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2016年 10月 08日
ルーム 【印象度:55】
2015年のアイルランド/カナダ/イギリス/アメリカ映画。レンタルDVD。
原作者が脚本として参加。
原作は未読。

7年間監禁された母と息子の話。
母は10代で誘拐されて、その後7年間監禁され、
息子は監禁部屋で母親が犯人に孕まされたことにより産まれたため
実際は5年間の監禁、外界をまったく知らず。
方形のワンルームで、ドアは固く閉ざされ、窓は天窓が一つ。
犯人のオッサンだけがロックを解除して出入りすることができる。

という設定です。

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by camuson | 2016-10-08 21:47 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2016年 03月 14日
ルック・オブ・サイレンス 【印象度:88】
2014年のインドネシア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、
イスラエル、オランダ、ノルウェー、イギリス、アメリカ映画。レンタルDVD。

インドネシアで1960年代に起きた100万人規模の大量虐殺を扱った
「アクト・オブ・キリング」(過去記事参照)の対となる作品。
前作は虐殺加害者を主人公としたのに対して、
本作は、兄を虐殺された40代の男性(2児の父親)を主人公しています。

主人公は虐殺後に生まれたので、虐殺の現場を見ていません。
母親から、兄の虐殺の様子を聞かされて生きてきました。

その主人公が、本作の監督に出会い、その協力の下に、
生業である眼鏡屋として加害者先を訪れ、眼鏡のレンズあわせをしながら、
虐殺についてインタビューする様子を映像に収めたものです。


村の有力者がすべて虐殺加害者で、
家族を虐殺された遺族は、思いを殺してつつましく生きています。

遺族の子供達は、教師から、共産主義者達が如何に極悪であったか、
その子孫がその報いを受けることが当然であることを叩き込まれます。

被害者遺族が加害者の前で虐殺に触れることはタブーで、
命の危険を伴うこととなりますが、
加害者側もタブー視しているかと言えば、そうでもなく、
話を振ると、身振り手振りで虐殺の様子を嬉々として再現します。
前作のオヤジが紳士に思えるほどエグい内容です。

ペニスを切り刻んだだの、腸が飛び出ただの、
乳房を切断すると椰子の実のように孔だらけだっただの、
笑いながら得意げに話します。

武勇伝を語ることで、力を誇示するチンピラの理屈ですね。
前作と比べて、被害者の視点が加わることで、
その歪み具合、ねじれ具合はさらに強調されています。

殺害した被害者の血液を飲むと正気を保てるとまことしやかに広まり、
被害者の喉を掻いて、鮮血を飲むのが流行ったそうですよ。
それでむしろ狂気が保たれたのでしょうね。

主人公による虐殺加害者のインタビューは緊張感みなぎるものですが、
途中で主人公が、兄を虐殺されたと告白すると、
虐殺加害者は判で押したように顔色を変え、
自分は言われたからやっただけだと、責任を回避しようとします。

自分の意思でないのに、自分の武勇伝として語る矛盾に思い至ること無く、
反射的に責任を回避するのがパターン化されていてとても興味深いです。

その後は、自分が攻撃されているという不安感と不快感を本能的に感じるのか、
癇癪を起こしてみたり、スゴんでみたり、
人それぞれの鬼気迫る反応が面白いです。


前作と同様、記録映画をつくる過程をも記録するメタ構造となっていて、
観測行為自体が観測対象に変化を与えることを意図的に狙って、
その変化の現場を映像に納めるという枠組になっているのですが、

前作に比べて、加害者が見ても、
加害者の不格好さがわかるつくりとなっていて、
加害者達の心を逆なでする超問題作だと思います。

これは危険過ぎる。

顔を出して出演している主人公およびその家族が、
虐殺加害者達に殺される危険があるという意味でです。

この勇気のある主人公がいなかったら実現しないし、
彼が、眼鏡屋であったことも、奇跡的な偶然の悪戯と感じますね。


なぜ100万人規模の虐殺が起こったのか?
これはどこでも、現代日本でも起こりえるのか?という疑問が湧きます。
これに答えるには、
誰の意思によってどのように虐殺加害者が扇動されたのか、
治安・教育の状況や、文化的、歴史的背景、人権意識、殺人に対する意識的ハードル、
どのようなコミュニティが形成されていたのか、
逆に何が抑止力になり得るのか、などなど
検証すべきことが多くあると思いますが、
そういう込み入ったことは映画の得意分野では無いと割り切って、
断面的であっても動的で臨場感溢れる現場記録に徹したのが潔いと思いました。


