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タグ:島田荘司 ( 2 ) タグの人気記事
2013年 08月 23日
斜め屋敷の犯罪 【印象度:86】
1982年発表。久しぶりに紙の本を読みました。
3年ほど前に購入して積んでありました。

作者から読者への挑戦状が提示される本格推理物で、
斜め屋敷と称されるヘンテコ建築を舞台にした密室連続殺人トリック。
図面がふんだんに示され、物理的ロジックによる推理を迫るタイプです。

私は花壇の謎については、花壇づくりのエピソードのところで
方法は気づきましたが、
(多湖輝の頭の体操を思い出しました。ア○○○○ルではうまくいきませんでした)
それが何を意味するかは解答編の途中まで気づきませんでした。

その他の数々の謎については、
込み入ったからくり仕掛けがあるような気がして、
それについて悩むのはひどく面倒くさいような気がして、
また、直感的に解けそうにないような気がして、
普段なら挑戦状が出たところで再度読み直すのですが、
そのまま解答に進みました。

メイントリックは細かい仕掛けではなく、
大胆不敵なウルトラC級で度肝を抜かれます。
ただ爽快なだけに、それを成立させるための細かい条件付けに
いじましさと若干のくどさを感じもしました。

ですが、この作品の真価は、犯人のトリックをも利用した、
探偵による犯人を追いつめるための裏トリック(勝手に命名)
にこそあると思います。

頭脳明晰な犯人ですら引っかかる裏トリックですが、
犯人ではない読者にとってみれば、
犯人による表のトリックと混ざって区別が付かず、
推理の攪乱要因となり、難易度が極端に上がっています。
なぜ気づかなかったと後悔することはなく、
悩まず解答に進んでよかったと思える難しさです。


キャラクターはなかなか俗っぽくて、
前作「占星術殺人事件」とは大きく異なりますが、
これはこれで楽しめました。


斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
by camuson | 2013-08-23 03:17 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2010年 06月 20日
占星術殺人事件 【印象度:97】
1981年に発表された島田荘司による本格推理小説です。文庫版で読みました。

占星術と錬金術の知識がちりばめられた
物々しい猟奇殺人事件を示唆する狂人芸術家の
仰々しい手記から始まります。

羅列される情報の量に、読了するまでにどれだけ時間がかかるのかと、
先行きが非常に危ぶまれましたが、
手記が終わり、探偵役と助手役の会話パートになると、
軽妙なやりとりをすらすらと読み進めることができ、一安心。

全体の四分の三ほどを読み進み、探偵役が謎が解けたと宣言したところで、
作者からの挑戦状(挑発状m9(^Д^))が挿入されます。

挑発状m9(^Д^)で書かれているところの
「なぞを解く鍵が非常にあからさまな形で鼻先につきつけ」られたところで、
大掛かりなトリックの謎に、恥ずかしながら、ようやく気づいたのですが、

トリックに気付いた時の、からだじゅうに興奮物質が一気に充満していく感覚は、
ここのところなかった感覚でしたね。
思わず図を描いて確かめてしまいました。

ただ、「ピン一本を引き抜けば、パタパタカラカラと
一発ですっきりした形におさまった」
と探偵役は言うのですが、
私は、パタパタまでで、カラカラまでは行けなかったです。

自分の推理の検証のために、
全体の四分の三を、ほとんどもう一度読み直すことになりましたが、
最初の事件に関しては、いくつかストーリーの可能性はあって、
動機や実行の可能性に一長一短あり、
一つに絞り込むことはできませんでしたね。

最初の挑発状m9(^Д^)から、第二の挑発状m9(^Д^)の間の
感動的な出会いの演出には、思わず涙がこぼれてしまいました。

第二のm9(^Д^)の後に続く解答の部分は、
思いのほか退屈で蛇足ぎみなのですが、
最後には、もう一度感動がありました。

一長一短と前述したように、解答には相当無茶なところもあるのですが、
爽快な総合的力づくで乗り切られてしまった感じです。

占星術殺人事件 (講談社文庫)
by camuson | 2010-06-20 03:50 | 書籍 | Trackback | Comments(0)