ゲーム
チュンソフトのサウンドノベルゲーム。
元々wii用のソフトでしたが、最近PS3に移植されたので遊んでみました。
複数の登場人物が複雑に絡み合う物語を、
登場人物の視点を任意に切り替えながら読み進めていくことで、
ミステリーの真相に迫っていくという、デジタル読み物です。
登場人物にはすべて役者が当てられており、
文章を繰るのに合わせて、実写の静止画が切り替わっていきます。
実存する街”渋谷”を背景に物語が進んでいきますので、
臨場感、現実味が感じられます。
物語を小気味よく刻んでいくアイキャッチやサウンドエフェクト等、
ショーアップのための演出も優れていて、いやでも続きが見たくなります。
30分の連続ものを見出すと止まらないのと同じ原理ですかね。
特に終盤は、少なからずサプライズが用意されているので、
休憩する間を惜しんで一気に読み進めてしまいますね。
休日2日もあればクリアできるので、
ゲームに時間を割けない人には非常に有り難い仕様です。
あえて難を言うとすれば、主要人物の一人、遠藤阿智のセリフ回し、
ト書きの心情吐露が、何ともオッサン(が考えた)臭いところですかね。
結構ゾワゾワ来ます。ことわざ関連のギャグ?が特に来ます。
役者は渋谷の元チーマー役としては悪くないので、
彼の等身大に合わせて大きく変更すれば、
突出した違和感は避けられたのになあと思います。
あと、シナリオ間のジャンプが、筋書きから離れたところで行われることが多く、
メタレベルでのテキスト迷路の抜け道探しになってしまっているところ。
それはそれで、面白くはありますが。
とはいえ、本筋部分のシナリオは非常に練り込まれており、
久々にゲームにのめり込んでしまいました。
暇ができたら渋谷の街をぶらついてみたいと思いました。
428 ~封鎖された渋谷で~