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2012年 11月 28日
巨神兵東京に現わる 劇場版 【印象度:87】
2012年発表。
宮崎駿の「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵をフィーチャーした
10分程度の短編特撮映画。
劇場版として「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時上映されたため、
期せずして鑑賞しました。

他作品の宣伝と区切りがないままの入りだったので、
最初宣伝だと思ってみていたのですが、そうじゃなかったみたいです。

CGを使わないことにこだわった特撮映像で、
本編のヱヴァンゲリヲンよりも映像的に新鮮で驚きました。

巨神兵が東京の空に覆い被さる異様な光景、
その異様さはやはり実体だからこそ出る味があるのですね。
建物が破壊されたときにしぶきが飛び散ったのが気持ちよかった。
不条理が壮快だった。
林原めぐみの台詞はなくてもよかった。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q [印象度:86/2012年/日本]
by camuson | 2012-11-28 22:15 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 10月 23日
ギョ 【印象度:86】
2002年から週刊ビッグコミックスピリッツに連載。単行本全2巻読了。

伊藤潤二をちゃんと読むのは初めてです。
梅図かずお風で、絵が凄く上手いです。
なので少々馬鹿げた設定でも、
画力で強引に押し切れてしまいます。

表題作「ギョ」は、
異形のモンスター侵攻によるパニックという、
筋書きはごくありきたりなものですが、
結構吹っ飛んだアイディアが盛り込まれています。
非常に展開にスピード感があるので、
細かい書き込みがもったいないくらいです。



そして、なにより凄いのが、
巻末に収録されている短編「阿彌殻断層の怪」です。


ギョ 2 (ビッグコミックス)
by camuson | 2011-10-23 17:03 | 漫画 | Trackback | Comments(0)
2011年 09月 17日
キャリー 【印象度:85】
1976年のアメリカ映画。レンタルDVDで見ました。

学園ものの要素、オカルトものの要素、ホラーものの要素、
それぞれ素材が持っている味を生かしたまま、うまく組み合わせたことにより、
シンプルにメリハリの利いた気持ちのよい仕上がりとなっていますね。

基本、この時期のアメリカンなハイスクールは好きですよ。
刷り込まれた実体のないイメージなのですが、懐かしさすら感じます。

それにしても、
いじめっ娘 かわいいよ いじめっ娘
キャシー かわいくないよ キャシー

キャリー (特別編) [DVD]
by camuson | 2011-09-17 13:18 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 06月 16日
キサラギ 【印象度:93】
2007年の日本映画。レンタルDVDで見ました。

売れないアイドルの応援サイトを通じて知り合った5人が、
とある事情のオフ会を開くことに。
初めて合うもの同士の知られざる素顔が明らかになるにつれ、
とある事件の真相も明らかになっていく・・・
ネタバレを極力避けたあらすじはこんな感じです。

シーンのほとんどすべてが、
オフ会会場の、とあるビルの、物置と化した、狭苦しいペントハウス内。
脚本が良ければ、低予算でもこんなに面白い映画ができるんですね。


最終的に真相らしきものに辿り着いた瞬間の、
悲しみと、ちょっとした嬉しさと、切なさが混じったあの感情は、
今まで感じたことがないもので、
この感情を狙って創り出した脚本および演出を
評価しないわけにはいきません。

キサラギ スタンダード・エディション [DVD]
by camuson | 2011-06-16 20:54 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 30日
虐殺器官 【印象度:87】
2007年発表の近未来軍事SF作品。

時代設定は明記されていませんが、せいぜい20~30年くらい先の未来でしょうか。

と思いましたが、
主人公が、映画を中心に80年代あたりから現在までの作品を引用しまくる一方で、
現在以降の近未来作品からの引用が皆無であることを考えると、
近未来ではなく、近未来的パラレルワールドが舞台と考えるのが自然ですかね。
まあ、近未来の作品を引用しまくられても読者はチンプンカンプンですが(笑)

東欧、中東、南アジアあたりに、内戦の嵐が吹き荒れ、
核兵器攻撃によるクレーターが、いくつも形成され、
大国が情勢をマネージメントするための効率的手法として、
これまで表向きには凍結されていた要人暗殺が一般化し、
アメリカ合衆国では、軍事のシロウトCIAの二の轍を踏まぬよう、
国軍として要人暗殺専門の精鋭部隊に力を入れる一方で、
人海戦術的な周辺部分は、PMF(民間軍事会社)にアウトソースするような
世界設定。

内戦地では、子供が銃を持ち、
他に情報を与えられることもなく、幼くして命を落としていく一方で、
通常の文化圏では、あらゆる人物、事物の行動が記録・集約されて、
それらの情報を視覚化するレイヤを重ねた空間の中で生活が営まれ、
都市基盤や移動体など自律的なコントロールが必要な部分の動力源として、
生体から切り取った人工筋肉を活用する程度にテクノロジーは進展している。

