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2023年 11月 20日
雲のように風のように 【印象度:55】
アニメ
雲のように風のように 【印象度:55】_e0020682_14582936.png

1990年の単発テレビアニメ。U-NEXTで見ました。
原作の「後宮小説」は未読。

原作自体が、ファンタジー小説に分類されているように、
中華風の仮想の国における歴史物語風の作品です。

田舎娘が三食昼寝付の生活を得るために、新皇帝の妃候補に応募し、
大勢の妃候補と一緒に、立派な妃になるために教育を受けるという話。

元気な田舎娘が、あまり似つかわしくない宮廷内で、
健気に学びつつ、ドタバタするというのがメインですが、
戦とも無縁であるわけにもいかず、巻き込まれていくという展開。
そこまで悪い奴が出てくるわけでもなく、
陰湿ないじめにあうようなこともなく、
基本的には終始明るい感じで、あまり深みが感じられないのが難ですかね。
1990年の作品にしては、古き良きアニメ感があるというか、
わかりやすいキャラ設定と、昔ながらの万人向けユーモアセンスを踏襲した、
子供向けアニメの良作という感じに仕上がっています。

創作であっても具体的な史実に結び付けられていれば、
歴史解釈の可能性という意味で楽しめますし、
史実と対比することで味わい深くなったりするものですが、

仮想の国の話となるとそれが期待できず、
だからと言って、ファンタジーとしての強みが
そこまで発揮されているとも思えず、
ちょっと中途半端に感じてしまいました。

佐野量子が声を充てている主人公は、とても溌溂としていて、
当たり役だと思いました。



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# by camuson | 2023-11-20 21:54 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2023年 10月 10日
トレマーズ 【印象度:65】
映画
トレマーズ 【印象度:65】_e0020682_22191906.png

1990年公開のアメリカ映画。
NETFLIXでおすすめされていたので視聴することに。

特に新規性のないモンスターパニック映画ですが、
大枠においてはお約束通りという新規性のなさが、
変な背伸びなどをすることなく、
等身大でつくり手がつくりたいものをつくる姿勢につながり、
逆に功を奏しているなと思いました。

何かしらの小難しい新規的な設定などがあると、
それをスポンサーや視聴者に理解させるために、説明過多になって、
作品としてのバランスを崩すというのは、結構ありがちな失敗だと思いますが、
そいういったものとは全く無縁の、B級映画の模範作と言えますね。

多少チープながら手作り感の残るモンスターの造形は、
むしろ生物的な生々しさ、生臭さ、存在感を感じさせるもので、
CG全盛の今となっては新鮮さすら感じさせます。

カラッカラに乾いた砂漠、スカッと晴れた空、軽妙な会話のやり取りが、
悲愴感を緩和していて、他の同類作品にはあまりない味が出ています。
あまり戦力にならないちょっとうるさい感じの爺さんが食われた後、
まあ、もちろん食われないに越したことはないけど、
むしろ都合よかったんじゃね?他の誰かよりは。盛り上がりも必要だし・・・
くらいに感じている自分に気付かされました。
よくない映画ですね(笑)とてもイイと思います。


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# by camuson | 2023-10-10 21:54 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2023年 09月 28日
【推しの子】 【印象度:94】
アニメ
【推しの子】 【印象度:94】_e0020682_19241773.png

2023年公開のアニメ。NETFLIX視聴。
原作漫画未読です。

想像していたのとまったく違う作品でした。

アイドルヲタ等の超限定層向けの、
アイドルユニットを主人公とした
アイドルの成長・育成物語か何かだと思っていたのですが・・・

<以降、作品の表面的な印象を裏切るという意味での「ネタバレ」に該当しますので、
 それを含めて楽しみたい方は、作品を先にご視聴ください。>

ストーカーに殺害されたアイドルの隠し子の双子(兄妹)が主人公で、
兄による正体不明の父親(芸能関係者)の捜索・復讐?劇、
妹による憧れの母をめざしたアイドル奮闘記、
これらを巧みに絡めて、
芸能界の裏側と、そこに渦巻く人間模様を見せていくという大作ドラマでした。