ルック・オブ・サイレンス DVD
by camuson | 2016-03-14 23:19 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2014年 06月 24日
ルワンダの涙 【印象度:86】
2005年のイギリス/ドイツ映画。レンタルDVDで見ました。

1994年に発生したルワンダでのフツ族によるツチ族の大虐殺を扱った作品。

原題はShooting Dogs。
劇中で、自衛以外に銃を使うことが許可されていない国連軍の大尉が、
「衛生管理上、虐殺死体に群がる野犬の銃殺が許可されたので、
銃声があっても驚かないでくれ」というシーンがあります。
これに対して突っかかる神父の台詞から判断するに、
自分に害が及ぶ前に、予防措置として相手を襲撃し、
犬を殺すように虐殺することの意が含まれていると推察されます。
民族間の複雑な歴史があるのでそこまで単純ではないのでしょうが・・・

それに引き替え、邦題はわかりやすいのですが、少し甘ったるいし、深みがないですね。


公立技術学校に英語教師としてルワンダにやってきた英国人青年の目を通して、
まずは校内での平和的な交流が描かれますが、
フツ族であるルワンダ大統領の暗殺を機に、フツ族によるツチ族の虐殺が始まり、
これまで親しく接してきた友人が虐殺加害者に変貌する様、
虐殺を前になすすべのない国連軍が難民を見捨てて撤収する様などが描かれて行きます。
主人公も残るべきか撤収するべきか決断を迫られます。


虐殺者達はもはや民兵ではなく、
フツ族一般民衆が鉈や棍棒を持って、ツチ族をなぶり殺している状況で、
狂気の沙汰ではあるのですが、
種族団結の高揚感を共有するための行為として瞬時に一般化されてしまう、
恐ろしくも、不思議な感覚に捕らわれました。
あり得ることだなと納得できるリアル感がありました。


虐殺を生き残り、九死に一生を得た人たちが、
スタッフとして製作に関わっていることが、
作品のリアリティの獲得に大きく貢献していると思われます。


ルワンダの涙 [DVD]
by camuson | 2014-06-24 22:09 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 31日
ルネッサンス 【印象度:45】
2006年のフランス・イギリス・ルクセンブルクのアニメーション映画。
レンタルDVDで見ました。

一応アニメーションということなのですが、実写映像を3DCGに変換して、
更に、白と黒のべた塗り映像に変換しているといった風で、
一から描く、手書きアニメとは、まったく別のものと言っていいでしょう。

静止した絵として切り出せば、
思い切った白と黒の造形で、スタイリッシュな絵柄なのですが、
3DCG化したことで、実写にあるような役者の息遣いを失い、
モーションキャプチャーを取り入れたその動きは、
変幻自在のアニメには遠く及ばず、
実写の劣化版に甘んじています。

お話のほうは、近未来を舞台にしたSFサスペンスで、
新規性のかけらもないので、
見ているのが辛くなりました。

実験的に新しい映像表現を試みたという意欲は買います。

ルネッサンス [DVD]
by camuson | 2011-07-31 19:48 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2010年 10月 15日
ルナシー 【印象度:89】
2005年のチェコ映画。
役者が演じる実写映像と、
ストップモーションアニメーション(実写)とを組み合わせた
異色の作品です。

二人の屈強な大男に押さえつけられて、
拘束衣を着せられそうになる幻覚に怯える主人公青年が、
同じホテルに泊まっていた貴族のおっさんに助けられて、
何故か気に入られ、屋敷に招待されるも、
そのオヤジが主催して執り行われる
アンチキリスト教的儀式(性的な意味で)をのぞき見してしまい、
オヤジに虐げられている女性に対して恋心が芽生え、
その魔の手からなんとか助けようとするも・・・
と言うような展開です。わけがわからないと思いますが。

しかし、貴族オヤジのタヌキっぷりが、すばらしいです。
宗教のくだりなど、言ってることは結構まともなのですが、
やってることはメチャクチャで、トコトン人をバカにしています。