主人公「ぼく」は、国家暗殺部隊に所属する20代前半のアメリカ人青年。
暗殺執行ユニット(4人1組)のリーダー格で動いているが、
軍人として育てられたわけではなく、ごく一般的な教育を受け、
映画や文学に詳しく、繊細な思考をする文化系の人。

殊に、要人暗殺のように、情勢に応じた柔軟な対応を要するミッションにおいては、
テクノロジーの進展が目覚しいとはいえ、人間の能力には、いささか及ばず、
精鋭部隊が直接乗り込んで、事を成す必要がある。

内戦地の子供たちが、殺人マシン(または被殺人マシン)であるのと対照的に、
暗殺部隊には、柔軟な思考力が必要であり、
チームでひとつの目的を果たすための情操が必要であり、
結果、普通に人間的で繊細な人たちによって組織されている。


この物語は、そんな暗殺部隊に所属する主人公の
心の葛藤が軸となって進んでいきます。

近未来的パラレルワールドの中に、
現代の地球上でおきている争いごとの問題を、
より際立たせて落とし込んだその世界設定がすばらしいです。

ただ、緻密な世界設定と、冒頭のあまりにも鮮烈な死のイメージと比べると、
虐殺器官の話がいまひとつ心に刺さって来なくて、
終盤、盛り上がりに欠けたかなあと思います。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
by camuson | 2011-04-30 21:58 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2011年 01月 03日
旧約聖書を知っていますか 【印象度:80】
1991年に発行された旧約聖書の入門的エッセイ。
文庫版を購入し、読み終えました。

余談ですが、実家にネット接続パソコンがないので、
WILLCOMのアドエスを使って書き込んでいます。
1年以上ほったらかしていたのですが、
フルキーボードはやはり使いやすいですね。
ブログ投稿などでは威力を発揮します。

さて、宗教の門外漢は、
聖書を読もうとすることは度々あれど、
気合いを入れて読み始めても、
いつのまにか興味がフェードアウトして、
結果、創世記のさわりだけで投げ出してしまうことが、
多いのではないでしょうか。

その辺りを見透かしたのか、
本作では聖書冒頭の神話部分は飛ばして、
アブラハムの物語から語り始めています。

これにより、「俺の知ってる聖書と違う」という感じで、
(単にそこまで到達しなかっただけですが)
新鮮な気持ちで読み進めることができました。
このアイディアは成功だと思います。

非信者、非学者の立場からの解説なので、
中立かどうかはわからないまでも、
距離を保ち、押しつけがましさはないです。

軽妙な文体で書かれているので、とても読みやすいです。
ただ頻繁に交えてくるユーモアの感覚が、
非常に古臭く感じます。
作者に悪気はないようなので、
適当にスルーしながら読み進めるのがいいかと思います。

旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)
by camuson | 2011-01-03 00:19 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2010年 10月 04日
嫌われ松子の一生 【印象度:70】
2006年の日本映画。レンタルDVDで見ました。
原作小説は未読です。

50代で公園で野垂れ死んだ女性の波乱万丈人生を、
遊び心に富んだ脚色と映像で綴っていく悲喜劇です。

光GENJIの内海さんなど、ツボに嵌るところと、
遊びが過ぎて悪ノリの域に入り、見ていて引いてしまうところと、
色々と、ごちゃ混ぜですが、テンポが良くて飽きることはありません。

例えば、幼少時の松子が、変な顔をして父親を笑わせようとするのは、
まあ、微笑ましいエピソードで済ませることができますが、
大人になった松子が、窮地に立たされると癖で変顔してしまうという
バカ設定は、痛くて笑えないので、
できれば無い方が、こちらとしては助かります。

キャラクターがマンガティックにデフォルメされていて、
ちょっとあざとさが見えてしまうつくりなので、受け手側も構えてしまい、
どうしても繰り出される笑いに、アタリ、ハズレが出てしまいますね。
ベタベタの直球は、やはり笑うのがなかなか難しく、
変化球で、なんとかカウントを稼ぐという感じですかね。

例えば、谷原章介の演じる男性教師キャラの歯が光るのは笑えないけど、
ジャージのズボンを引き上げてゴムをパンパンさせるのは結構笑えるとか、
細かいことなんですけどね。

映像は、やりたい放題に、原色鮮やかに不自然な絵づくりをしていますが、
毒々しいところがありつつも、色彩のバランス感覚は優れていて、
一風変わった独特な作品世界を築いています。

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]
by camuson | 2010-10-04 22:44 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 09月 11日
CUBE 【印象度:95】
1997年のカナダ映画。
ファイナルエディションをレンタルDVDで見ました。

