映画
1945年のフランス映画。レンタルDVDで見ました。
「天井桟敷」と聞くと、まず寺山修司のアングラ劇団のイメージがあって、
詳しくは知らないのですが、禍々しいイメージがあって、
屋根裏の散歩者的な何か?と連想していたのですが、
調べてみたところ劇場の最後部、最上部のことらしいです。勉強になります。
仏語原題はLes enfants du Paradis(楽園の子供たち)。
天井桟敷関係ないがな。
さて、作品についてです。紛う方なき大作です。
フランス映画に対して、予算と人をふんだんに注ぎ込んだ
大作のイメージをあまり持っていなかったので、驚きました。
しかも、ナチス占領下のフランスですからね。
ある女と、それに関わる4人の男の話で、
軽い恋から重たい愛まで各種取り揃え。
ヒロインは整った美人ではないのですが、
自由奔放で自分の気持ちに正直ながら、
只の足軽女とは言わせない品格を合わせ持っていて、
なかなか魅力的です。
軽薄でキザな役者男が、役者人生を貫いていて格好良かったのと、
恋愛に真摯な無言劇男が、最後こじらせて痛々しかったのと、
本当いろいろだよなぁと感慨にふけることができました。
天井桟敷の人々 [DVD]