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タグ:黒沢清 ( 3 ) タグの人気記事
2010年 05月 10日
CURE 【印象度:70】
前半に出てくる精神科や内科の診察室の空間の余り方が、
無機的で殺伐としたイメージを増長していて面白いのですが、
横長な舞台のセットのようにも見えてしまう諸刃の剣。

手持ちビデオカメラでの撮影で画質が悪いのは、予算もあるのでしょうが、
余り構えずに、日常の中の殺伐とした感じを出すのも狙いだと思います。
後半の廃墟などは幻想的なので、綺麗な画質で見たくなりますね。

もし、「この人、邪魔だな」という感情を抑えることなく、
そのまま、邪魔なものを排除する日常行為として殺人に至るとしたら、
一体どんな感じなのか?
という、描写部分が面白く、最後まで飽きずに見られました。

どうしてそうなったかというストーリー部分は、さほど興味が持てず、
実際、あまり面白いとも思えませんでした。
シーンを展開させるのには当然必要な部分ですが。

終わり方は思わせぶりで、面倒くさいことするなぁと思いました。

怖いかどうかですが、
被害者側の恐怖に共感する一般的なホラーの恐さとは全く違ってますね。
私はあまり怖いとは感じず、どちらかというと面白かったという感想です。
(レンタルDVDで鑑賞)

CURE キュア [DVD]
by camuson | 2010-05-10 20:51 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2009年 08月 20日
回路 【印象度:80】
2001年公開の日本映画。
夏なのでホラー作品を見たくなり、レンタルDVDで借りて見ました。

以下、感想です。

異界、暗黒世界、死の世界などを、仮に、裏世界と呼ぶこととします。

この作品は、裏世界が、表世界に、ゆっくりと滲み出してきて、
最後には浸食してしまうというようなお話です。

本来パラレルな表と裏の世界をつなぐ経路として、
インターネットと赤いガムテープが使われています。

インターネットの方はあまり新味がありませんが、
赤いガムテープの方はなかなかのアイディアだと感心しました。

ドアの四辺を赤いガムテープで隙間無く塞ぐと、
その内部が裏世界と接続するというものです。

素材さえあれば簡単にできる行為でありながら、
明らかに非日常的かつ異常な行為でもあり、
全体的にトーンを落とした映像の中では、視覚的にも鮮烈です。

ホラーとしてみると、薄気味悪い映像の寄せ集めではあるのですが、
(どのシーンもなかなか背筋に来るものがあります)
それぞれの現象の源となる、より大きなものの存在を感じさせつつ、
その正体がつかめないことによる恐怖を誘います。
対抗するすべを持たない絶望的恐怖とでも言いましょうか。

ですから、散発的に薄気味悪い現象が起きている前半までが良く、
小雪がこっちに向かって歩いてくるところがクライマックスです。

後半の変貌世界は、結構セットに金がかかってそうですが
非日常過ぎて、恐怖はほとんど感じませんでしたね。

役所ではさんだ効果は疑問でした。

回路 デラックス版 [DVD]
by camuson | 2009-08-20 20:54 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2009年 07月 05日
アカルイミライ 【印象度:85】
なんとはなしに借りて見たのですが。

こういう映画は好きですね。

物語を語らずに、
風景や情景を切り出して、それを重ねていくことで
静かに感じさせるような映画ですね。

終始雑然とした生活空間の景色と、けだるい空気なのですが、
その中で「くらげ」と、脈絡のない鬱屈の暴発がアクセントになってる感じです。

おしぼり工場の上司が、寿司を片手に部屋に乗り込んできて、
ビール飲みながら浅野とオダギリに語るシーンがあります。

自分が若者のころは、みんな目的を持って生きていた。
それが何だったかは忘れた。本当に忘れちゃった。
たぶん今考えるとばかみたいなこと。
でもそれが若さってやつなんじゃないの?

というような話をします。

おせっかいな上司の鬱陶しい説教じみた語りという形をとっていますが、
結構この映画の核心部のような気がします。

社会が共有する物語が無くなった時代を表現することが、
この映画の目的だとすれば、
映画そのものの物語は邪魔にしかなりませんからね。

だめ押しで、おしぼりのおっさんが、
卓球の試合をTVで見ながら、ニッポン、チャチャチャッ!と始めます。

空気の錆び付き具合に思わず笑ってしまいます。

アカルイミライ 通常版 [DVD]
by camuson | 2009-07-05 11:14 | 映画 | Trackback(1) | Comments(0)