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2018年 05月 14日
厭魅の如き憑くもの 【印象度:87】
2006年発表。電子書籍を購読。

日本の山村を舞台とした土俗ホラーミステリ。刀城言耶シリーズ第1作。
同シリーズで評価の高い「首無の如き祟るもの」は既読です。



シリーズの主人公、刀城言耶は、作家としての仕事および好奇心から、
日本各地の民話、怪奇譚を蒐集している青年で、
作中では、成り行き上、探偵役をまかされます。
話が進むにつれて、この主人公が、アニメ「京極夏彦 巷説物語」(原作未読)
の主人公にイメージが重なるなと感じました。

シリーズの第1作と言うこともあり、
土俗ホラー面、山村の設定のつくりこみの念の入れよう、力の入れようが凄いです。
いかにも曰くありげな地名のオンパレードであったり、
カカシ様と呼ばれる神様が、村の至る所にまつられていたり(「遠野物語」を彷彿とさせます)、
村の勢力が白の家筋と、黒の家筋に二分していたり、
黒の家筋では、代々、女の双子が生まれたり、
しばしば神隠しが起こったり、連続見立て殺人が発生したり、
過剰なまでの土俗ホラーアイテムの盛り込みようなのですが、
裏付けとなる設定を丁寧に構築しているので、
表面的になることなく、いい雰囲気を醸し出せてると思います。

各章において、俯瞰視点で記述された後に、
登場人物達の手記による、それぞれの視点で補足されるという構成も、
なんとなく違和感がありつつも、
(こんなにも事細かに手記を記すものだろうか?
とはいえ、作家の手が入っている前提なので目をつぶるべきところか?)
何サイクルか繰り返していると、馴染んできて、リズム良く読めるようになります。

ミステリ面では、探偵役が最終局面で何回も推理をひっくり返すという意味で、
どんでん返しが続くのですが、
真犯人は、作中でも何度か示唆されていて、
誰でも怪しいと考え得る人物であり、
私もこの人物が真犯人とほぼ特定して読んでいました。
(裏で婆さんが仕組んでるのかと思ったのは見込み違いでしたが)
なので、途中の推理の、ノーマークな驚きに比べて、
真犯人が明らかになるインパクトが弱い感があります。
犯行を実現可能とするギミック、叙述的なギミックは良くできていて、
なるほどと思いました。


厭魅の如き憑くもの 刀城言耶 (講談社文庫)
by camuson | 2018-05-14 22:46 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
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