1986年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・リンチ。
DVDレンタルで観ました。
ディテールにこだわることで、異様な雰囲気を放っていますね。
撮りたい絵が先にあって、それをつないでいるといったふうで、
特に感動するストーリーがあるわけではありませんが、
見入ってしまう魅力があります。
脅しと暴力以外のコミュニケーション手段を持てない男の役を、
デニス・ホッパーが変態的に好演しています。
ホッパーの鬼気迫る演技が、あまりにリアルで、
何故か思わず笑ってしまうところが多いのです。
会話のほとんどすべての単語の間にfxxkが挟まっていたりするのもそうですが、
興奮すると持参した吸入マスクを鼻と口にかぶせて、スーハーするなんて、
不気味で怖い反面、危険が及ぶエリア外から見てる分にはどこか笑えます。
特典映像のインタビューによると、そういうシーンの撮影時に、
監督が大笑いしていたとのことなので、
やはり、笑っていい映画なのだとホッとしました。
オカマのオッサンも、凄みがありました。
あそこでボディーブローとか、空気が読めてますね。
主人公役のカイル・マクラクランは、歳の割には可愛い感じですね。
歌手役のイザベラ・ロッセリーニは、歳相応ですね。
娘役のローラ・ダーンは、若いのにおばあちゃんみたいでかわいいですね。
終盤、二股されていたことを怒るシーンで、熱演過ぎて、
口の形がひょうたん形?赤レンジャーの目の形?になっていて
これまた思わず笑ってしまいました。
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