2004年の日本映画。2年以上前の作品ですね。
映画公開当時に話題になった際に、原作マンガを読みました。
羽生生純の鬼才ぶりに驚嘆し、原作のみで満足し、
そのまま記憶の隅に追いやられてました。
最近、何かの拍子にふと思い出し、
レンタルDVDで観ることにしました。
原作が強烈だっただけに、駄作になってないかと心配でしたが、
杞憂でした。
酒が入っていたこともあるけれど、
コンスタントに大笑いできました。
原作がある映画だと、どうしても比較してしまいがちですが、
観ている間は、批評的な視点は忘れて、映画の世界に入り込めました。
それで、映画を見終わってから、あらためて、
原作のマンガをパラパラと見直したりしたのですが、
マンガでは、恋乃はもっと女臭いし、門はもっと男臭いし、
男と女のエゴのぶつかり合いでエグい感じなんですよね。
映画では、そういった人間ドラマは薄らいでいて、
ライトなドタバタコメディに仕上がってます。
松田龍平はいいですね。視線がどことなく泳いでて存在が軽くて。(褒め)
この映画がドロドロ、ベタベタのいやらしい感じにならず、軽妙さを保てたのも、
彼の持つ雰囲気によるところが大ですね。
酒井若菜も悪くないです。
ちなみに酒井若菜をwikipediaで調べると、
『特に「バカ女」キャラクター役に関して天才的な演技力を発揮し』
とあります。
もともと恋乃というキャラは「バカ女」というより、
感情の起伏がもの凄く激しいキャラなのですが、
酒井が演じるとかなりノーテンキな感じになり、
これはこれでありかなと思いました。
更にwikipediaを読み進めると
『ただ決して酒井自身が「バカ女」というわけではなく』(※1)
という記述があります。
必死だな(^^;)
本人ですか\(^o^)/
それより何より、小島聖がスゴイですわ。
どこでどう間違って、こうなったか知らんですが、
宝ですな。特筆事項です。
(以下、ネタバレあり)
マンガという表現の中では、
記号化されていて、気にもならないんですけどね。
いや、ゲロのことなんですけどね。
実写だとそうもいかないようですね。
あと忌野清志郎をはじめとした隣人がまとっている
ムダに派手な衣装は何ですかね。
いろいろと業界人が友情出演していたようなのですが、
庵野秀明くらいしか気付かなかったです。
※1.wikipedia 2006年5月22日 (月) 14:55 Nzrによって書き込まれ、
2016年6月8日 (水) 07:06 Teruterubouzuによって削除されました。
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