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タグ:有栖川有栖 ( 2 ) タグの人気記事
2014年 01月 14日
孤島パズル 【印象度:85】
1989年発表の推理小説。電子書籍を読みました。

アリスという作中登場人物による一人称記述となっており、
気取らない語り口調が読みやすいです。
たまに難しい表現や引用を気取ったりしますけど。


宝探しのパズルが仕掛けられた南洋の孤島。
ロケーション、シチュエーション
雰囲気は文句ないです。大好きです。

ただ、肝心の推理の部分が、ごちゃごちゃしていて、かつ
足元が弱くて、吹けば飛ぶような感じなんですよね。


地図を落としちゃったり、それを自転車で踏んじゃったり、
あり得なくはないけどとても不自然。
荷物持って移動するのにバッグの類は持っておけよと。
裸で荷台に紐で縛り付けるて。

また、移動手段として自転車が重要視されているのですが、
少し体力あればランニングでも同程度のスピードで移動できると思ってしまうと、
何時に自転車が何台あったかとか、どうでもよく感じてしまうのですよね。

作者からの挑戦状のところまできて、一から斜め読みしましたが、
上記のようなこともあり、緻密にロジックを組み立てる気力はありませんでした。

犯人が誰だったら最もインパクトがあるかという視点で、
犯人を決め付けて答え合わせへ。

解答編の途中までは、やっぱりそうなのか、
彼女を呼ばなかった理由は彼女が犯人だからなのかぁあああ!!!
自分の犯行ルートをうっかり披露しちゃったお茶目さんなのくわぁああああ!!!!
とドキドキしたのですが、とんだ見当違いでした。


第1の殺人の密室の謎は、なるほどと思いました。
第2第3の殺人より全然納得感があります。ドラマもあって好きです。

3年前の事件も結構ひどいですね。
魔が刺すということがあるとはいえ、雑すぎないでしょうか。
あのキャラ、言うほど悪い奴じゃないと思っていたので、
もう少しフォローがあればよかったかなと。


孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
by camuson | 2014-01-14 22:05 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 11日
月光ゲーム Yの悲劇'88 【印象度:70】
1989年発行。文庫版を読みました。

ゴールデンウィーク中、時間も多少取れたので、
久々に本格ミステリを読んでみました。
作者から読者への挑戦状があるタイプのです。

山でキャンプをしていた大学生の男女17人が、
山の噴火によって山中に閉じこめられてしまい、
クローズドサークル内で殺人事件が起きるという内容です。

挑戦状に至ったところで、まったく犯人の目星が付かないまま、
ゴールデンウィークは終了。
その後の犯人捜しは、ゴールデンウィー明けにチビチビと進めました。

最初に、いなくなった彼女は実は殺されたという可能性を疑いました。
いなくなった彼があやしいかなと思いつつ、
もう1回最初から読み直したのですが、
もし彼が犯人だとすると生還後にバレバレになってしまい、
まったく面白くないので、ないだろうと思い直しました。

次に、頭が良くて、後半に自分の推理を展開した彼女が、
犯人しか知らない情報をポロッとこぼしてないか、
という目で、会話を追ったのですが、どうもこれも無さそうです。

不可解な謎がいくつもあるのですが、その中でも特に不可解なのが、マッチの件。
犯人は、何故にそんな面倒なことを・・・と思いつつ、
集中的に何度か読んでいるうちに、やっと糸口らしきものを見つけたのですが、
それだけで犯人と断定してしまうには、まだまだ不可解なことがあり過ぎる状態。
そこまで頭が回る犯人が何故証拠を残すのかも、とっても不自然。


そして、もうこれ以上時間をかけてもわかりそうにないので、
解答編に進みました。

糸口らしきものの部分は、どうやら正解だったようで、
結果として犯人を当てたことになるわけですが、
それ以外の解答にはまったく至ることができませんでした。
難易度が高いと言えばそうなのですが、
こじつけ感が強く、かなり苦しい解答だと思いました。
ちなみに私の「Y」の推理は、犯人の姓を英語に訳した頭文字
(いまわの際になんでそんな面倒な謎かけを(笑))
というもので、案の定ハズレでした。

文章は調子が良くて読みやすく、展開はご都合主義で非現実的な気もしますが、
漫画的で、それはそれで楽しめます。
この時代(今の50代が大学生の時代)の学生達のわいわいとした雰囲気に
懐かしい気持ちになりました。
若い人達のホレたハレたの話って、ミステリやSF、
はたまたゲームによるマルチエンディングなどと絡めないと、
エンターテインメントとして成立し得ないところがありますが、
逆に言えば、エンターテインメント部分がしっかりしていれば、
味付け部分で好き勝手やっても、許されるんですよね。
本作は、雰囲気を楽しめた分、ミステリ部分での不自然さが少し惜しまれますね。

勉が何故スケッチブックを展望台に取りに戻らなかったのか?
の謎については結構考えたのですが、不明のままでした。


月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
by camuson | 2012-05-11 21:07 | 書籍 | Trackback | Comments(0)