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タグ:ロレッタ・ナポリオーニ ( 1 ) タグの人気記事
2015年 10月 27日
イスラム国 テロリストが国家をつくる時 【印象度:60】
2014年発表。イタリアの経済アナリスト・ジャーナリストによるISISの考察。

随分前に読み始めたのですが、途中で知識不足を補うために
「知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版 第4弾 池上彰が読む「イスラム」世界」(過去記事参照
などを読み、その後、ほったらかしになってました。

序盤はわかりやすくまとまっていて、興味深く読むことができました。

ISISがこれまでのテロ集団と違い、
領土を持ち領民を養う国家建設をめざしていることなどは、
報道を賑わせる残虐行為からだけではわからない一面で、
テロ経済学という新たな切り口で考察していてなかなか面白かったです。

ブッシュとブレア、パウエルが、フセインを攻撃する口実として、
実際にはフセインとは関係ない雑魚テロリスト、アル・ザルカウィに目を付け、
大量破壊兵器を開発する悪者に仕立て上げたこと、
それが裏目に出て、ザルカウィは一躍名前が売れて英雄になり、
結果としてISISの前身である「イラクの聖戦アル=カーイダ組織」
の躍進をアシストしてしまった話などは、
歴史ってつながってるのねと実感できた面白いエピソードでした。

ほとんど表に出てこないISISの最高指導者アル・バグダディが、
結構なインテリというのも、なるほどなと思いました。

ただ、中盤以降、一気に読みづらくなり、参りました。
混沌として分かりづらい情勢を説明するのに、
類似する史実を引っ張ってきたりするのですが、
こちらの無知もあって、まったくピンとこないんですよね。
目が滑ること。滑ること。
ただでさえ、込み入っていて焦点がボケているところでの、
作者の歴史知識の披露が功を奏してないような気がしました。

あと、全体的に、ISISを過大評価しているというか、買いかぶりすぎというか、
たまたま結果的にそうなったことなどを含めて、
すべてISISが計算ずくでやっているかのごとく捉えるきらいがありますね。

最後の優等生的な、あたかも希望の光があるかのような「まとめ」も、
どうかなあと思ってしまいました。

何にせよ。ISISについては分からんことだらけですね。
他の人が書いたものも読んでみたいと思います。


イスラム国 テロリストが国家をつくる時 (文春e-book)
by camuson | 2015-10-27 19:30 | 書籍 | Trackback | Comments(0)