2001年のアメリカ映画。
Blu-ray Disc発売待ちだったのですが、
諸般の事情により発売中止になったようなので、
DVD を借りて観ることにしました。
1993年、ソマリア、モガディシュの戦闘を描いたノンフィクションの映像化です。
米軍の精鋭特殊部隊が、ソマリア反PKO勢力の主要人物2名を、
30分程度で素早くスマートに拉致しようとしたものの、
民兵の反撃にあって泥仕合に発展し、特殊部隊兵18名が殺害されるとともに、
ソマリア人の民兵、民間人350~1,000名を殺害するに至った戦闘です。
米国側視点の映像ですが、
創り手の思想の押し付けは極力排され、
市街地戦の現場で実際に何が起きたのか、
その緊迫感と惨状を再現することに心血が注がれています。
緊張の糸が途切れることなく、見ていて非常に疲れる作品です。
DVD鑑賞の場合、途中でトイレ休憩を挟んだりしますが、
トイレから戻ってきても鈍い疲労感があり、
もう戦場には戻りたくない、という感じで、
再び、映画の中の凄惨な世界に戻るのには、
ちょっとばかり気合いを必要としました。
映像、演技などに緊迫感を壊すようなスキは見られず、
作品に没入することができました。
序盤わかりやすい死亡フラグ立てがありますが、
そういうのも入れないと、キャラの描き分けが弱くなり、
知らない人が淡々と死んでいくだけになってしまいますからね。
RPG!を覚えたのも収穫でした。
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