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タグ:三津田信三 ( 1 ) タグの人気記事
2011年 06月 08日
首無の如き祟るもの 【印象度:93】
2007年発表作品。文庫版を読みました。

日本の山村を舞台にした土俗ホラー・ミステリ。
文庫版ながら、表紙、目次、村の鳥瞰図等のデザインも雰囲気があって、
読む前から否が応でも期待が高まります。

読み始めると作品世界に一気にどっぷりと浸かってしまい、
休日を丸々つぶして一気読みしてしまいました。

まず、物語を語るための構成が、考え抜かれ、
練りに練られていることに感嘆しました。

思わせぶりな語り口がたまにあるものの、
登場人物をよく知る地元女性作家による語りの形を取ったことにより、
それほど嫌みな感じはしません。

村に伝わる祟りを鎮めるために、山の上につくられた
不思議な木造構造物を舞台に、繰り返される惨劇。

森の闇。
分断された都会の闇とはまったく異質な闇のボリューム、
温度、匂いを感じました。

そして、驚愕の真実と、終盤、二転三転する怒濤の展開。
見事です。

横溝正史ワールドを強く意識した作品だと思いますが、
殺人を犯す側の、そこに至った事情や心情等の
ウェットな描写はほとんどなく、
ドライなところが特徴的です。

これはこれで、ありだと思いました。

首無の如き祟るもの (講談社文庫)
by camuson | 2011-06-08 22:14 | 書籍 | Trackback | Comments(0)