書籍
漫画
映画
アニメ
テレビ
ゲーム
音楽
作品名
印象度
ラン
書籍索引
漫画索引
映画索引
アニメ索引
テレビ索引
ゲーム索引
音楽索引
時間
空間
人間
ランまとめ
2018年 12月 10日
ボヘミアン・ラプソディ 【印象度:88】
映画
ボヘミアン・ラプソディ 【印象度:88】_e0020682_20401515.png

2018年のイギリス・アメリカ映画。
TOHOシネマズ新宿で見てきました。IMAX。前から4列目の左通路脇。

クイーンのヴォーカル、フレディ・マーキュリーの素晴らしきロックン・ロール人生を
振り返るという内容。

フレディ役の彼が素晴らしいですね。
フレディ本人はここまで内面の繊細さを表に出さない人間だと思いますが、
細やかな心の動きをわかりやすく、けっしていやらしくなることなく演じているのは
凄いなと思いました。
まるでフレディの魂が降りてきたかのような迫力で、作品世界に引き込まれました。


それと比較すると他のメンバーの配役がちょっと雑かなと思いました。
ブライアン・メイは髪型と背の高さでなんとかなっていますが、
ロジャー・テイラーとジョン・ディーコンは雰囲気がかなり違うし。
そっくりさんである必要はまったくないにしろ、
似てないなりに個性が演じられていれば良いと思うのですが、
それが感じられず、ちょっと薄っぺらい感じがしてしまいました。

実際は全員がソングライターで、個性的で、クリエイティブで、オーラを放っていて、
それこそがクイーンがクイーンたるゆえんの一つだと思うので・・・
フレディのワンマンバンドと誤解されるくらい他のメンバーの影が薄いなと。
(その方がわかりやすいので意図的にやっている可能性があり、
フレディ以外は存命なので、あえて薄味にしてる可能性もあるかなと。)

フレディの女恋人役は、美人で感じが良くて、大人の女性の魅力があって、
とてもイイです。


劇中で流れた曲はすべてが知ってる曲で、一々懐かしかったです。
特に終盤「ドント・ストップ・ミー・ナウ」から、
エンディングロールで「ショウ・マスト・ゴー・オン」の流れは熱かったです。

個人的に「オペラ座の夜」に匹敵するアルバムだと思っている
「ザ・ミラクル」からの選曲がなかったのは、ちょっと残念でした。
「素晴らしきロックン・ロール・ライフ(Was It All Worth It)」
とか作品のテーマにピッタリだと思うだけに・・・



(蛇足)
ちなみに私がクイーンの音楽を聴き始めたのは、
高校の頃(80年代中頃)とかなり遅かったのですが、
アルバム「オペラ座の夜」を聴いて、その作り込んだ世界観、
高貴さと野性味が同居したエキセントリックなヴォーカルと
奇抜さと暖かみが同居した縦横無尽なギターワークに、
一気にハマってしまいました。
続けざまにそれまでの全作品を購入して聞き込んだものです。

「カインド・オブ・マジック」までのすべてのアルバムを聴いて、
アルバムとしての完成度では「オペラ座の夜」が突出していて、
それ以降は、いろいろと新しい試みをしつつ、
単発的にいい曲は出てくるのものの、
アルバムとしてのパワーは徐々に下り坂にあるというのが
クイーンの作品群に対する私の評価でした。

そんな中で、1989年に発売されたアルバム「ザ・ミラクル」を聴いて、
いろいろ回り道をした後に、迷いが一切消え去ったかのような、
力強い集大成の楽曲群に、狂喜したことが思い出されます。

そして1991年には「イニュエンドウ」が発売され、
このまま第2の全盛期が続くのかと思われたさなかでの、
フレディのエイズ感染発表と死。

それまでの人生でアーティストの死としては最も大きな衝撃を受けました。
(ジョン・レノンはリアルタイムで聴いてなかったので、
同様の衝撃はありませんでした。こればかりは世代の違いです。)


私の音楽鑑賞スタイルが、
部屋の中で神経を集中させて音源を聴くというものだったので、
「ウイ・ウィル・ロック・ユー」はつまらんという評価だったのですが、
本作を見て、たしかにライブだと盛り上がるよなと思った次第で、
人気がある理由が一応、理解できました。

そんなわけで個人的には「世界に捧ぐ」より「華麗なるレース」の方が全然好きだし。
「オペラ座の夜」の中でも同じ大曲なら「預言者の唄」の方が、
「ボヘミアン・ラプソディ」よりも全然好きだし、
「デス・オン・トゥ・レッグス」や
「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」の方が普通に好きだし。

「ボヘミアン・ラプソディ」は6分という長さ以外は、
基本シンプルな美しいピアノバラードで、味付けは部分的に尖っているものの、
楽曲自体に尖ったところなく、テーマもわかりやすく、
何より私のセンサーがそれほど大きくは振れなかったので、
大衆受けする可能性がかなり高い楽曲だと思うのですよね。
長さ以外の部分でプロデューサーに難癖付けられたら、
そりゃ怒ってしかるべきだなと。
by camuson | 2018-12-10 23:34 | 映画 | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from 象のロケット at 2018-12-11 01:41
タイトル : ボヘミアン・ラプソディ
1970年、イギリス・ロンドン。 昼は空港で働き、夜はライブ・ハウスに入り浸っていた青年フレディは、ギタリストのブライアンとドラマーのロジャーのバンドの新しいヴォーカリストとなり、ベーシストのジョンを加え、ロックバンド「クイーン」として活動を始める。 数々のヒット曲が生まれ、彼らは世界的大スターとなるが…。 音楽ヒューマンドラマ。... more
<< ドリトル先生アフリカゆき(Th... 巨大蟻の帝国 【印象度:40】 >>