漫画
2001年。月刊少年ジャンプに掲載開始。
2007年のジャンプSQへの移籍を経て2014年に完結。
2007年放映のアニメにはまったのがきっかけで、
放映途中に原作漫画の既刊単行本をすべて購入し、
アニメ放映終了後もしばらく掲載誌のジャンプSQを購読していたのですが、
月刊誌の掲載ペースの遅さに耐えきれなくなり戦線離脱。
過去記事:「
CLAYMORE(アニメ)」
あれから7年・・・・
この度、作品が完結したことを知り、15~27巻まで電子書籍版を購入し、
1週間くらいかけて読み終えました。
北の戦乱以降、一気に風呂敷を広げすぎじゃないか?
これまで築いた世界観が矮小化してしまわないか?
内容の引き延ばしとワンパターン化だけは避けて欲しい。
という懸念を7年間持ち越していたのですが・・・
結果的には、歳月を感じさせない一連の疾走感があり、
週刊誌の人気連載なら5倍10倍に引き延ばすところを
惜しみなく切り詰めることで、更なる高みに達し、
かつ、行間に想像の余地を残す、深みが得られていると感じました。
意外性のある展開により緊迫感を持続させる流れと、
過去の伏線を丁寧に回収していく流れの絡まり具合が心地よいです。
終わりが近付くほど、読み進めるのがもったいない、
でも話の行方を知りたいという葛藤に苛まれました。
後半登場のキャラクターでは、クラリスとミアータが好きですね。
主人公達がユマですら、スーパーマンになってしまった後、
クラリスは人間的で感情移入がしやすく、
ミアータとの疑似親子関係は癒やしですらありました。
途中影が薄くなりましたが、美しく昇華され強く心に残りました。
CLAYMORE 27 (ジャンプコミックスDIGITAL)