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タグ:アンドレイ・ズビャギンツェフ ( 1 ) タグの人気記事
2010年 06月 27日
父、帰る 【印象度:60】
2003年のロシア映画。同年のヴェネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作品。
レンタルDVDで鑑賞しました。

何故か12年ぶりに家に帰ってきた父親が、
二人の息子と一緒に車で旅に出かけるロードムービーです。

なんとも、とらえどころがない印象を受けました。

父親は、旅を通して、12年間のブランクを埋めるべく、
子供に決して媚びることなく、威厳を持って、
大人の生き方を教えていこうとするものの、
すでに、子供には、父性愛を感じ取る、感受性がなくなっていたという悲劇、
という風にとらえればいいのでしょうか?

ロシアの社会状況はわかりませんが、なぜ今(2003年)そのテーマなのかというのが、
いまひとつピンとこないんですよね。

旅に出てから以降は、父親と二人の息子以外に主要な人物は登場せず、
父親の存在感は、なかなかいい雰囲気なのですが、
子役が演じるところの、弱虫な弟が、すねている姿を
延々と見せ続けられるのは、かなり、きついなぁ、という感じです。

アクションや笑いが皆無なのは、そういう作品だとしても、
泣ける話でもなく、すれ違いはあれど、葛藤があるわけではなく、
ときどき、青い空や、草いきれや、光る水面に、はっとさせられ、
ノスタルジーをくすぐられるところはあるものの、
どっぷりと浸かるところまではいかない。

現実は映画のように面白くないのも事実ですが、
この作品に現実味があるかというと、そうでもない。
兄はともかく、弟の方は見た目や行動が、小3~小4程度で、
彼が12歳以上だとしたら、あまり現実味を感じない。
あえて12年ぶりという設定にしたことも、不可解に思われます。

というように、何かすっきりとしない印象を持ちましたが、
映像はよくまとまっていて、そこそこ、いい映画に仕上がっていると思います。

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2010.06.28追記
スッキリしなかったので、ちょっと調べてみました。

12年ぶりという設定に違和感を持ったのは前述したとおりですが、
その種明かしが下記のサイトに書かれています。

馬場広信氏のサイト 作品論:『父、帰る』
http://www.kiy.jp/~officen/vozvrashchenie.html

映画が公開された2003年は、1991年のソ連崩壊から12年目、
ソ連という父親を失った12年間を暗喩しているという解釈です。

不可解な設定や、何故今このテーマなのか、については、なるほど納得です。


父、帰る [DVD]
by camuson | 2010-06-27 18:03 | 映画 | Trackback | Comments(0)