心理状態および行動を話の中心に据えて、
時間軸を逆転させて描写することにより、
受け手に対して、
主人公と同様の混乱状態を体感させることに成功しています。
他のご都合主義的な記憶喪失ものとは完全に一線を画していると言えます。

受け手は、主人公に同化し、感情移入するも、
作品が終わった時点で、記憶を辿り、事実をつなぎ合わせて、
このストーリーを終わらせることができます。

一方、主人公は、記憶障害により、それができないため、
ストーリーの中の無限ループを彷徨うことになります。

人間の記憶とはあやふやなもので、
しばしば都合良く書き換えられるもののようです。
では、書き換えたい記憶がそもそもない場合どうなのか?
その一つの答えとして、たいへん興味深いです。


メメント [DVD]
by camuson | 2011-07-06 19:39 | 映画 | Trackback | Comments(0)