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2016年 02月 21日
絡新婦の理 【印象度:87】
1996年発表。電子書籍版を購読。

1人の黒幕(絡新婦)が、複数の実行犯、教唆犯、準備班を、
本人達に気付かれないように誘導して、自分の手を汚さずに殺人を実現していく。
誘導の糸を張り巡らして、その中央で獲物を待つ。
というコンセプトがまずありきの作品。

コンセプトありきで、実現が困難な完全犯罪を、
いかに口八丁でエンターテインメント作品に仕上げるか、
作者自ら高いハードルを設定した挑戦的な作品と言えます。

で、実現性が乏しいがゆえに、本格推理が期待できない中では、
まずまずな仕上がりになっていると思います。

ただ、終盤に至るまでは、
ひたすら複雑な伏線の仕込みを読まされている感があります。
(そういうコンセプトなので仕方ないのですが)
あと、ことあるごとにシリーズの既刊作品の登場人物に行き当たり、
ちょっとあり得ないなぁ、世間が狭すぎるなぁ、
読者サービス?が過ぎて節操がないかなぁと感じました。

だがしかし、京極道の憑きもの落としが始まってからは、
仕込みが長かった分、息を着かせぬ怒濤の展開と、
京極道の蘊蓄を楽しめました。


シーン9が終わった段階で、犯人の目星を付けました。
それまで一番怪しいと狙いを付けてた人が、ここに来てちょっと違う感じで、
論拠はないのだけど、あの人が真犯人だとお話として収まりが良さそうな感じ。
確認のため、再度、冒頭のエピローグを読むと、実にしっくりきます。

だがしかし。シーン10。息を着く間もない怒濤の展開。
えーそっちかよ。ノーマーク。
でも冒頭シーンは何だったのか?!

だがしかし。シーン11。やはり・・・


本当に面白いんですけど、改めて実現難易度が高すぎなのが・・・

前半のシーン間に挟まれる男女のやりとりが妖しく隠微なのですが、
初読では何のこっちゃという感じです。
話がつながり、人物を特定できたあとで読み返すと、
まったく違う鮮明な情景が再現され、その落差を楽しめました。
よい構成です。


絡新婦の理(1)【電子百鬼夜行】
by camuson | 2016-02-21 22:25 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2016年 02月 20日
人志松本のすべらない話 【印象度:85】
第一弾。2004年12月28日、フジ系列で放送。レンタルDVD。

このシリーズは、これまでリアルタイムでは見たことないのですが、
動画サイトに話者ごとに上げられているのをつまみ食いしてきたような状態で、
番組として通してみるのは初めてです。

今更ながら、原点を見てみたくなり視聴しました。

元暴走族、バッドボーイズの佐田以外は第2弾以降の鉄板レギュラー。

でも、一番面白かったのは、佐田の修学旅行の話です。
おそらく大して脚色してないとおもいますが、一番凄味がありました。

二番目に面白かったのはほっしゃん。のジュウシマツの話。

この頃は、こぢんまりと身内で固めていて、
ピリピリとした緊張感はあまり感じられず、
和やかな雰囲気だったんですね。

しかし、これ、いざ自分がやろうと考えたら、
まず、話すネタが無いことに愕然とします。.
職業とは言え、みんな凄いなあーと。


人志松本のすべらない話 [DVD]
by camuson | 2016-02-20 21:08 | テレビ | Trackback | Comments(0)
2016年 02月 11日
シグルイ 【印象度:97】
2003年から2010年までチャンピオンREDに連載された漫画。
4巻まで紙媒体を購入していましたが、完結後に残りを電子書籍で読みました。
南條範夫の原作小説は未読です。

武闘派時代劇エンターテインメントの最高傑作です。


徳川家光の弟である徳川忠長の命により開催されたとされる
真剣による御前試合の第一試合。
隻腕の剣士と盲目の剣士による異様な立ち会いから、
一気に過去に遡って、そこに至るまでの2人の剣士の因縁が語られるという構成。

日常的に殺しがある世界。
グロテスクな残虐描写は、「殺し屋1」並みですが、
あちらが心身凍り付くような陰惨さがあるのに対して、
本作は、人間ワザの領域を軽く突き抜けていて、
エンターテインメントとして昇華されてしまっていて、
暗さがあまりないのですよね。時代の隔たりもそれを助長してます。

「シグルイ ギャグ漫画」で検索すると複数の巨大掲示板スレがヒットするのも
肯けるところです。

とは言え、非現実的な超人業を、緻密な説明と、細部に至る描写で、
作品世界の中では現実として定着できているところが肝です。


暗君の狂気、剣の道を究めんとする者達の狂気、
それに関わる女達の狂気、
様々な狂気がそれぞれに描き分けられていて面白いです。
怪物ぞろいです。
個人的には、牛股の怪物っぷり、怪物たるゆえんが心に残りました。

途中、忘れかけていた今は亡き強烈キャラ舟木兄弟の妹とか、
ガマガエルみたいなのとか、
本筋からは遠いキャラが登場してきて、
ありがちな連載引き延ばしが懸念されなくもなかったのですが、
やたら濃く、魅力的なキャラでありながら、あまり深掘りせずに本筋に戻ったので、
いいアクセントになったばかりか、少しもったいない感じさえ残りました。
贅沢なさじ加減の妙ですね。


追伸
漫画の電子書籍は画質が粗くて残念ですね。
絵はそれほど気になりませんが、
固有名詞など通常の読みでないものが多く、
ルビがつぶれてしまって読めないのがかなりストレスになりました。

事務事項
南條範夫はあくまで原作小説の作者で、
漫画には一切関わっていないことから、山口貴由の単独作品としました。


シグルイ 1 (チャンピオンREDコミックス)
by camuson | 2016-02-11 19:07 | 漫画 | Trackback | Comments(0)
2016年 02月 07日
ジョニーは戦場へ行った 【印象度:70】
1971年のアメリカ映画。レンタルDVD。

第一次世界大戦に志願出兵して、
爆撃により、手足、目、鼻、耳、口を失いながらも救出され、
植物状態と診断されるも、研究のため生かされた青年米兵の話。

実際には脳に障害はなく、明瞭な意識があり、思考もできるが、
外界とのインターフェースが塞がれているために、
それを外側に知らせることができない。
自我が肉塊の中に閉じ込められた状態での苦悩、懊悩。

新たに入る情報がきわめて限定的(寒暖と振動を感じることはできる)である以上、
俄然、過去の記憶を遡ることが多くなる。
何気ないが幸せだった日々の記憶。恋人、家族、友人。
中でも親父の存在感が大きい。
その親父との関係性を釣り竿に集約させた脚本の妙。

余韻を残すエンディング。

ジョニーは戦場へ行った [DVD]
by camuson | 2016-02-07 18:34 | 映画 | Trackback | Comments(0)