削ぎ落とされていること。研ぎ澄まされていること。
この二点において、質の高さを感じさせる作品です。

90分程度と比較的短い作品ですが、
濃密な緊張を保ったまま、最後まで息を着かせません。

冷徹な法則に従って作動する硬質な箱(CUBE)の連続体と、
その中に閉じこめられた、あまりにも脆弱な人間の肉体と精神とが、
見事な対比を生み、芸術的です。

余計な説明がないことから、
この作品世界を現実世界と捉えることも、
精神世界と捉えることも、
現実世界の暗喩として捉えることも可能です。

私は、この箱(CUBE)を、再現性のない芸術を生むための装置として捉え、
そのデモンストレーションとして本作品を堪能した・・・ような気がします。

CUBE ファイナル・エディション [DVD]
by camuson | 2010-09-11 18:15 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 10日
CURE 【印象度:70】
前半に出てくる精神科や内科の診察室の空間の余り方が、
無機的で殺伐としたイメージを増長していて面白いのですが、
横長な舞台のセットのようにも見えてしまう諸刃の剣。

手持ちビデオカメラでの撮影で画質が悪いのは、予算もあるのでしょうが、
余り構えずに、日常の中の殺伐とした感じを出すのも狙いだと思います。
後半の廃墟などは幻想的なので、綺麗な画質で見たくなりますね。

もし、「この人、邪魔だな」という感情を抑えることなく、
そのまま、邪魔なものを排除する日常行為として殺人に至るとしたら、
一体どんな感じなのか?
という、描写部分が面白く、最後まで飽きずに見られました。

どうしてそうなったかというストーリー部分は、さほど興味が持てず、
実際、あまり面白いとも思えませんでした。
シーンを展開させるのには当然必要な部分ですが。

終わり方は思わせぶりで、面倒くさいことするなぁと思いました。

怖いかどうかですが、
被害者側の恐怖に共感する一般的なホラーの恐さとは全く違ってますね。
私はあまり怖いとは感じず、どちらかというと面白かったという感想です。
(レンタルDVDで鑑賞)

CURE キュア [DVD]
by camuson | 2010-05-10 20:51 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2006年 03月 24日
狂骨の夢 【印象度:95】
「狂骨の夢」 京極夏彦 1995.8

ふー、やっと読み終えた。
まとまった時間がとれず、読み始めてから5ヶ月くらい経ってるかも・・・。
月日の流れるのは早いものです。


■ 物語の流れについて ■

前作が「ハコづくし」だったのに対して、本作は「ホネづくし」です。

全般的に地味な印象を受けました。前作、前々作と比べて、主要人物があまり死なないことも刺激が少ない要因でしょうか。あえてその手の刺激に頼らなかったとも言えるでしょうか。

終盤が近づいてきても、話は発散するばかりで、一向に収束する雰囲気がないため、読んでいて若干の混乱とフラストレーションを感じました。

ですが、ご安心を!
終盤に一挙に話が収斂し、謎は解け、たまっていた鬱憤が晴れます。地味な前半で伏線がしっかり仕込まれていたことに気付きます。


■ キャラについて ■

物語の主役、朱美は、飲み屋の粋な女将を思わせるさばけた性格と、記憶障害と幻覚に苦しみ怯える内向的な性格を併せ持ち、不思議な魅力を感じさせます(多分に多重人格が疑われるわけですが・・・)。
しかし、その他の新規登場人物の魅力がいまひとつのように思います。
悩める元精神科医の降旗、悩める牧師の白丘。「悩める」という部分で感情移入がしやすいキャラなので、かなり期待してしまいました。それぞれの専門分野の代弁者として、悩んだ末に何かを掴み、京極堂とわたりあうことを・・・。しかし、実際は与えられた役目をこなすものの、キャラが弱く、京極堂の引き立て役に終わってしまったようで、ちょっと拍子抜けでした。


■ テーマについて ■

さて、本作は「業」が大きなテーマになってるような気がします。
過去を引きずって生きていかざるを得ないという人の業。

「トラウマ」や「大願」といった過去の呪縛によって人生を狂わせていく「人の弱さ」が描かれると同時に、数奇な宿命を背負っても、つつましい日常を生き抜いていく「人の強さ」も描かれているのかなと思います。特にエンディングシーンは「強さ」が感じられて爽快でした。

前作まででは、鮮烈かつ刺激的な非日常が題材になっていますが、どこか遠くで起きた事件という感は否めませんでした。
それに対して、本作では、地味でつつましい日常に溶け込んだ非日常を描くことで、彼岸と此岸のあやうい境界を表現したかったのかなあ、なんて考えたりします。
肉片が鮮烈で刺激的なのに対して、骨片は地味ですが、日常に入り込みやすい素材ですね。

そして人の業、すなわち、過去の記憶や意志の象徴としての人の骨なのかなと。

狂骨の夢 (講談社ノベルス)
by camuson | 2006-03-24 20:27 | 書籍 | Trackback | Comments(0)