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2011年 08月 09日
大草原の小さな家(Little House on the Prairie)【印象度:75】
書籍
大草原の小さな家(Little House on the Prairie)【印象度:75】_e0020682_11490010.png

1935年のアメリカの児童向けノベル。
英語原著読書5作目。講談社英語文庫版を読みました。

実家に姉用に日本語版単行本がシリーズで揃えてありましたが未読です。

幼少の頃、本作を原作としたテレビシリーズを見たことがありますが、
とにかく、文字通りの一家の大黒柱たる親父のオットコらしさが印象深く、
おてんばのローラの印象は少し残っていますが、
細かい内容はほとんど憶えていませんね。


さて、原著ですが、
飾りのない素朴な文章なので、とても読みやすいです。
アメリカのど真ん中カンザス州の大自然の中での生活は、
作者自身の経験に基づいたものであり、
リアルに迫ってくるものがあります。

あらすじは以下のような感じです。
これまで住んでいたウィスコンシン州の大きな森の小さな家は、
周りに人が増えてウザくなってきたので、
親父はインディアンの住んでいる地域に移住することを決意します。
冬の終わりに出発し、ミシシッピ川の氷が溶けるギリギリのところで氷上を渡り、
なんとか辿り着いたカンザスの大草原のテキトーなところに住むことを決めます。
何日もかけてログハウスを造り、井戸を掘り、
少しずつ着実に生活の質が高まっていく充実の時が続きます。
狼に襲われたり、山火事に襲われたり、
インディアンが家の中に入ってきたり等のハプニングも起こります。
終盤は家の近辺に、各地からインディアンの部族が集まってきて、
咆哮に夜も眠れず、緊張した状態になりますが、
殺し合いにはならずに何とかやり過ごし(一応、親父は親インディアン的)、
一安心して農場づくりが軌道に乗ったところで、急展開、
ワシントンから退去命令が来ます。
インディアンとの領地交渉と、植民を同時進行でやっていたため
齟齬が生じたようです。
「誰がこんなところに住んでやるか。ワシントンのクソ政治家野郎」
などと毒づいて、また新たな住処を探して旅を続けるというお話です。

いくら西部開拓時代だからと言って、
大草原の好きなところに家を建てて定住してもいいものなのか?
さすがアメリカさんは自由の国だなぁ。と思いましたが、
1年ほどで退去する羽目になってしまいました。

好き好んでリスキーなことをやってるので、致し方なく、
この親父は相当な変わり者だとは思うのですが、
今ひとつ、どこに向かっているのかわかりません。


作者は作中の次女ローラなわけですが、
作中では長女のメアリーがないがしろにされてる感じがします。
愛犬のジャック、赤ちゃんキャリーよりも存在感が薄いです。
シリーズ中のどこかで活躍することがあるのでしょうか。


挿絵が素朴でいいです。初版当時のものだそうです。
特にメアリーとローラがヘアバンドを着けて、
得意げになっている絵がえらくかわいいです。

大草原の小さな家―Little house on the prairie 【講談社英語文庫】
by camuson | 2011-08-09 19:43 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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