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タグ:アガサ・クリスティ ( 3 ) タグの人気記事
2014年 03月 20日
検察側の証人(The Witness for the Prosecution) 【印象度:65】
1925年発表の推理小説。戯曲じゃない方。英語原書を電子書籍で読みました。
映像化作品は未見、今回が初読です。

文章は読みやすいし、展開は早いし、ダレる暇もなく読み終われるので、
英語学習用にはうってつけです。

さて、内容についてですが、
登場人物が少ないこともあり、展開がだいたい読めてしまいました。

思いもよらなかった場合のサプライズは大きいのでしょうが、
制度の欠陥を利用したトラップで、
その場しのぎ感が強く、あまりスッキリしないですね。
いろいろ想像する余地を残したのはよかったと思いますが。

戯曲版も読みたいのですが、電子書籍化されていないようです。
ビリー・ワイルダーの映画も見てみたいですね。


Witness for the Prosecution: An Agatha Christie Short Story
by camuson | 2014-03-20 22:18 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 11日
オリエント急行の殺人(Murder on the Orient Express) 【印象度:87】
1934年に発表された長編推理小説。
英語原書の電子書籍版を読みました。

英語作品の原書を読むのは、
同著者による「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)
以来です。

ミステリー作品の原書をあさっているところなのですが、
「そして誰もいなくなった」以上に、そしてクリスティ以上に読みやすい作品は
なかなかなさそうです。

なので、当面はクリスティを読んでいこうかなと。

クリスティの3大代表作
「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」
はまず押さえておきたいところ。

「アクロイド殺し」は叙述トリックらしいので、より英語力が必要となりそうなので、
今回は「オリエント」で行くことにします。



はたして、クリスティらしく余計な描写の少ない読みやすい英文で、
分からない単語は出てくるものの、辞書を引き引き、なんとか読了。
ポアロがときどきしゃべるフランス語もkindleの翻訳機能で何とかなりますし、
フランス語は、雰囲気重視で、無視しても内容把握に支障ないことに気付けば、
読み進めるのも早くなります。

序盤、中盤は、列車平面図が出てきたりして、
登場人物の行動が分単位で語られることから、
かなり精緻でロジカルな推理物なのだろうと思って読み進めていました。

その分、人物描写には深入りしない感じで、キャラが立っていない人物も多く、
その行動や言質がなかなか記憶に引っかからない感じです。

そんなわけで、各人のアリバイを自分なりに再整理して、
記憶に植え付け直さないと、
解答には辿り着けないだろうなと思っていたのですが・・・

終盤に近付くと思わぬ方向に話がねじれてきて、
2時間ドラマでもないのに安っぽい香りがほのかに漂ってきた頃には、
緻密にロジカルな解答を検討するモチベーションはどこかにすっ飛んでしまいました。
そのまま、解答編に突入することに。

いやー。一次はどうなることかとヒヤヒヤしましたが、
お見事です。

サプライズはあるものの、トリック面で物足りなさがあるところ、
ポアロによる、思いもよらないこじゃれたトリックを組み合させたことで、
キレ味抜群な仕上がりになっています。

しかし、よりにもよって、なぜに、
ポアロその人がこの列車に乗り合わせてしまったのか・・・
本来、万に一つもないであろう数奇な運命の巡り合わせの妙を
感じずにはいられないですね。


Murder on the Orient Express (Poirot)
by camuson | 2014-03-11 22:18 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2013年 06月 10日
そして誰もいなくなった(And Then There Were None) 【印象度:80】
1939年発表のミステリ小説。

ここのところ英文はGraded Readersを読んでいたのですが、
作品としての面白さはさほど期待できそうにないことがわかり、
背伸びしてでも興味のある作品の原文を読もうと思った次第です。

本作については、2010年3月に講談社ルビー文庫
(英文をベースに、難しい単語等に日本語訳がルビで振られているもの)
を購入して読み始めたことがあったのですが、
まだ英語力が足りないとあきらめて放置していました。

しかし、このたび電子書籍版で購入しなおして、読破することができました。
辞書ツール様様です。
難しい単語は多いのですが、
文章は比較的平易で余計な修飾が少ないのも幸いしました。

検索機能を使い、特定の人物の行動を拾い読みできるのも
電子書籍ならではの便利さですね。



さて、作品についてですが、おそらく幼少の頃、
映像化された作品を部分的に見たことがあり、
犯人が10人の中の1人の男であることは記憶に残っているのですが、
誰だかは特定できない状態でした。
そこで、あえて日本語訳には手を出さず、
原文で驚きたいと思い挑んでみました。
途中でネタバレ情報を自らネットで不可抗力的に読んでしまったりせず、
無事に楽しむことができました。

作品の雰囲気ですが、想像していたよりも、暗くないというか、
岩場しかない小島に、モダンな家という具合に、
犯人が隠れる場所や隙がまったくないことを強調しているため、
恐怖が潜む闇や影などの深みが意外とないのですよね。
殺人も淡々と実行されていき、悲壮感はあまりありません。
見立て殺人も地味な絵が多いです。

島での出来事は思いのほか淡泊な読み心地だったのですが、
最後をボトルメッセージで締めくくったのは素晴らしいアイディアでした。
犯人による事件の真相告白と心情吐露は、
犯人の人生の集大成、凝縮された真の姿が顕現しているのですが、
それが世に出るか永遠に封印されるか、
その行方を偶然に委ねてしまう達観した遊び心、
その美意識が味わい深いです。


And Then There Were None (Agatha Christie Collection)
by camuson | 2013-06-10 22:07 | 書籍 | Trackback | Comments(0)