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タグ:連城三紀彦 ( 6 ) タグの人気記事
2015年 07月 24日
変調二人羽織 【印象度:40】
1978年発表(小説雑誌「幻影城」)
「変調二人羽織」(光文社文庫)収録
電子書籍で読みました。

二人羽織を演じる落語家が、高座中に、
胸をかんざしで突き刺されて死ぬ事件の話。

これまで読んできた連城作品(花葬シリーズ)と比べて、
まずは、読みづらいです。
過剰に修飾されていて、スッと入ってこない。
これまでの氏の作品と正反対だなと感じました。

二人羽織という面白い仕掛け、凝った小細工、
複雑な構成、もったいぶった書きっぷりなど
読者を煽る割には、
推理を無に帰す拍子抜けの真相です。
色々と細かく仕込んだ技巧が実を結べていません。

最後は落語のオチで上手くまとめた風になっていますが、
別に上手くないから!ってな感じです。

これまで、落語を聞いて笑えたことがほとんどない私でも、
話術による粋を感じることはありますが、
文字にしてしまうと、なかなか再現が難しいのでしょうね。


変調二人羽織
by camuson | 2015-07-24 21:49 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 05月 01日
戻り川心中 【印象度:87】
1980年発表(雑誌「小説現代」)
「戻り川心中」(光文社文庫)収録
電子書籍で読みました。

天才歌人が起こした二度の心中未遂事件の真相についての話。

心中未遂後の心情を詠んだ短歌集が歌人の傑作として後世評価されるが、
それらの歌には、一般に解釈されているものとは
全く違った真実が隠されていた・・・

物語内の天才歌人が詠んだとされる短歌が、
作者の手により創作されています。
腕と自信がなければ作り得ない作品です。

技巧的にすばらしく、
間違いなく驚きの真実が明らかになるのですが、
驚きの方向がネガティブというか、ガッカリ系な驚きなので、
ちょっとショボンとしてしまう感じです。

作品舞台の水郷に行きたくなりました。



戻り川心中
by camuson | 2014-05-01 20:55 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 28日
白蓮の寺 【印象度:92】
1979年発表(小説雑誌「幻影城」)
「戻り川心中」(光文社文庫)収録
電子書籍で読みました。

幼少の記憶を喪失した私が語る物語。
他の収録作品と比べて本格ミステリの匂いがプンプンするので、
途中で読み返して、可能性について頭をひねってみる。

その時、実は真相にニアミスしたのだけど、
なぜか「なわけねえかw」
とスルーしてしまったのです。
どうして、もう一歩踏み込まなかったのか、
後から考えてもよくわからないのですが、悔やまれます。

結末は、ただ驚くだけでなく、ただただ凄まじく、
脳がぐらつきました。



戻り川心中
by camuson | 2014-04-28 20:13 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 25日
桐の柩 【印象度:80】
1979年発表(小説雑誌「幻影城」)
「戻り川心中」(光文社文庫)収録
電子書籍で読みました。

極道の話なのですが、剛胆なところは少なく、
やはりしっとりしていて、
ねっとりと絡みついてくるような人間関係の描写です。

終盤、事件の真相が、
細い針の穴を通すようにして明らかにされます。
真相をどれだけ実感できるかが感動の鍵なのでしょうが、
そこまでやるものかなーという気持ちが勝ってしまい、
あまり響いてこなかった気がします。



戻り川心中
by camuson | 2014-04-25 21:44 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 20日
桔梗の宿 【印象度:86】
1979年発表(小説雑誌「幻影城」)
「戻り川心中」(光文社文庫)収録
電子書籍で読みました。

しっとりした流れるような文章です。
ディテールを書き連ねているわけではないのに、
奥底に眠る記憶が刺激されて、
見たことのない大正末期の
臭気を放つ濁った水路に囲まれた色街の情景が
実感を持って再現されるから不思議です。

最後に真相を手紙にしたのも余韻が残っていい感じです。


戻り川心中
by camuson | 2014-04-20 18:18 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 12日
藤の香 【印象度:75】
藤の香(か)
1978年発表(小説雑誌「幻影城」)
「戻り川心中」(光文社文庫)収録
電子書籍で読みました。

前置きですが、
短編集のレビュー単位が悩ましいところなのですが、
以下(1)(2)を同時に満たす場合は、
原則として短編ごとに1作品として扱うこととします。
(3)の場合はほぼ無条件に短編ごとに1作品として扱います。

(1)それぞれが違う設定を持った物語
(2)発表年が複数年にわたっている

(3)短編集によって収録作品が異なる


ということで、本短編集は大正から昭和初期という時代設定と
花をテーマにしているという共通性があるのですが、
(1)(2)を同時に満たし、(3)も満たすので、短編ごとに扱います。


前置きが長くなりましたが、
本作は、大正の終わりのとある色街で起きた殺人事件の話です。
1人称による語りとなっているため、
シリーズ他作品と比べると、しっとり湿った美文が生きていないですが、
それでも、限られた情報にも関わらず、
当時の雰囲気が浮かび上がってくるから不思議です。

話は2転するのですが、
2転目で意外と落ち着いてしまい、哀しみがあまり後を引かず、
読後の余韻が、シリーズ他作品に比べると弱めかなと思いました。


戻り川心中
by camuson | 2014-04-12 20:49 | 書籍 | Trackback | Comments(0)