前世の記憶を持ったままの輪廻転生という超常現象を持ち込んだことで、
キャラクターの深みとともに、主人公の能力の高さや、行動の動機が、
無理なくスピーディーに得られていて、上手くやったものだなと。

芸能界の裏側事情、芸能を取り巻く社会問題など、
興味深いトピックが混ぜ込まれていて、
多彩なキャラクターがそれぞれ、
特徴と役割をもって無駄なく流れるように機能していて、
飽きることがまったくなく、穴が見当たりませんでしたね。感服です。


オープニングテーマは、
作品を見る前から話題になっていて、動画のBGMとしてよく耳にしていましたが、
なんとなく聞き覚えがあるようなボーカロイド良曲の詰め合わせという感じで、
器用によくできているけれど、あまり新しさは感じないし、
アイドルユニット向けど真ん中でもないし、
評価されているのが、あまりピンとこなかったんですよね。
作品を見た後となっては、この複雑な作品のオープニングとして、
合っているなと思いました。

エンディングテーマは、
各話の終盤シーンに重なるようにイントロが挿入され、
各話のタイトルが大写しになる演出が印象的です。
このフォーマットは「写真で一言」的なギャグの型として何にでも応用がきくために、
MAD動画で乱用され過ぎているようですね。
イントロこそキャッチ―ですが、狂気、優しさを含み大きく変化する曲調が、
アニメーションと符合していて素晴らしいと思いました。



# by camuson | 2023-09-28 21:25 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2023年 09月 21日
トゥルーマン・ショー 【印象度:75】
映画
トゥルーマン・ショー 【印象度:75】_e0020682_13412121.png

1998年のアメリカ映画。netflix視聴。

本人に気付かせないまま、リアリティ番組の主人公として、
その生活をテレビ放映するというような話。

リアリティ番組とは言え、リアルをそのまま垂れ流して成立するわけもなく、
番組の人気を保つために、隠し撮りだけにとどまらず、
主人公のリアルな人生にプロデューサーが介入し、演出的な意図で捻じ曲げ、
掌の上で転がしていくところまで踏み込んだところがキモですかね。
人権問題に加えて、
リアリティ番組におけるフィクション性の問題まで取り込めていて、
なかなか味わい深くなっているなと感じました。

フィクション作品の中では普通に行われている演出を、
超大掛かりな装置と、人海戦術により無理矢理に実現するなど、
あえてリアリティを無視することにより、
コミカルな味付けが得られているところはいいと思うのですが、
それとは別に全体的に醸し出されているインチキ臭さ
(絵に描いたような人物像とか、会話のやり取りとか?)は、
狙いはわかるのですが、少しうるさく感じてしまいましたかね。

友人と語り合う建造中の道路橋の端っこというロケーションも、
何か、行く先が途絶された箱庭世界を暗示していて面白いですし、
最後に辿り着く境界、
一気に世界がブコツなハリボテに変化するところは好きですね。
テッド・チャンの中編小説「バビロンの塔」の終盤を思い出しました。

# by camuson | 2023-09-21 21:36 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2023年 09月 19日
永遠に美しく… 【印象度:45】
映画
永遠に美しく… 【印象度:45】_e0020682_17533880.png

1992年のアメリカ映画。netflix視聴。

netflixで、たまたまサムネイルを見かけて、
30年前に、テレビ番組でおすぎ?が紹介していたの思い出して、
懐かしく思ったので見ることにしました。

不老不死の薬を飲んだ中年女性同士の
壮絶で醜い闘いをコメディタッチで描く作品。

わかりやすくて、まあまあ笑えますし、いいんじゃないでしょうか。
深みがまったくないのが、逆に潔いとも言えます。

私なら、どちらか選べと言われたら、首ひねっちゃう方の人よりは、
腹に穴空いちゃう方の人でしょうかね。

https://amzn.to/3raO3yl




# by camuson | 2023-09-19 21:04 | 映画 | Trackback | Comments(0)