書籍
1922年発表の短編作品。Kindle Paperwhiteで青空文庫版を読みました。
平安時代という設定なので、
アイテムとして古語がたくさん出てきますが、
地の文章は平易かつ簡潔で読みやすいです。
昔読んだときにはあまり気にしませんでしたが、
()の使い方が、現代的だなと思いました。
――。(皮肉なる微笑)
――。(寂しき微笑)
――。(快活なる微笑)
などです。
私なんかは(笑)や(苦笑)くらいしか使いませんが、
表現に幅があるので素直に感心しました。(素直に感心なる微笑)
()を使った表現の起源は、たぶん演劇の台本とかだと想像するのですが、
調べてみると面白いかも知れませんね。
藪の中