書籍
1900年発表のライマン・フランク・ボームによる児童文学作品。
英語原著読書3作目。講談社英語文庫を読みました。
ドロシーとカカシとブリキのロボット?とライオンとエメラルドの町
が出てくるらしい、くらいの前知識です。ストーリーはほとんど知りません。
幼少の頃、シェリー主演のTVドラマを少しは見たのかも知れませんが、
内容はまったく憶えていません。
「
不思議の国のアリス」の後に読んだため、やたら読みやすく感じました。
話の筋がきちんと通っていて、駄洒落や蘊蓄のために脇道に逸れることがないので、
多少わからない単語があっても、意味が類推できるんですよね。
英語の児童書への挑戦はこれで3作目ですが、
(1作目「
チョコレート工場の秘密」、2作目「
不思議の国のアリス」)
その中では、もっともマッチョな作品で、
冒険の目的が明解で、善悪、敵味方がはっきりしていて、
道中でバトルが発生し、敵を殺っつけながら進んでいきます。
この手の単純明快なバトルアドベンチャーは、
ジャンプ系バトルマンガに顕著なように、パワーインフレに陥りがちですが、
その片鱗さえ見せないのは、見事ですね。というか、むしろデフレです。
ボスキャラェ・・・。
その点では、かなりの型破りです。斬新です。見倣いたいものです。
終わり方も、回収すべくはすべて回収し、かつ、ムダがないですね。
オズの魔法使い―The wizard of Oz 【講談社英語文庫】