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2016年 04月 11日
天地明察 【印象度:88】
書籍
天地明察 【印象度:88】_e0020682_20214643.png

2009年に『野性時代』に連載された時代小説。電子書籍(特別合本版)を購読しました。

江戸時代初期。4代将軍家綱の時代。
囲碁棋士でありながら、算術に傾倒し、天体測定と改暦の大事業に携わった渋川春海。
彼に着目したことが、まずは勝因です。
本作登場人物の関孝和の名は歴史の教科書で見かけたことがありますが、
渋川春海については知りませんでした。
これまで時代劇になったこともないようですし、目の付け所が良かったと思います。


そして、全体的に、とにかく、清々(すがすが)しい。

才能あるものが、それに奢ることなく精進し、
何度も挫折し、それでも前進して、初心を貫徹するところが清々しい。
大事業の遂行を共にめざす仲間たちが、
老若問わず目が輝いていて、清々しい。
算知や道策などの碁打ちが、
碁の発展のために自分の負けをむしろ喜ぶほどの勢いが清々しい。

とにかく、ちょっと、清々し過ぎるくらい清々しい。


<出題について>
絵馬に描かれていた1問目は、解けそうでいて、なかなか解けない良問だと思いました。
直角三角形に内接する2つの円を正しく作図するのも一苦労で、
それでいて正しく作図しないと思わぬ勘違いを招きそうなところも良いです。

それに比べて、春海が関孝和に向けて最初に出題した問題の酷さときたら・・・
補助線が有ったら有ったで、日円、月円の大半が必要ない情報になるし、
無ければ無いであれだし・・・
この悪問には何か裏が有るはずだと邪推し始め、
関孝和の魔法の補助線1本で良問に早変わりするとか、
そういった展開を期待してしまいました。
この出題は史実なのでしょうか?

再出題の星の問題は、幾何問題ではなく、
純粋に方程式の問題で、なんか面白みに欠けるので、取り掛かからず。
問題を解くよりも、話の続きが気になるところだったので。
そのうち考えてみようと思います。


天地明察(特別合本版)<天地明察> (角川文庫)
by camuson | 2016-04-11 20:14 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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