1968年のアメリカ映画。
前から見たかったのですが、
新作映画のお陰でレンタルDVDが混んで来たので、
Blu-ray Discを購入して見ました。
さて、いきなり、宇宙船の内装がチャーミングです。
床屋の赤と青がくるくる回るやつの小さいのが組み込まれ、
近未来メカっぷりを主張しています。
ハッチの開閉用に、緑、黄、赤のボタンがシンプルに並んでいます。
手作りの温もり感が残るヒューマンスケールなSF感が
とても懐かしい気持ちとワクワク感を与えてくれます。
宇宙船が見知らぬどこかの惑星に墜落した後は、
宇宙にいた時の狭苦しさとは、うってかわり、
荒涼とした土くれの大パノラマが広がります。
食糧を求める探検もまたワクワクです。
そして、いきなり、猿に遭遇するのではなく、
まずは半裸の人類に遭遇し、
そのワンノブゼムとして巻き込まれていく流れが巧みです。
学者カップルが、口をぶつけ合っているのがとても微笑ましかったり、
女学者の、主人公を見る時の驚きと興味が混じった
知性を感じさせる目の表情がとても素晴らしかったり。
人類の牝(♀)ちゃんもかわいいです。
そして、最後のシーンは、絵として鮮烈に心に残ります。
後発作品で、厄災、終末、滅亡を表すアイテムとして、
しばしば流用される程ですが、
やはり、本家は素晴らしいですね。
猿の惑星 [Blu-ray]