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2017年 03月 15日
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 【印象度:95】
2014年公開のアメリカ映画。レンタルDVDで見ました。
原題は、Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)

かつてヒーロー「バードマン」(バットマン風)として人気を博した
老いた映画俳優が、
ブロードウェー舞台劇に主演兼演出で打って出るというような話です。

業界の裏側を見せ、かつ、劇中劇と劇中現実の境界を曖昧にさせるところなどは、
脳内ニューヨーク」の感覚に似てるかなと思いました。

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by camuson | 2017-03-15 23:57 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 23日
春にして君を想う 【印象度:70】
1991年のアイスランド映画。レンタルDVD。

大きく3つのパートにわかれています。

(1)田舎住まいの独り身の爺さんが、娘家族の住む都会のマンションに出てきて暮らす。
(2)マンションでは家族に疎んじられ、老人ホームに移り暮らす。
(3)老人ホームでたまたま出会った幼馴染みと故郷の廃村に向けて逃避行する。


(1)では、「東京物語」のような、田舎から出てきた老人が、
子供家族に疎んじられる内容かなと思ったのですが、

(2)で、いきなり老人ホームに場所が移り、
今度は、老人ホームでの様々な問題を扱った内容かなと思ったのですが、

(3)で、ほどなく、幼馴染みの婆さんと一緒に車を盗んで、
故郷への逃避行に出発しロードムービーになるといった具合です。

季節は春なのか夏なのか(邦題からすれば春なのでしょう)、
雪や氷には覆われていないものの、
樹木が育つ環境にはないようで、大地は草に覆われています。
その草も、葉緑素が薄く、光が透過しやすいためか、
蛍光ペンのように鮮やかな色をしていて、どこか寒々しい。
海は荒く波しぶきを立て、大地に靄をもたらしていて、
どこかシットリ、ヒンヤリ感があるとういう、独特の自然風土が面白いです。

テーマを絞って、深掘りすることはないのですが、だからといって軽薄になることはなく、
アイスランドの厳しい自然、辺境、最果ての土地が持つ寂寥感と相まって、
渋くて深い味わいが得られているのですよね。


春にして君を想う [DVD]
by camuson | 2016-05-23 22:18 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 18日
走ることについて語るときに僕の語ること 【印象度:86】
2007年発表。電子書籍版を読みました。

2014年の富士山マラソンだったか、長井マラソンだったか、
会場に向かう電車内で近くに座っていたランナー仕様の人が読んでいた本が気になり、
後日、うろ覚えのタイトルをネットで検索したところ、
村上春樹の著書だとわかったものの、
電子書籍版がなく、読むのをあきらめていたのですが、
この度、電子書籍版が発売されていたのに気付き、晴れて購読しました。

村上春樹は学生時代に初期の作品は殆ど読んだと思います。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
だけは別格に面白く、強く心に残っているのですが、
他の作品は、今となっては内容を殆ど思い出せないし、
断片的に記憶に残るシーンも、さて、どの作品のものだったかというような状況です。
読みやすいし、読んでるときは、それなりに面白く読んでたはずなんですけどね。
エッセイも読みましたが、こちらはイマイチだったような。
ユーモアにキレがあるタイプじゃないのでね。


と、前置きが長くなりましたが、
本作は、村上春樹が走ることについて語ったエッセイです。

タイトルからして、回りくどいわけですが、
書き出しから春樹節全開で、なんだかまどろっこしい感じがして、
やれやれと思いつつ読み進めたわけですが、


ただ単に走ることについて語っているわけではなく、
走ることは人生のメタファーであり、
作家活動のメタファーでもあるわけで、
走ることについて語りつつ、
作家村上春樹について語っていることに気付くと、


もうこれは、村上春樹にだけしか語れない内容で。
それと同時に、ランナーとして共感せざるを得ない内容で。
特に執筆のペースコントロールなどは、プロだなとうなってしまいました。

村上春樹が自分を語る道具立てとして、
本作は、奇跡的にハマッているなと感じました。
とても貴重な作品だと思います。

追伸
春樹氏が雑誌の企画で、アテネ~マラトン間を走るという無茶をやった時、
その間、路上で犬3匹、猫11匹の死骸に遭遇したとのことです。
さすが、ギリシャですね(笑)
日本にいたら想像だにしないことなので、やってみるもんだな(ニヤニヤ)

