映画
1964年のアメリカ映画。モノクロ。
Blu-ray Discを2011年10月に購入していたようです。
時間がなかなか取れず、1年4ヶ月経ってしまいましたが、
開封して視聴することとしました。
これまで見たどのモノクロ映画よりも映像が精細で美しいです。
これだけくっきりしていると、フィルムグレインのちらつきざらつきが、
視覚をサンドペーパーでこするように刺激してきて、
映像が更に鋭く目に染み入る感じがして心地よいです。
Blu-rayを購入して大正解でした。
映像の面白さに飽きることがないです。
出動した飛行機と上空からの大パノラマ、
コクピット内計器類のこだわり、
首脳会議の大円卓の無駄な壮大さなどなど。
内容は、アメリカがソ連向けの核爆弾攻撃を誤って発動してしまい、
アメリカ首脳部が大円卓会議を開いて、てんわやんわするというもので、
大統領は、ソ連の首脳にホットラインで事態を伝え相談するも・・・
というようなシンプルな筋書きです。
役者達の演技が、必要以上にパニックに陥ってなくて、
熱演なのだけれど、どこか事の重大さが実感できてないような感じがいいです。
一言で言えばシニカルなブラックコメディとなるのですが、
現実もこんなものかもと思えてしまうところに怖さがあります。
終盤では、初代ガンダムのカイ・シデンのお気に入りで、
幼い弟妹持ちの女スパイことミハルを思い出しました。
案外ありがちな事故なのかも知れません。
博士の異常な愛情 [Blu-ray]