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タグ:花村萬月 ( 1 ) タグの人気記事
2010年 11月 15日
ゲルマニウムの夜 【印象度:75】
1998年の作品。文庫版で読みました。
花村萬月というペンネームと、
坊主頭の人相が気になっていたので、
代表作の一つ芥川賞受賞作の本作を読んでみました。

名前やその風貌から、スケベな大人の作品かなと思ったのですが、
非常に青臭い内容で、なるほど芥川賞もうなずけます。
作者自身を青臭いと言うつもりは毛頭なく、
青臭いテーマを、それなりの手練れで扱っていると思います。

世間から隔絶された修道院を舞台に、
生や死の臭い、排泄物や腐敗の臭いなどに混じって、
サディスティックな主人公による
周囲の人間に対する肉体破壊活動などが
五感鋭く鮮烈に描写され、なかなかに不快です。

どうもこの作品は、宗教とは何かを小一時間どころか
作家生涯をかけて問い詰める
壮大な構想のプロローグ的なもののようで、
本作品に限るとテーマらしきものが先送りになっていて、
何とも評価しづらいです。
今後に大いに期待する反面、
あまりに壮大な構想で、
かつ、読んでいて楽しい気分になる作品ではないので、
付き合いきれないような気もしています。


ここのところ、宗教と変態を素材にした作品のレビューが、
多くなっていますが、全くの偶然です。
(関連記事:ルナシー愛のむきだし


ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉
by camuson | 2010-11-15 21:39 | 書籍 | Trackback | Comments(0)