「Pain is inevitable. Suffering is optional」覚えときます。

春樹作品も電子化されたら、いくつか読みたいなと思っています。

まどろっこしいタイトルは、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること
(What We Talk About When We Talk About Love)」
にちなんで付けられているそうです。


走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
by camuson | 2016-05-18 21:28 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 12日
バス174 【印象度:75】
2002年のブラジル映画。レンタルDVD。

元ストリートチルドレンの黒人青年が、ピストルを片手にバスをハイジャック、
乗客を人質に立てこもった事件を扱ったドキュメンタリーフィルムです。

人の集まるリオの街中で発生し、テレビで生中継され注目を浴びた事件。
バスという前面ガラス張りの密室で起き、
犯行の一部始終が映像として残るレアなケースで、
これに、犯人の知人、人質、警察関係者のインタビューなどを適宜加え、
事件の背景となる、著しい格差社会・差別社会と、
警察の腐敗などを浮かび上がらせる手法です。

それにしても、警察の下手の打ち方が頭抱えるレベル。
ネタバレになりますが、
犯人狙撃のチャンスをことごとくスルーした後に、
無茶して人質に弾を当てたり、
生け捕った犯人を、もみくちゃの中で首締めて殺しちゃったり。

BRICsとか言われていますが、どちらかというと失敗国家ですね。
なるほど、こういう社会なのね、
オリンピック開催してる場合じゃないわと思いました。

あと、これは勝手な連想ですが、
日本のように島国で村社会を引き摺っていると、
一人勝ちしない方がいいという感覚が働くものですが、

大陸、移民国家だと、そういった空気は読まないし、
結果、著しい格差社会が、貧困層だけでなく、
上流層の命をも危険に晒すことになり、自業自得と言えなくもない。
そんな社会を変えようと思っても、
変える力を持つ権力がことごとく腐敗してるという。


あと、向こうのスラムって空から見ると壮観でステキです。
山にへばりついた古代遺跡のよう。
結構頑丈そうなつくりで、色味も統一感があります。
日本だと浮浪者の住処は板きれや段ボールで美観とは無縁ですが。


バス174 スペシャル・エディション [DVD]
by camuson | 2016-04-12 22:38 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2016年 03月 11日
バビロンの陽光 【印象度:70】
2011年公開のイラク映画。レンタルDVD。

フセイン政権崩壊3週間後。
イラク北部のクルド人のお婆さんと孫息子が、
戦地で行方不明となった孫息子の父親(婆さんにとっては息子)を探す旅に出るという話。

北部の乾ききった荒れ地をヒッチハイクしてバグダードまで辿り着き、
そこからバスで、父親が収容されているという南部のナシリア刑務所に辿り着くが、
収容者の中に父親の名前は無く、行方がわからず。

そこからは、どこそこの集団墓地を探せと言われれば、
それ以上の情報がないので従うしなく、集団墓地をハシゴして探し回ることに。
バビロンまで来るも、結局見つからず。
といったような話です。

実際に戦乱による行方不明者が数十万人いて、
似たような境遇の遺族がたくさんいるとのことです。

大きな感動はありませんが、荒涼とした大地と、
そこで暮らす人々の営みが感じられて、
途中であった人たちとの交流も描かれていて、
悲しみだけで終わらず、しみじみとした味わいのある作品です。


イラクには映画産業が無いので、
(監督の話では崩壊したとのことなので元は多少なりともあったのでしょうか?)
役者という職業も無く、演じ手は皆、素人から監督が選んだ人たち。
この人しかいないだろうと思わせる人選と、自然な演技。
見習いたいものです。

映像特典の監督インタビューが興味深かったです。
映画産業が崩壊したイラクでの撮影の苦労は、
我々の想像する以上のものだったことでしょう。


バビロンの陽光 [DVD]
by camuson | 2016-03-11 22:23 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 28日
パンズ・ラビリンス 【印象度:96】
2006年のメキシコ/スペイン/アメリカ映画。レンタルDVDで見ました。

ファンタジー作品だと思っていたのですが・・・

軍と反体制ゲリラとの内戦の前線が舞台で、
訳あって連れてこられた少女が裏世界にいざなわれ、行き来するという話です。
内戦映画、ファンタジー映画は、それぞれ数多くあるでしょうが、
双方濃密に描写した上で、融合させたところに新味を感じました。