ストップモーションアニメーションのパートは、
要所要所に断片的に入り込んできて、
豚の舌や、切り身や、目玉などが、
あたかもそれ自体が一個の生物のようなコミカルな動きで、
ヨーロッパ的な古びてくすんだ景色の中を這い回ったり、
目的地を目指して群れで移動したりします。
ちょっとしたグロかわいさです。

これらは、最初は肉欲の暗喩表現のように取れますが、
話が展開するにつれて、
その意味するところが、あからさまになっていくところ、
なかなかうまいものです。

さて、この話はいろいろなとらえ方ができると思いますが、
私の勝手な見方ですが、
すべては、貴族オヤジの罠であり、
最終的に自らの犠牲も顧みずに、計画通りに主人公を陥れ、
すべてを失いながらも悦に浸る
究極のサディズムの形態を垣間見たような気がしました。

いずれにしても、撮影に使用した、
泥の中を這い回った豚の舌や、切り身などを、
このあとスタッフがおいしく頂いていれば問題ないのですが、
問い詰めたいところではあります。

ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」 [DVD]
by camuson | 2010-10-15 21:00 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 09月 11日
ル・オタク フランスおたく物語 【印象度:70】
2009年に出版されましたが、
1998年に出された単行本をベースに一部加筆したものなので、
鮮度はかなり落ちています。
ですが、フランスで日本の漫画やアニメが、
どのように広まり、拒絶され、受け入れられてきたか、
歴史を遡った分析なので、特に問題は感じませんでした。
今読んでも充分に興味深い内容です。

著者の本職は軍事ジャーナリストで、SFオタクから軍事オタクに流れ着いたようで、
本書で扱っている(アニメ・漫画の)オタクとは、畑が少し異なります。
しかし、その距離感と、持ち前のデータにこだわる特性がうまく発揮され、
十分な客観性が保たれているように思います。

たまたま、フランスオタク界の重鎮たる人物と知人となり、
いいネタが集まったので、本にしてしまえということなのですが、
その力みのないスタンスにより、
軽めの読み物として成功していると思います。

そのフランスオタク界重鎮の半生の紹介など、横道もいいところなのですが、
これが意外に、フランスの社会やフランス人気質を知るための手がかりにもなり、
それなりに面白いので良かったりします。

ただ、身内話に偏りすぎているので、もう少し広く業界関係者への取材等を絡めて、
全体的なバランスを整えれば、なお良かったとも思います。
加筆部分で少しやっているので、作者自身気づいているのだと思いますが。
その中でフランス人の業界関係者に、
日仏のオタク気質の違いについて聞いているのですが、
なかなか認識がズレていて微笑ましいです。以下にそのいくつかを紹介します。

「日本では、カメラを向けてインタビューを頼むと逃げていく人が多いですね。フランス人なら進んで発言します。フランス人はテレビで自分の意見を主張するのが大好きなんです」
→日本のマスコミは、インタビューしても不採用か、
都合のいい勝手な使い方をするので、相手にされないだけです。

「フランスのオタクはカップルが多いです。日本のようにロリコンとか二次コンはほとんどいません」
→そういうライト層は日本ではオタクと呼ばれていないだけです。

「毎年仕事で『コミケ』も必ず訪れますが、少し息苦しい気がしますね。フランスの方が参加者がもう少しフランクというか、オープンマインドのような気がします」
→日本のコミケとフランスのジャパンエキスポは、
目的も参加者層もまったく違うイベントです。

「まあ、これは日仏の文化の違いでしょうが、コミケなどでは3日も前から並んでいる人がいますが、フランス人ならやらないでしょうね。」
→同上。
一般の日本人もやらないでしょうし。
特殊な人たちが、祭り半分で並んでるのと、
並ばなければ入手できないものがあるからだと思いますが、
こういう場合、フランス人は、並ばずにデモでも起こすということでしょうか?


ある国の異文化に対する接し方を見つめることで、
その国の社会の特徴、国民性が炙り出されてくるところが、
非常に興味深く、面白かったです。

ル・オタク フランスおたく物語 (講談社文庫)
by camuson | 2010-09-11 00:55 | 書籍 | Trackback | Comments(0)