少女のみがファンタジー世界に落ちる構造は、
小説「ふしぎの国のアリス」(※1)に近いですが、
軸足をリアル世界に置いているところが異なります。

ファンタジー世界をお花畑ではなく、
虫や蛙、異形がうごめく陰鬱で泥臭く生臭い世界として描いていて、
その過剰なビジュアルが面白いのですが、
現実世界と絡み合ったときに、
マジックリアリズム(※2)のような風合いとなるのもまた面白いです。

展開は、ありがちの逆を行くことが多く驚かされるのですが、
奇を衒ったようには感じられず、ごく自然な流れです。
最後には複雑な余韻を残す、よく練られたシナリオだと思いました。

今まで、映画で見てきた鬼軍人の中でも結構レベル高いな彼は。


※1.参考記事:「ふしぎの国のアリス」
※2.マジックリアリズム→参考記事:「百年の孤独」


パンズ・ラビリンス [Blu-ray]
by camuson | 2015-11-28 23:23 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 10月 31日
花折り 【印象度:70】
1968年発表。DVDを購入して見ました。

人形アニメーション短編。台詞なし。(読経のみ)

見る前はもう少し人形浄瑠璃的なものを想像していたのですが、
思った以上に、東欧の人形アニメーションの影響を受けているなと思いました。
(調べてみるに、63年には単身チェコに渡り、イジー・トルカに師事。なるほどです。)

本作は東欧の人形アニメーションの技法を、
日本的な題材に落とし込んだもの。
背景となる日本画(二次元)と人形(三次元)が、
よく馴染んでいます。いいセンスです。

お話しとしては、
小坊主が留守番中に、和尚のいいつけを破ってしまうという
たわいのないもの。

枝を折るなとか書かれたら、折りたくなりますし、
落書きするなとか書かれたら、落書きしたくなりますし、
どう考えても書く方が悪いだろという教訓が得られました。違うか。

小坊主がかわいいです。こいつだけ表情が変幻自在です。


川本喜八郎作品集 [DVD]
by camuson | 2015-10-31 15:50 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 15日
パットン大戦車軍団 【印象度:60】
1970年のアメリカ映画。レンタルDVDで見ました。

3時間弱の戦争大作映画。
戦争大好きおっさんが主人公。

主人公役は熱演だと思うのですが、
いかんせんストーリーが単調で起伏がなくて、
どうしても退屈になってきます。

戦争のドンパチも当時の映像としては凄いのでしょうが、
計算された構図で、どこか切迫感に欠ける気がします。

このおっさんも威勢がいい割に、戦場で活躍してるイメージが薄いんですよね。
映像が断片的で、戦いの流れが掴めず、
勝った負けたもよくわからないまま話が進んでいくからでしょうか。


パットン大戦車軍団 [DVD]
by camuson | 2015-09-15 22:55 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 11日
鼻 【印象度:55】
1836年発表の短編小説。青空文庫版を読みました。

amazonで芥川龍之介の鼻を検索したら、
こちらを見つけたので、読んでみることに。

8等官の役人の鼻が、ある日突然なくなってるという話。
鼻はどうも5等官の役人としてとそつなく働いてる模様。
鼻に問いただしても、どちら様でしょうか?と、
鼻であることどころか、知り合いであることすら認めないという、
結構とぼけた話で、まあまあ、楽しく読めました。

(メモ)
本作品の国籍はウクライナとしました。
ロシア帝国時代にロシア語で書かれていて、
舞台もロシア帝国の首都ペテルブルクですが、
作者のニコライ・ゴーゴリはウクライナ人。
当時のウクライナはロシア帝国の支配下。

なお、wikipediaによると、ロシアとウクライナとの間で、
ゴーゴリの「所有権」を巡る争いがあるようですね。
いずれにしても悩ましい問題ではあるようです。


by camuson | 2015-09-11 19:59 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 09日
鼻 【印象度:50】
1916年発表の短編小説。青空文庫版を読みました。

鼻を熱湯に晒して、
小僧がモミュモミュと踏んづけて、
毛穴という毛穴からから油がニョロ~と出てきて、
その後、毛を丁寧に1本1本抜いて、

といった描写が面白いくらいですかね。

寓意が込められてそうな本筋は、
ど~でもいいです。ど~でも。


ちなみにお茶の水博士の鼻は確か急所だったので、
同じ感じで踏んづけたら死ぬかもですね。


by camuson | 2015-09-09 20:39 | 書籍 | Trackback | Comments(0)